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週末に、予定を詰めすぎない― 休む前から、体の余白をなくしていないか ―

ハイサイ。
ととのえ職人、五木田穣ごきたゆたかです。

このnoteでは、心と体と思考のズレをやさしくととのえる話を、日々書いています。

週末になると、ほっとする人もいれば、
週末だからこそ、予定を入れたくなる人もいるのではないでしょうか。

平日にできなかったことを片づける。

買い物に行く。

人に会う。

掃除をする。

用事を済ませる。

行きたかった場所へ行く。

読みたかった本を読む。

運動をする。

体を整える。

週末だからこそ、
やりたいことも、やらなければいけないことも出てくるでしょう。

それ自体は、悪いことではありません。

予定があることで、
気持ちが切り替わることもあります。

人に会うことで、
元気をもらうこともあります。

やり残していたことを済ませることで、
頭の中が少し軽くなることもあります。

でも、週末に予定を詰めすぎると、休んでいるつもりなのに、体の余白がなくなってしまいます。

平日の疲れを回復させるはずの週末が、いつの間にか、次の疲れをつくる時間になっている。

そんなことになっては、本末転倒です。

今日は、週末の過ごし方について書いてみたいと思います。


週末は、取り戻す時間になりやすい

週末は、何かを取り戻す時間になりやすいです。

平日に足りなかった睡眠。

できなかった家事。

会えなかった人。

行けなかった場所。

整えられなかった体。

読めなかった本。

考える余裕がなかったこと。

平日は、仕事や生活の流れの中で、どうしても後回しにしてしまいます。

だから週末になると、
「今のうちにやっておこう」
「ここで整えておこう」
「遅れを取り戻しておこう」
と思いやすくなります。

でも、取り戻そうとする気持ちが強くなるほど、週末もまた忙しくなります。

休みの日なのに、朝から予定がある。

午前中に家事をして、昼に出かけて、夕方に買い物をして、夜に片づける。

空いた時間には、スマホを見て、情報を追い、次の予定を考える。

体は仕事をしていなくても、内側ではずっと動き続けている。

そうなると、週末が終わる頃には、
「休んだはずなのに、疲れている」
という状態になってしまいます。

週末に必要なのは、
すべてを取り戻すことではありません。

むしろ、
取り戻そうとしすぎている自分に気づくこと。

すると、体の余白が少し戻ってきます。


予定があることより、余白がないことが疲れる

予定があること自体が、悪いわけではありません。

楽しみな予定。

大切な用事。

会いたい人との時間。

必要な買い物。

暮らしを整えるための家事。

そうした予定は、生活に必要なものです。

問題は、予定があることではなく、余白がなくなることです。

予定と予定の間に、何もない時間がない。

移動して、すぐ次へ行く。

食べて、すぐ動く。

帰ってきて、すぐ片づける。

疲れているのに、次のことを考える。

こうなると、体が休まる時間がありません。

呼吸が落ち着く前に、次の予定へ進む。

胃腸が休まる前に、また何かを食べる。

心が切り替わる前に、また人に合わせる。

頭が静かになる前に、また情報を入れる。

体は、切り替わるためにも時間が必要です。

何かをしたあとには、少し戻る時間がいる。

人に会ったあとには、自分に戻る時間がいる。

外へ出たあとには、内側に戻る時間がいる。

予定が多い週末は、その戻る時間が削られてしまいます。

そして、気づかないうちに、
さらに、体の余白がなくなっていってしまいます。


休むことまで、予定にしていないか

最近、休むことについて続けて書いてきました。

休んでも疲れが抜けない日がある。

休むことまで、ちゃんとしようとしてしまう。

回復を成果として見てしまう。

それは、週末の過ごし方にもつながっています。

休みの日だから、ちゃんと休まなければ。

リフレッシュしなければ。

体を整えなければ。

有意義に過ごさなければ。

何もしないのはもったいない。

せっかくの週末だから、何かしなければ。

そう思うと、休みの日まで、自分を急がせることになります。

休むことが、またひとつの予定になる。

リフレッシュが、またひとつのタスクになる。

体を整えることが、またひとつの義務になる。

その時、体は休みたいのに、思考はずっと管理を続けています。

今日はちゃんと休めているか。

この過ごし方でいいのか。

もっと有意義なことをした方がいいのではないか。

明日から動けるようになるだろうか。

こうして、休むはずの週末にも、小さな緊張が入り込んできます。

休みの日に必要なのは、
立派な過ごし方ではありません。

自分の体が、安心できる時間です。


もうすぐ季節の変わり目に入っていく

もうすぐ、夏の土用に入っていきます。

土用というと、土用の丑の日で、うなぎを思い浮かべる方も多いかもしれません。

土用というのは、季節の変わり目にあたる時期です。
(春土用、夏土用、秋土用、冬土用があります)

