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八角とシナモンを使い切る①|スパイスジンジャーシロップ

以前、スパイスの揃え方について書いた。
そしたら読書の方に「八角を使ってみたい」という
コメントを頂いた。

嬉しさのあまり私は衝動的にこの記事を書いている
単純な人間である。

スパイスは、買うところまでがピークになりがちだ。
棚の奥にしまわれて、気づけば「ある」のに「使ってない」状態で放置されていく。

特に八角はその代表格で、香りが強いぶん、扱いを間違えると料理を全部持っていく。

だからこそ、私は「使い切る」より先に「使いやすくする」をやっている。

今回紹介するのは、八角とシナモンを気軽に日常へ引っ張り出すための手段。

スパイスジンジャーシロップである。

八角ってどんなスパイス?

八角(スターアニス)は、中華料理や台湾料理でよく使われる星型のスパイス。

甘い香りが特徴で、肉や魚の臭み取り、煮込み料理の香りづけに向いている。

私は祖母が台湾人ということもあってか、
この香りが昔から好きだ。

以前の記事で、魯肉飯に使ったり、DIYのデザインとして星形をワンポイントで入れたりもしている。

でも、八角は強すぎる

普段なじみのない人が八角を使おうとすると、
だいたい同じ問題にぶつかる。
香りが強い、少量でも印象が残る
入れすぎると主張が強すぎて、料理の記憶が八角だけになる

いわば「星型の自己主張」。
肉の旨みも、醤油のコクも、野菜の甘みも、全て星形に上書きされる。

解決策:直に入れない。いったん “なじませる”

そこで私が普段やっている解決策のひとつが、
ジンジャーシロップにすること。

料理に直投入するのではなく、
生姜/砂糖/シナモンなどと一緒に煮出して、香りをチームにしてから使う

こうすることで、八角の尖りが丸くなり
脇役としていい仕事をする香り」になってくれる。

結果、使える場面が増える。

飲み物(お湯割り、炭酸割り)
お菓子(シロップとして)
料理(砂糖の置き換え、香りづけ)


つまり「使い切る」の前に、「使い倒せる形」に変える。

スパイスジンジャーシロップ(レシピ)

材料(基本 ) 約300ml

- 生姜:100g
- 砂糖:100g(あれば黒砂糖か甜菜糖がおすすめ)
- 水:120〜150ml
- シナモンスティック:1〜2本
- 八角:2〜3個
お好みで追加(無くても全然OK)
- カルダモン:1〜2個
- クローブ:3〜4粒
- 陳皮:小匙1
- 唐辛子:1本

作り方

1)生姜の下処理


生姜の汚れを落とし、薄くスライスする。
皮は全部むかなくても大丈夫。

スライスは薄いほど抽出が早い。
雑でもいいけど、厚すぎると香りが出るのに時間がかかる。

2)生姜と砂糖を混ぜて、30分置く

鍋(小ぶりなミルクパンで充分)に、生姜と砂糖を入れて混ぜたらそのまま30分ほど置く。

ここが地味に大事で、混ぜて置いておくと
浸透圧で生姜から水分が出る

砂糖が溶けて、鍋の底が“しっとり”してくる。
それがスタートの合図。

先に生姜の水分を引き出すことで、香りも出やすくなるし焦げにくい

3)スパイスを入れて、弱火で5〜10分

鍋が“それっぽい状態”になったら、スパイスを全部入れ弱火で5〜10分煮る。
ぐつぐつして、香りが立ってくる。
火が強すぎると焦げやすいので弱火推奨

4)水を入れて、さらに10〜15分煮る

香りが出てきたら水を入れて、
さらに10〜15分ほど煮込む。水は120〜150cc。
濃いめにしたいなら120cc、
さらっと使いたいなら150cc。

5)こして、保存する

火を止めて粗熱を取る。
煮沸消毒した容器に移して保存。

このときストレーナーでこしてから移すと、
後々使いやすい。(ドロッとした生姜を入れたい派なら、少し残してもいい) 

煮沸消毒が面倒くさい方はパストリーゼ(食品に使えるアルコール)を吹いて置いておけば、同様に消毒される。 
塩麹やジャムなど自家製調味料を作る時には重宝するのでオススメ。

長期保存の物は作成日をラベルに書いておくと安心。
清潔な容器で保存しておけば、冷蔵庫で約1ヶ月は日持ちする。使うときは必ず清潔なスプーンで。

基本の使い方

1)お湯割りで、生姜湯

スプーン1〜2杯をお湯で割るだけ。
季節の変わり目で風邪をひきやすい今の時期には
特にオススメ。

甘さが強ければお湯多め。
もっと生姜感がほしければシロップ多め。

2)炭酸割りで、自家製ジンジャーエール

炭酸水で割る。
それだけで「買う必要ある?」という気分になる。
レモンを絞ると一気に完成度が上がる。

3)料理に使う:砂糖の代わりに、香りを足す

煮込み料理で砂糖の代わりに使うことで簡単に味に"深み"を出せる。
角煮、魯肉飯、牛すじ、鶏の煮込み、カレー、ミートソース…
「甘味+香り」の役割を同時に果たしてくれる。

個人的に推したい使い方 2つ

1)チャイを作る時に、砂糖の代わりにこのシロップ

チャイで必要な材料(生姜+スパイス+甘味)がもう最初から全部入っているので、
砂糖の代わりに入れるだけで、簡単に「お店っぽい」方向へ寄せられる。

- 牛乳(or 豆乳)+紅茶
- 砂糖の代わりにシロップ
- 仕上げにシナモンを少し足しても美味しい。

2)煮出した生姜を捨てずに、生姜焼きに使う

こした後の生姜を捨てない。
シロップと合わせて使って生姜焼きを作る。

普段の生姜焼きとはまた違って、
甘さとスパイスの香りが先に立つ、生姜焼きの味変になる。私はこれがかなりお気に入りで、
これのために作ってる」まである。

肉は豚でも鶏でも合う。
タレは醤油を足して整えるだけで成立しやすい。

まとめ

“使い切る”って、根性で減らすことじゃなくて、
使いやすい形に変えることだと思う。八角もシナモンも、シロップにしてしまえば途端に日常に入り込んでくる。

次回はもうひとつの使い方、甜醤油を紹介する。


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