Slowdiveの音は再現できるのか?──実機材と手持ち機材で検証してみた
最近、Slowdiveをちゃんと聴き始めました。
正直に言うと、今まで避けていたわけではないんですが、どうも後回しにしていたバンドでした。
シューゲイザーと言えばどうしてもMy Bloody Valentineの印象が強くて、あの“壁”みたいな音をどう再現するか、という方向ばかり考えていた気がします。
でも、Slowdiveを改めて聴いていて、ふと思ったんです。
「これ、もしかして作れるのでは?」
今回はその感覚が本当に合っているのか、実際の機材と照らし合わせながら、自分の環境で検証してみました。
Slowdiveの機材をちゃんと調べてみる
まずはここからです。
海外の機材系サイトやインタビューをいくつか見てみました。
結論から言うと、
「めちゃくちゃ特殊なことはやっていない」
です。
■ ギター
Fender Jazzmaster
Fender Stratocaster
Telecaster
👉 いわゆる普通のシングルコイルギターです
■ アンプ
Fender Twin Reverb
Vox AC30
Marshall系(クリーン寄り)
👉 共通しているのは
クリーンで大音量が出せるアンプ
■ エフェクター(ここが核心)
ここは少し具体的に書きます。
▶ リバーブ
BOSS RVシリーズ(RV-2 / RV-5など)
Alesis Midiverb(スタジオで多用)
後年はStrymon系
👉 かなり深くかけているのが特徴
特にAlesis Midiverbは海外でもよく言及されていて、
“あの質感の一部”と言われることもあるみたいです。
▶ ディレイ
Electro-Harmonix Deluxe Memory Man
BOSS DDシリーズ
Line 6 DL4(後期)
👉 リバーブと組み合わせて奥行きを作る役割
▶ モジュレーション
コーラス(BOSS CE系)
フランジャー / フェイザー
👉 音を揺らして“夢っぽさ”を出す
▶ 歪み
軽めのオーバードライブ
ファズ(場面による)
👉 メインではない
一言でまとめると
ここまで見て思ったのは
「機材ではなく設計の問題だった」
ということです。
自分の環境で再現してみる
ということで、手持ちの機材で試してみました。
ストラトタイプのギター
Concert II(クリーン設定)
SD-1(Marcy MOD)
BD-2
RV-3
接続はシンプルに
ギター → SD-1 → BD-2 → RV-3 → アンプ
最初にやったこと:歪みを減らす
これが一番大きなポイントでした。
今までシューゲイザーっぽい音を出そうとすると、どうしても歪みを足したくなるんですが、今回は逆にかなり下げました。
SD-1はほぼクリーンブースト。
BD-2も軽くかける程度。
最初は「これでいいのか」と思ったんですが、これが正解でした。
音を決めていたのはリバーブだった
正直に言うと、今回の検証で一番重要だったのはリバーブです。
RV-3をしっかりかけると、音が前に出るのではなく、後ろに広がるようになります。
ここでやっと
「ああ、これか」
と分かりました。
やってみて分かったこと
実際に試してみて感じたのは
歪みはほとんどいらない
音量で押す必要もない
必要だったのは空間だった
ということでした。
なぜ今のシューゲはこの方向なのか
今回やってみて思ったのは
「再現できるから広がった」
ということです。
特殊な機材や謎のセッティングではなく、
考え方を理解すれば近づける音。
だから今のシューゲイザーは、この方向に寄っているのではないかと思います。
まとめ
Slowdiveの機材は意外と普通
音の正体は空間設計
手持ち機材でも十分再現可能
そして
シューゲイザーは歪みの音楽ではなかった
というのが今回一番の発見でした。
そういえば
僕、過去にシューゲな曲作ってました。正確にはAIとの共作ですが。
イントロは完全に僕です。僕なんです。
