寄り道して岡山編ー 旅ノートとリュックと一緒に旅に出たー
──黒き城と吉備の神々へ
まっすぐ帰れないのが、私流。
広島・倉敷を巡った帰り道、黒き天守と桃太郎の神々に会いに、岡山へ寄り道しました。
倉敷から岡山へ
倉敷散策を終えて、次の目的地・岡山へ向かいます。
山陽本線で20分ほど。意外と近いんです。
散策中に食べ歩きをしたとはいえ、お昼どきにはやっぱりお腹が空きます。
岡山駅に着いてすぐに見つけたのが「讃岐の男うどん さんすて岡山店」。
駅ビルの中のこぢんまりとしたお店ですが、ちょうど昼時で大賑わい。
「えび天ぶっかけうどん(冷)」を注文しました。
大きなえび天が2尾、そしてかぼちゃ天まで。
甘みのあるお出汁と、しっかりとしたコシの麺が絶妙でした。
身軽なリュックひとつの旅だからこそ、こういうお店も気軽に入れるのがいいところ。
食べ終わる頃には、体も心も満たされ、いざ岡山城へ向かう準備万端です。

岡山駅前の「あの方」に挨拶
岡山駅といえば、そう――東口に立つ「桃太郎像」。
……のはずが、なんと私が訪れたときには、工事のために移動中。根元から引っこ抜かれていました。
バスロータリーの整備に伴い、今は仮設の場所でイオンを眺めていました。
これはこれで貴重な姿。
どうやら2027年3月ごろまで、この場所にいらっしゃるそうです。

待ち合わせ?
((温羅=桃太郎伝説の鬼))
黒き天守、岡山城へ
「桃太郎像」に挨拶を済ませ、いざ岡山城へ。
岡山城は、駅から徒歩30分、路面電車だと20分ほどでアクセス可能です。今回は「岡山駅前駅」から路面電車に乗車して、「城下駅」で下車。
コンパクトな車両が可愛らしく、地元の人々の生活の足としても利用されていました。
旭川のほとりを歩いていくと、木々の隙間から黒い天守が見えてきます。
岡山城――別名「烏城(うじょう)」。
築城したのは豊臣政権の五大老のひとり、宇喜多秀家。
慶長2年(1597年)に完成したといわれ、石垣や堀の配置には、秀家の戦略的な才が感じられます。
秀家は若くして秀吉に見込まれた才人でしたが、関ヶ原で西軍に属したため、八丈島に流されるという数奇な運命をたどりました。
彼が見たであろうこの天守――今もなお、静かに時代の記憶を宿しています。
現在の天守は昭和41年に再建されたもので、2022年にはリニューアル。
黒漆塗りの下見板張りと金の鯱、金の軒丸瓦が見事で、まさに“美しき黒城”の名にふさわしい姿です。
石垣の間には、江戸期の改修や戦後の復興の痕跡も。
一つひとつの石に、人の手の温もりが残っているように感じました。
時代が変わっても、城を守り、整えてきた人たちの努力がこの姿をつないできたのだと思います。
館内では、宇喜多家から小早川秀秋、池田家と続き、そして明治・昭和へと続く岡山の歩みが、わかりやすく紹介されています。
特に印象的だったのは、関ケ原の戦いを軸に、宇喜多秀家、小早川秀秋、池田輝政の3人の生涯を色分けしてわかりやすい説明をされていること。
6階まで上がり窓から見下ろすと、川向こうに広がる後楽園の緑が鮮やか。
城と庭園が、まるで互いを引き立て合うように佇む景観は、江戸時代から今に至るまで、岡山の誇りそのものだと思いました。
歩いてきた道を振り返りながら、「この城を築いた人も、同じ景色を見たのかな」と、しばし時の流れに思いを馳せます。
長い年月をかけて守られてきた歴史の重みと、その歴史の中に生きた人々の息遣いを感じられる――そんな時間でした。


ぜひ探しに訪れてみては?
後楽園へ
岡山城を後にし、旭川を渡ってお隣の後楽園へ。江戸時代、池田家の庭師たちが丹念に造り上げた庭園は、四季折々の美しさを楽しめます。
この日も手入れをする庭師の方々の姿から、長年にわたり受け継がれる職人の心意気を感じました。
園内を歩くと、手入れの行き届いた芝生や池、橋のひとつひとつに、その丁寧さと歴史の重みが感じられます。
天守から望む庭園の緑と相まって、岡山の街の誇りが静かに伝わってきました。

吉備の神々をたずねて
ー吉備津神社へー
岡山駅に戻り、次の目的地は吉備津神社です。
長い廻廊があることで有名な吉備津神社ですが、今回の旅の下調べで初めて、吉備津彦神社というよく似た名前の神社があることを知りました。
岡山城と後楽園をあとにして、まず向かったのは吉備津神社。
岡山駅から吉備線に乗り、「吉備津駅」で下車。駅を降り10分ほど歩きます。
吉備国の歴史を語るうえで外せない場所です。
社殿へと続く廻廊は、まるで時間の流れそのもののように、長く静かに続いていました。
足音を立てるたび、柱の影がゆらりと揺れ、風の音だけが寄り添ってきます。
この神社に祀られているのは、大吉備津彦命(おおきびつひこのみこと)。
古代、吉備国を平定した英雄であり、後に「桃太郎伝説」の原型となった人物です。
彼の物語が、こうして今も人々の心に生きていると思うと、少し胸が熱くなりました。
境内の奥には「鳴釜神事(なるかましんじ)」が行われる社があり、
釜の音で吉凶を占うという、なんとも神秘的な儀式です。
案内板によると、この神事は千年以上の歴史を持つのだとか。
火と水と音――その三つが交わる瞬間に、古代からの信仰の形が見える気がしました。
ー吉備津彦神社へー
吉備津神社をあとにして、もうひとつ足をのばしました。
同じ吉備の神を祀る「吉備津彦神社(きびつひこじんじゃ)」です。
こちらは備前国の一之宮。祀られているのは、吉備津彦命(きびつひこのみこと)。
吉備津神社の神様の“弟神”にあたります。
神社のすぐそばには古墳や史跡も多く、まさに古代吉備の中心地という雰囲気。
確かに、鬼退治伝説の舞台といわれる温羅(うら)伝説も、このあたりの地名に残っています。
兄弟の神がそれぞれの地を守り、今もこの土地を見守っている――
そう思うと、神話と現実の境界が少しだけ溶けたような気がしました。
駅までの道を歩きながら風景を眺めていると、現代の中に息づく古代の信仰を垣間見えて、神に守られながらも守っているのが見えてくる気がします。

お腹空いたのでそろそろ岡山駅へ戻り、晩御飯をいただきます。
岡山は「ぶっかけうどん発祥の地」ということで、またまたうどんにしました。
岡山駅ビル内にある めん処 吉備さんで「ぶっかけうどん」と「いなり2こ」をいただきました。立ち食いのお店って普段行かないので、これも旅の醍醐味ですよね。それにしても、今回の旅は麺が多いな。
お腹も満たされたのでそろそろ出発!
次の目的地は赤穂です。
あとがき的なご案内
寄り道の旅は、まだまだ続いていきます。
まっすぐ帰れた試しがないのは、きっと性分なんでしょうね。笑
これまでの道のりも、よければのぞいてみてください
🚉 広島エリア
🍶 寄り道編
📝旅のメモ(岡山編)
※ここからは、私の実際の行程と費用をまとめています(有料部分)
最後に今回の旅ノートを作るときに参考にしたサイトを貼っておきます。
旅の計画や電車の時刻表チェックにどうぞ✍️
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