「本当に優秀な人」とはどんな人なのか
あなたは「本当に優秀な人」って、どんな人だと思いますか?
高学歴の人でしょうか。
それとも、お医者さんのような難しい資格を持っている人でしょうか。
あるいは、大企業で活躍し、誰もが羨むような経歴を持つ人でしょうか。
多くの人は、学歴や肩書き、実績を思い浮かべるかもしれません。
私にも、まさにそんな絵に描いたような優秀な友人がいます。
上松真也くん。
20年来の付き合いで、私は親しみを込めて「シンちゃん」と呼んでいます。
彼の経歴を見れば、まさに誰もが認めるエリートです。
東京大学を卒業し、経済産業省に入省。海外留学でMBAを取得した後は地方行政にも携わり、現在はベンチャーキャピタルの副社長として、日本のスタートアップ支援の最前線で活躍しています。
その肩書きを聞けば、「優秀な人」という言葉に疑いを持つ人はいないでしょう。
でも、20年以上付き合ってきた私が彼を思い浮かべるとき、真っ先に浮かぶのは、その華やかな経歴ではありません。
私の中で彼を表す言葉は、「一緒にいて居心地のいい友人」。
そして、もう一つ強く感じるのが、「相手のメンツを決してつぶさない人」だということです。
私はこれまで数多くの優秀な人と出会ってきましたが、本当に優秀な人ほど、知識や能力以上に「人への接し方」が洗練されているように感じます。
今回の記事では、20年以上そばで見てきたシンちゃんという人物を、私自身の視点から紹介しながら、「本当に優秀な人」とはどんな人なのかを深掘りしてみたいと思います。
東大生のイメージを、いい意味で裏切られた
シンちゃんと出会ったのは、私が栄光ゼミナールで塾講師のアルバイトをしていた頃でした。
私はすでに大学を卒業し、税理士試験の勉強中。
一方の彼は、東大に入学したばかりの大学生でした。
人生で初めて出会う東大生だったので、その響きだけでどこか近寄りがたいイメージを持っていました。
「論理的で頭は良いけれど、人付き合いは苦手そう。」
「少し人を見下すようなところがあるのではないか。」
そんな勝手な先入観です。
でも、実際に話してみると、そのイメージはあっさり覆されました。
シンちゃんは誰に対してもフラットで、人をバカにするような態度はまったくありません。
私のくだらない話にも笑って付き合ってくれて、年齢は5つ以上離れているのに、不思議と同期のような距離感で接してくれるのです。
「東大生でもこんなフレンドリーな人いるんだ。」
そんな驚きが、今でも印象に残っています。
能力よりも、人柄に惹かれた
私は税理士になってから、本当に多くの経営者や専門家と出会ってきました。もちろん、優秀な人もたくさんいます。
でも、「この人との縁はずっと大切にしたい」と思える人は、それほど多くありません。
シンちゃんは、その数少ない一人です。
理由はとてもシンプル。
一緒にいて、とにかく気持ちがいいのです。
・こちらの考えを否定せず、まず受け止めてくれる。
・自分と違う価値観にも興味を持って耳を傾ける。
・必要以上に自分を大きく見せようとしない。
知力の高さよりも、相手を尊重する姿勢のほうが、私は何倍も魅力的だと感じています。
本当にすごい人ほど、人の話を聞く
世の中では、優秀な人ほど「教えるのが上手い」と言われます。もちろん、それも大切な能力です。
でも、シンちゃんを見ていて感じるのは、それ以上に「聞く力」のすごさです。
・人の話を最後まで聞く。
・良いと思えば素直に取り入れる。
・そして、実際に行動へ移す。
これだけ経験があり、知識も豊富な人なら、「自分の考えが正しい」と思っても不思議ではありません。
それでも彼は、常に相手から学ぼうとする姿勢を持ち続けています。
だからこそ、一緒にいて気持ちがいいし、多くの人から信頼されているのでしょう。
私と正反対な部分から学んだこと
私は昔から、「みんながやっているから」とか、「前からこうだから」という半強制的なルールに、まず疑問を持つタイプです。
「そのルールは本当に必要なのか。」
「自分が従う意味はあるのか。」
そんなことを、つい考えてしまいます。
一方で、シンちゃんは違います。
社会が円滑に回るためのルールや道義を、とても大切にしています。
最初は、その考え方の違いに驚きました。
でも付き合いを重ねるうちに気づいたのです。
彼も、半強制的でおかしなルールには気付いています。
それでも漫然と従っているのではなく、相手のメンツをつぶさないように配慮しているのだと。
間違っていると正論で指摘するより、一度相手を受け止める。
それは自分にはない価値観だからこそ、多くのことを学ばせてもらいました。
「優秀さ」とは、人を安心させる力なのかもしれない
シンちゃんが社会人留学でサンディエゴに住んでいた頃、私は彼の家を訪ねたことがあります。部屋に入って真っ先に目に飛び込んできたのは、すべて英語で書かれた分厚い経済の専門書が何冊も並ぶ本棚でした。
「こんな本を読んで理解できるのか……」
「やっぱり東大生ってすごい。」
当時の私は、そんなふうに驚いたことを覚えています。
でも、今振り返ると、それ以上に強く印象に残っていることがあります。
それは、彼と一緒にいると、不思議なくらい肩に力が入らないことです。
知識や能力が高い人の中には、その存在感だけで相手を萎縮させたり、緊張させたりする人がいます。
一方で、圧倒的な能力を持ちながらも、相手が自然体でいられる空気をつくれる人もいます。
シンちゃんは、間違いなく後者でした。
・グランドキャニオンまで音楽を聴きながら車を走らせたこと。
・庭でバーベキューをしながら、お酒を飲んで語り合ったこと。
そんな何気ない時間が、今でも私にとってはかけがえのない思い出です。
私は、本当の優秀さとは、知識や実績だけではなく、「安心感」を周囲に与えられる力なのではないかと思っています。
出会う人が、人生を変えてくれる
先日、二人でお酒を飲んでいたとき、シンちゃんがこんなことを言っていました。
「俺たちは、昔の楽しかった話はあまりしないね。昔の友達と会うと"過去"の話で盛り上がるけど、いつも"今"や"未来"の話をしているね。」
「お互いに人生をより良くしようと日々向き合っているからこそ、20年間こうして関係が続いているんだね。」
その言葉を聞いて、私は嬉しさと共に、「そういう事か」と、とても納得しました。
人は、誰と出会うかで価値観が変わります。
20年前、偶然アルバイト先で出会った東大生のシンちゃん。
私は彼と出会ったことで、「優秀な人」のイメージが大きく変わりました。
・知識や肩書きではなく、人への接し方。
・メンツをつぶさない謙虚さ。
・相手を尊重する姿勢。
・そして、誰からも学び、自己を磨き続けようとする向上心。
そうしたものこそが、人としての魅力をつくるのだと教えてもらいました。
もし皆さんが、これから一流と呼ばれる人に出会う機会があるなら、ぜひ肩書きだけを見ないでください。
・その人が、周りの人にどう接しているか。
・自分より立場の弱い人をどう扱っているか。
・人の話をどれだけ真剣に聞いているか。
本当に優秀な人は、そうした何気ない場面に、その人らしさが表れるものです。
私にとってシンちゃんは、「すごい経歴の人」ではありません。
「人として、こうありたい。」そして、「これからも一緒に高め合いたい。」
そう思わせてくれる、大切な友人です。
税理士 萩原 寛太郎
さいごに
上松真也くんこと、シンちゃんはnoteもやっています。
ぜひフォローしてあげて下さい。
彼のnoteには多くの学びがあることを約束します。