季節が次の流れへ移っていく時には、体も心も少し揺れやすくなります。

暑さが続き、湿度も高く、冷房と外の温度差もある。

冷たいものを欲しがる一方で、胃腸は疲れやすくなる。

眠りが浅くなり、呼吸も浅くなりやすい。

そんな時期に入ってきています。

だからこそ、土用前のこの週末は、
何かを頑張って整えるより、
まず余白を残しておきたい。

予定を詰め込んで、また体を疲れさせるより、
体の内側を荒らさないようにする。

食べすぎない。

冷やしすぎない。

動きすぎない。

考えすぎない。

受け取りすぎない。

このくらいの小さな調整でいい。

何か特別なことをしなくていい。

ただ、これから季節の変わり目に入っていく体に、
少し余白を残しておいてあげましょう。


胃腸と呼吸にも、週末の過ごし方は出る

予定を詰めすぎて、
疲れるのは足や頭だけではありません。

胃腸にも、呼吸にも出ます。

慌ただしく食べる。

外食が続く。

冷たいものが増える。

食べる時間がバラバラ。

移動が多くて、息が浅くなる。

人に合わせ続けて、お腹に力が入る。

帰ってきても、なかなか力が抜けない。

こうしたことが続くと、
週末なのに体の中心が休まりません。

胃腸は、
食べものだけを受け取っているわけではありません。

予定の多さ。

人の気配。

情報量。

気づかい。

急ぎ。

期待。

そうしたものも、体が受け取っています。

週末にまで予定を詰めすぎると、
胃腸も心も、いっぱいいっぱいになってしまいます。

そして、
胃腸が疲れれば、呼吸も浅くなります。

みぞおちのあたりが硬くなる。

お腹が張る。

肩や首に力が入る。

深く吸おうとしても、胸だけで吸っている感じになる。

そういう時は、
呼吸だけを整えようとしても、うまくいきません。

まず、力を抜くことが必要です。

予定を少し減らすこと。

食べる時間に余白をつくること。

移動の間に、少し立ち止まること。

そういう小さなことが、
胃腸と呼吸をととのえることにつながっています。


ひとつ減らすだけで、週末は変わる

予定を詰めすぎないと言っても、
何もかもやめる必要はありません。

全部キャンセルしなくてもいい。

一日中、家にいなくてもいい。

完璧な休息を目指さなくてもいい。

ただ、ひとつ減らしてみる。

行こうと思っていた場所を、ひとつ減らす。

今日でなくてもいい用事を、ひとつ後日に回す。

買い物を、短く済ませる。

スマホを見る時間を、少し減らす。

返信を急がない。

食事を詰め込まない。

人に合わせる時間を、少し減らす。

それだけで、週末の呼吸は変わります。

空白ができると、最初は少し落ち着かないかもしれません。

何かしなければいけない気がする。

時間を無駄にしているような気がする。

もっと有意義に使えたのではないかと思う。

でも、その落ち着かなさの奥に、体が戻る余白があります。

何もしない時間は、空っぽの時間ではありません。

体が自分に戻ってくる時間です。

呼吸が少し深くなる時間です。

胃腸が静かに働ける時間です。

頭の中が、少し片づいていく時間です。

ひとつ何かを減らしてみるだけで、体は少し安心します。


週末は、立て直すより荒らさない

週末に、生活を立て直そうとしているのかもしれません。

睡眠を整える。

食事を整える。

部屋を整える。

体を整える。

心を整える。

もちろん、それらは大切です。

でも、疲れている時に全部を立て直そうとすると、かえって疲れます。

整えることまで、頑張りになってしまう。

だから、週末はまず、立て直すより荒らさない。

胃腸を荒らさない。

睡眠を荒らさない。

呼吸を荒らさない。

予定で自分を荒らさない。

情報で頭を荒らさない。

人に合わせすぎて、内側を荒らさない。

完璧に整えなくても、荒らさずに過ごせたなら、
それは十分に「ととのえる」ことです。

何かを足して良くするより、これ以上崩れないように守る。

足してみるより、減らしてみる。
体の調整力が忙しい、季節の変わり目にこそ、
そういうととのえ方が合っています。


今日の小さな問い

最後に、今日の小さな問いを置いておきます。

この週末、予定を詰めすぎていないでしょうか。

休む前から、体の余白をなくしていないでしょうか。

本当は、今日でなくてもいい予定はあるでしょうか。

胃腸や呼吸が、少し重くなっていないでしょうか。

何かを足す前に、ひとつ減らせることはあるでしょうか。

季節の変わり目に入る前に、体へ残しておきたい余白は何でしょうか。

全部に答えなくていいです。

ひとつだけでもいい。

週末の自分を、少しやさしく見直すための問いです。


週末に、予定を詰めすぎない

週末は、何かを取り戻すためだけの時間ではありません。

平日にできなかったことを埋める時間でも、
休み方をちゃんとする時間でも、
有意義に過ごせたかを評価する時間でもありません。

週末は、自分に戻るための時間です。

外へ向かっていた意識を、少し内側へ戻す。

動き続けていた体を、少し止める。

浅くなっていた呼吸を、少し待つ。

疲れていた胃腸を、少し休ませる。

詰め込みすぎた予定を、少しゆるめる。

もうすぐ季節の変わり目に入っていくからこそ、
この週末は、少し余白を残しておきたい。

予定を詰めすぎない。

何かを増やす前に、ひとつ減らす。

立て直すより、荒らさない。

それだけで、体は少し安心します。

週末に、予定を詰めすぎない。

それは、何もしないためではなく、
次の季節に入っていく自分の体を、静かに守るためになります。

週末、この連休は、
何か一つやることを減らしてみてください。

ととのえ職人
五木田穣


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