藤家 秋 短歌集|はじける夏編 50首
「秋の詠む夏短歌」をまとめました
とにかくむあっとした湿気に弱いわたくしですが、創作意欲は衰えず、むしろ暑さからの現実逃避で短歌づくりに励みましたε≡≡ヘ( ´Д`)ノ

シーグラス 真珠に珊瑚
どれもきみの目の輝きにかなわない
秘密を明かしても気味悪がらずに
逢いたいと言ってくれるのかな

光っているのは 姿かたちだけじゃないと
きみだけが知らない
眠れない わたしを呼び戻す潮騒
もうすこしだけ ここにいさせて


水玉のネクタイ合わす ストライプ
せめてシャツは無地にしては?

キラキラと駆けるあなたがまとうのは
ひまわり色のギンガムチェック

興味ないそぶりしている スカートの
裾が勝手にこころ伝える

爪の色 寝ずにえらんだおかげだね
クリームソーダ色が映えてる

今朝の月 残業代はなんぼやろ
暑うてかなん はよ寝かせてか

今朝の月 さくっとまあるく焼けました
今宵集えや うさぎの宴


しつこいな 部屋を替えてもまだいるよ
粘着質のあいつはストー蚊ー

ぬれないよ まぶたの上にムヒなんて
なんで刺すかな ピンポイントに

ゆらゆらと とまどいながら またたくは
育ちはじめた蛍の焦がれ

もふもふにモテモテうれし 愛重し
夏のひるねに にゃんこのカイロ

夏だより 今年のスイカ お返しは
猫の箱づめ 準備完了

風まとい会いにきました六甲ブルー
今ここにある紫陽花の蒼

きみはもう織姫じゃない
指先でほらつながった こころとこころ

猫のよに暮らしてみたい
あの音はイヤだから寝る
ヒューどんパラパラ

青蛙 しずくを受けてウインクし
わたしのこともほめ殺す気だ

ほほえみは太陽でした
今はもう この胸にただ咲いているだけ

風誘う 青ストライプ袖とおし
とれたてきゅうり ヘタ切り落とし

宇治抹茶 食べきれないとぼくにパス
氷のかけら やさしく溶けて

水分をスイカで全部補給する
夏のかほりとハグするわたし

夏の雲 ミストシャワー浴び深呼吸
またふくらんでカミナリ育て
夏の雲 うまく描けたらつきあうって
必死なわたしを大目にみろよ
なつのくも 春の句も これからも
きみと出逢えてみつけたあそび


トマトにね お湯をかけたら皮がむけ
のどごしつるん フルーツジュエルさ

ふんだんに季節の果実とじこめて
せせらぎ聞こゆ やわらな涼味

夏ここに あつまり憩う わらびもち
マスカット味は残しといてよ

燃え残るひそやかな種 抱えゐて
捨て身ひらめく 夏虫のごと

星降る夜(よ) 祈り多すぎ てんこもり
神様パニック 休ませたげて

星屑のピアスえらんで逢いに行く
こんな気持ちは知らないだろな

アイス抱き 記念撮影
ほほえみのきみは まぶしく夏溶かしゆく


はにかんで 浴衣手つなぎ ふたりとも
わたしにとっては たいせつなひと

今日だけと知っていて咲くシャガの花
夏の気配の淡い衣で


昼に咲く月見草みなほほえんで
月のかわりに光ってみせる


金魚玉
空 海 森を詰め込んで
軒に吊るせば 宇宙をゆらり


まだかなあ 手や首のばし待ちわびる
露草たちのしずく浴びる日


許可もなく冷たい雨が傘たたき
メランコリーに紫陽花なでる


檸檬色クッキーサンド割ってみて
今年の夏のゆくえ占う


甘いのはどれかと迷うその指で
押してはだめよ すもももももも


波しぶき 駆け抜けた先 夏の果て
まだ見ぬ景色 きりひらくとき


ビー玉を透かして見ればきみがいて
裸足の夏のはじける予感


夏の音 氷が鳴けばふりかえる
照れてほほえむきみがいそうで
蝉時雨 あのくちづけはまだ熱く
溶けてしまえば楽なのだろう
ざわめきの中に姿をさがしては
ひぐらし笑う なぐさめもせず


暑いからきみとアイスを食べるんだ
口実じゃなく必然ぶって


ふざけ合ううちに視線は絡まって
んで終わったらきみの負けだよ


きらめきと ほど遠いまま終わる夏
空の青さに まだすがってる


休憩は十時三時といわないで
早め早めの水分補給

いやはや、びっくりしました
どんだけ詠むねん
昨年の夏(2024)は、よほど暑かったんでしょうねえ...( = =) トオイメ
今年はお手柔らかにお願いしたいです

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