転職は1度失敗すると3回繰り返す。マジで転職のことは失敗した人に聞きなさい(仕事のエッセイ)
転職が当たり前の世の中になった。
昔よりは容易になったけれど、転職が成功しやすくなったかというと、まったくそんなことはない。
転職イコール適職探しだとして、その難易度はあまりにも高くそびえ立っている。
人の脳は適職選びに向いていない。
個人的には転職をするなら、「短い期間でさらに転職をすることになる可能性」を考慮したほうがよいと思っている。
ある知り合いS氏は、
10年勤めていた会社を転職したはいいが、
次を数か月で辞め(ドライすぎて合わないっ!)
その次も半年で辞め(仕事量がひどすぎるっ! ← わたしのいた会社!)
その次でようやく落ち着いた。
1年のあいだに4つの会社に籍を置いたことになる(本人はジェットコースターのような年だったと言っていた)。
S氏を救った最強のスキルがこちら。
転職を成功させることは本当に難しい。もちろんここで問題にしているのは、転職できるかどうかではなく、S氏のように入社の後の話。
他人の成功談はあまり参考にならない。再現性がないからだ。多くの場合は運の問題なので、本人も理由がわかっていない。
真に価値があるのは失敗談のほう。
失敗の仕方には再現性がある。同じことをすれば、多くのケースで同じ失敗をする。
そう、失敗を避けたほうがよほど成功に近づく。
転職とは「敗者のゲーム」なのだ。
はい、そろそろ出番ですね。
8回の転職にすべて失敗。
転職レジェンドが失敗のポイントを語ります!
やらかしすぎてFIREの精霊になりました。
失敗の仕方が基本編から応用編になっていきますゆえ、時系列に沿ってお話しします。
失敗1:輝きを求めて
(大手メーカー ⇒ システムインテグレータへ)
工場勤務にまいった。ひたすら古くてひたすら大きな事業所は、巨大な刑務所のようだった。
真剣に仕事に取り組めば、どこで働くかはたいした問題でないはずだった。しかし、適性のない人間にとっては牢獄のように感じられてしまう。
次の会社では、高層ビルでスーツを着て働いた。
が、前職で解決できなかった適職の問題(何の仕事ならやっていけるの??)が結局ついてまわった。
さらに悪いことに、別の環境にも振り回された。
職場のパワハラ文化がひどい。
工場が刑務所ならここは軍隊。
仕事外の不毛な戦いが心底嫌になった。わたしは若くして人間の嫌なところを見過ぎた。
失敗の原因: 表面的な職場環境にとらわれすぎた
レベルの低い話だと切り捨てることはできない。
空前の売り手市場の今、企業はきれいな職場環境をこぞってアピールしている。この罠は常にある。
当時のパワハラ職場をモデルにしたお話です。ぜひ追体験してみてね。
失敗2:力の放棄
(システムインテグレータ ⇒ メーカーの派遣社員へ)
転職の失敗により、すっかり価値を失ったわたしは、この会社に行く以外選択肢がなかった(まれにみる就職難の年でした!)。
それでも、この、最大級のブラック職場に導かれてしまったのは、間違いなく心の持ち方が影響している。

これだけ覚えて帰ってね!
前職の惨状を観ていて、人を支配する立場に嫌悪感を覚えるようになった。
自分は上の立場に立たなくていい。
生きていくうえで立場なんて関係ない。
結果、これが一番ダメな考え方だった。
「わたしはアホに支配されたいです」と言っているようなもの。そんな軟弱な考え方では、性格の悪い人間にいいようにされるだけ。
わたしは、自由を、裁量を放棄した。
その苦痛は想像を絶するものだった。
工場の屋上から何度か、はるか下の冷たいコンクリートを眺めた。
失敗の原因: 仕事の裁量がまったくない職場を選んでしまった
なにひとつ自分で選ぶことができない。決めることができない。かといって、まともな指示があるわけでもない。渡されるのは、蔑みだけだった。
早朝から深夜まで責め苦は続いた。
そこは真の牢獄だった。
あの日牢獄から飛び出したはずのわたしは、皮肉にも、無自覚な悪意で造られた本物の牢獄に飛び込んでしまった。
わたしの人生は……一度終わった。
(エンディング)
お腹がいっぱいですか? わたしはいっぱいです。
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