育児の落とし穴 〜写真に残そう〜
自己紹介
私は、働く人の健康をサポートする「産業医」をしています。普段は、産業医活動の「落とし穴」や日々の実践・考えを、noteやX(Twitter)で発信しています。
育休・育児シリーズを始めます
2025年に第一子を授かり、合計4ヵ月ほど育休を取得しています。この経験を通して得た学びを、『落とし穴シリーズ』として発信していきます。特に、これから育休を取ろうと考えている男性に参考になればと考えています。諸先輩方からすれば鼻で笑われるような内容もあろうかと思いますが、こんな人間もいるんだと温かい気持ちでご笑覧いただければ幸いです。
子供が産まれて、1ヶ月ほど経ったある日・・・
我々はふと気がつきました。
「私がうつっている写真が全然ないね・・・」
『赤ちゃんの写真はたくさんあるのにね』
「たしかに・・・」
『てか、写真全然撮ってくれないじゃん』
「え?」
『え?』
・・・ということがあったので、
この記事のテーマは「写真を撮ろう、記録に残そう」です。
写真がないと育児の記憶は風化する
育児と聞けば「撮るべきは赤ちゃんだ」と考えてしまうことが私の大きな失敗でした。これは大いなる育児の落とし穴です。
出産から育児(特に、授乳や沐浴など)は、ガチで期間限定ものです。
そのときの辛いことも嬉しかったことも、写真がなければなんとなくの記憶になり忘れてしまいます。どんな大変だったかも記録がなければ、そのがんばりは認められにくいものです。必要なのはその努力と苦労を承認するための写真という記録なのだと思います。
出産〜育児初期フェーズは男性ができることが少ないからこそ、母子および家族の写真・記録係に励むべきだったんですね、まったく知りませんでした。あまりそれは育児本にも書いてなかった、もしくは強調されていなかったように思います。
写真・記録係に5つの障壁
しかし、現実には写真・記録を担うには障壁があります。その障壁と乗り越え方を、この記事では説明していきます。
1つ目の障壁:すっぴん問題
出産・育児初期フェーズは、多くの場面でパートナーは「すっぴん」です。これはまあしょうがないのですが、すっぴん時に写真を撮ってはいけない、というのは常識中の常識の成人男性のマナーです。
平時であれば、絶対に写真を撮らないですよね。当然ながら、育児中にも、パートナーがすっぴんであれば、シャッターを押すのはそりゃあためらいます。
2つ目の障壁:授乳中問題
詳細は述べませんが、授乳中はカメラは向けにくいもんですよね。変態扱いされる恐れがありますし、自分でも変態かよって思います。
3つ目の障壁:写真下手問題
男性はえてして写真を撮るのがへたくそです。
撮った写真が、「・・・なんか思ってたのと違う」となれば、まあ俺ってカメラ下手だしな、って思って写真を撮らなくなる悪い循環に陥ります。
4つ目の障壁:今じゃない問題
変なタイミングで写真を撮ると嫌な顔をされがちです。怪訝そうな顔をされたり、顔を手で隠されたり、ちょっとやめてよとガチギレされたりします。
「今じゃない!」と何度言われたことか・・・
そうすると、次にまたカメラを構えようとする意欲や気力はなかなか起こりませんよね。
5つ目の障壁:ダメ出し問題
撮ったら撮ったで写真にめっちゃダメ出しされます。撮る角度から光の当て方、タイミング、表情などなど・・・
「赤ちゃんのブサイクな写真を撮るの上手いよね」「どうやったらそんな写真撮れるの?」と言われたことすらあります。
さらに言えば、写真に写っている私の顔を見て「全然笑っていないよね」「硬表情が硬いよね」と言われます(たしかに笑うのが苦手なので、しょうがないのですが・・・汗)
小まとめ
これら5つの障壁が複合的に組み合わさってきますので、男性は写真を撮らなくなる、のではないかと愚考いたします(少なくとも私はそうでした)。
しかし、それでは、家庭の平穏は訪れませんし、育児の先行きも暗くなります。育児に必要なのは、写真による記録という承認です。
じゃあどうすればいいのか。失敗経験から後に学習したことと、妻からのご指導を踏まえて書いていきます。
解決1:カメラの撮り方を学ぶ
妻からは以下の動画を見るようにご指導いただきました。撮り方を学ぶだけで、格段に上達する、はずです。
解決2:自然な姿を撮る
カメラを向けて「はい、笑って〜」というタイミングは最悪です。
どちらかと言えば、注意がこちらに向いていない時、つまりは自然な姿がいいようです。そして、若干斜め下・下を向いているときとか、後ろ姿とか、少し遠目とかがよきタイミングや構図なんだそうです。それと、鏡に3人が写っているシーンはまあまあ自然な感じがしますし、出かけるときにファッションも映るのでアイディアとしてアリな気がします。
授乳中写真取りにくい問題は、遠目とか角度を工夫して肝心なところが映らなければ全然OK、とのことでした。
