35歳、公務員を辞めて屋久島へ。どこまでが『自分』なのか?
数ある記事の中から、このページを開いていただきありがとうございます。
優木 志歩(ゆうき しほ)と申します🌸
わたしは管理栄養士として12年間勤めた自治体を退職し、キャリアブレイクの期間を持つことにしました。(めちゃくちゃ悩んだ末の決断でした…)
このnoteでは、退職までの心の揺れや、キャリアブレイク期間にやっていることや、考えていることを、等身大の言葉で綴っています。
35歳。
公務員を退職して、
ひとりで屋久島に行ってきました。
わたしは、何もわかっていなかった。
自然のこと、環境のこと、循環のこと。
今日は、屋久島での体験を通して得た、
わたしにとっての最も大きな気づき
について書きたいと思います。
🏠衝撃を受けた、循環の中に「溶け込む」暮らし
わたしは屋久島で
自然と共に暮らしている方にお会いし、
数日間、一緒に生活をさせていただきました。
自分たちで育てた米や野菜のほか、
近くに自生する野草などを採り、
薪を割り、それらをかまどで調理する。
薪の焚き付けには、
家庭で出た紙ごみを使用する。
調理の過程で出た野菜くずは、
米ぬかを混ぜて発酵させ、
飼育している鶏のエサに。
また、近所のお弁当屋さんや酒蔵から、
芋焼酎の製造過程で発生する芋くずや
生ゴミなども譲り受けて、
それも同じように鶏のエサに。
わたしたちは、
その鶏が産んだ卵を食べる。
わたしたちの排泄物は、
菌の力で発酵し、また畑へ。
そしてまた、
その畑で育った野菜などを食べる。
そんな暮らしを
直接見させていただき、お話をお聴きし、
共に生活をさせていただいたことで、
人の生活が、こんなにも
自然の循環の中に溶け込んでいるなんて…!
ただただ圧倒されて、
「すごい…すごすぎる…!本当にすごい…!」
(語彙力笑)
言葉が出ないほどの衝撃を受けました。
⏸️思考停止している、無責任なわたしに気づいた
わたしはこれまで、生ゴミも排泄物も
捨てて終わり。流して終わり。
それが当たり前で、
その後どうなるか?ということに
思いを馳せたことは、恥ずかしながら
ほとんどありませんでした。
生ゴミは水分が多いので、
燃やすにはたくさんのエネルギーが必要で、
高温を維持するために化石燃料も使われ、
二酸化炭素も発生し、残った灰の問題もあること。
そんな現実があるにもかかわらず、
ゴミを出した後のことなんて、
わたしは何も考えていませんでした。
ゴミは指定のゴミ袋に入れて、
決められた曜日に、決められた場所へ出すだけ。
その後は、業者さんが処理してくれる。
ずっとそうしてきたから、
それが当たり前で、特に何の疑問も持たない。
唯一思うことと言えば、
「夏は臭いが気になるから嫌だな〜
早く出したいな〜」
とか、そんな自分の都合のことばかりでした。
(ほんと、情けないです。)
自然の循環の中で
営まれている暮らしに感動すると同時に、
そんな自分の愚かさにも
痛いほど気づかされました。
🌳どこまでが「自分」なのか?
「人間も自然の一部」とよく言われます。
わたしも今までずっと、そう思っていました。
でも、今回の経験を通して、
わたしの中のイメージが大きく変わりました。
わたしは今まで、
この「一部」という言葉に対して
どこか部品のように切り離せるような
そんなイメージを持っていたことに
気づかされました。
でも、そうじゃなかった。
「ここからここまで」って分けられるような、
区切りよく切り離せるようなものじゃない。
…じゃあ、どこまでが「自分」なのか?
それすらも、わからなくなる感覚でした。
森も山も川も海も、
土も植物も動物も、他者も自分も。
人が勝手に名前を付けて
呼んでいるだけで、
本来、明確に区切ることなんて
できないんじゃないか。
川の水も、森の植物も、畑の土も、
ぜんぶ、わたし。
ぜんぶわたしで、わたしじゃない。
この表現が適切かわかりませんが、
わたしの中にあった、
いろいろな境界線が溶けていくような
感覚がありました。
これまで分けて考えていたことも
ほんとうはすべて繋がっていて、
溶け合っていて、
本来、「個」なんてものは
存在しないかのようにすら、感じました。
🐾わたしにもできる、小さな一歩
そんな感覚になると、
自然や地球、宇宙のすべての循環の中にいる
わたしという人間の見え方が変わってきて、
責任ある行動をしたいという気持ちで
いっぱいになるのを感じました。
…でも、
そんなことを思ったにもかかわらず、
わたしは家に帰ってきてから、
いつも通りに生ゴミを捨てました。
あんなに感動したのに。
わたし、何も変わってない。
気づけば目に涙がいっぱい溜まって、
ポロポロとこぼれていました。
わたしも何か、できることをしたい。
そんな思いで、本当に小さな一歩ですが、
生ゴミを堆肥化するコンポストを
始めることにしました。

まだ始めてから数日しか経っていませんが、
今まで「生ゴミ」と呼んでいたものに対して、
不思議と「ゴミ」とは思わなくなりました。
野菜の皮などを細かく切っている時間や
それを土に混ぜている時間は、
とても穏やかで、心地良く感じます。
決して「ゴミ」などではなく、
微生物に食べ物をあげて育てているような、
前向きで優しい気持ちが湧いてきます。
うちに来てくれてありがとう。
幸せな気持ちにさせてくれてありがとう。
今は、そんな思いでいます。
本当に小さなことですが、
丁寧に、大切に、これからも
続けていきたいと思っています。
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