極論すれば、Instagramとか、そういうサイトとかがたくさんあるので、それを見て勉強すればいい、という話ではあると思いますし、パートナーと話し合ってみては、という感じでもあると思います(匙投げ🥄)。
解決3:いいカメラを買う
スマホでは限界があります。いいカメラを買いましょう。いいカメラを買えば、おのずといい感じの写真が撮れます。
本気度をパートナーに伝える効果もある気がします。
解決4:三脚を買う
家族の写真を撮るためには三脚もおすすめです。セルフィーでは限界があります。
私は以下の2つを書いました。
1つ目はbluetoothのリモコンも付いているので便利でした。
2つ目のカメラ三脚は、お宮参りに合わせて購入しました。でかいですが、車移動なら持ち運びは容易ですし、今後も活用する場面が多そうです。
解決5:撮る姿勢を常に持つ
最後は、スタンス論にはなってしまいますが、まずは、写真を撮ることを父親の役割だと叩き込みましょう。常にカメラや三脚を持っておくこともおすすめです。前述のスマホ三脚は、小型のショルダーバッグにも入るので、潜ませておくこともおすすめです。
(解決6?:カメラマンを外注する)
うちでは利用しませんでしたが、出張カメラマンをお願いしたり、スタジオで撮影する、という方法もありなんじゃないかと思います。いい写真が出来上がってきますからね。
妻側の声のご紹介
ちなみに、写真を撮って欲しいという話は、多くの母親の声らしいので、以下のサイトもご一読ください(とは言っても、写真を好まない方もいると思うので、やはり話し合いが必要でしょうが)
そしてもうひとつの大事なアクションは、授乳中の写真や動画を残すこと。
これは「絶対にイヤ!」という人もいるかもしれないので、ママの希望を確認してほしいのだが、個人的にはオススメしたい。
赤ちゃんの授乳中の安心しきった表情や、そのまま眠りに落ちていくまどろみの瞬間が、可愛くて愛しくてたまらない、ずっと見ていたいから卒乳が寂しい!というママは多い。
全パパへ‼️‼️
こういう写真をたくさん撮るんだよ‼️‼️とりあえず連写‼️‼️君たちばかり自然な写真はずるいのよ‼️‼️すっぴんでも気にせずバンバン撮って全部送って‼️‼️あとはこっちで選りすぐるから‼️‼️頼む‼️‼️
そして自分の携帯のアルバムを開いてみても、息子と私が一緒に写っている写真がほとんどないことに驚きました。残っているのは自撮りか、一生懸命おっぱいを飲む息子を上から撮ったものばかり(笑)
もっと写真を残しておけばよかった・・・もっと家族にも「写真を撮ってほしい」とお願いすればよかった・・・と、少し後悔してしまいました。
旦那に「私とベビーの写真全然とってくれてない😭」
— 萩本舞@弓道 (@satsumaimo63) November 3, 2025
って言ったら、「撮ってるよ!!」と言われて送られてきた写真があまりにあんまりな件について#産後 pic.twitter.com/dDMoHlYHog
おわりに
カメラを構える行為は、「この瞬間を残したい」という愛情の表現でもあるのだと思います。なので、下手でも、タイミングが微妙でも、ダメ出しされたとしても、まずは撮り続けてみることがいいのだと思います。撮りまくれば、パートナーが一枚を選んでくれるはずです(他力本願)。そして、確かにすごくいい写真が思い出として残りますしね。ぜひ頑張ってみてください。
産業保健的コラム:このコラムは、私の専門である産業保健領域になぞらえて、この記事を補足で説明します。
〜活動は記録に残す〜
産業保健活動でも活動を記録に残すことは重要です。よくあるのが、面談記録や活動報告書、巡視報告書などです。また、衛生委員会や人事担当者・経営層などへの説明資料もまた記録です。記録するということは、自分たちの活動を可視化することであり、説明責任を果たすということになります。「記録がなければやっていないのと同じ」とすら言われるくらいです。
記録において有効なのは「写真」です。文字よりも圧倒的に情報量が多いですからね。そのため、普段の活動は面倒くさがらずに、活動記録として写真に残しておくことをおすすめします。
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育児の落とし穴 〜そばにいる〜
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男性の育児が当たり前に!男性が休める社会に一緒にしていきましょう!
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ちょっと癖のある投稿多めですが笑
また、夫婦でラジオも始めました。
育児トークは少な目ですが、よかったら聴いてください!
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