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Apple製品の値上げニュースから読み解く、スマホの買い替え時

先月末、僕は2年近く付き合ったiPhoneをやめて、Google Pixel 10aに乗り換えました。手のひらに馴染んできたばかりの新しい相棒を持って、昨日の夜、ダイニングテーブルでニュースを眺めていたときのことです。

「Apple、値上げを認める」――そんな見出しが、タイムラインに何度も流れてきました。

正直、Pixelに移ったばかりの僕にとっては、半分は他人事です。でも記事を読み進めるうちに、これは「Appleだけの話」でも「iPhoneユーザーだけの話」でもないことがわかってきました。今スマホを使っているすべての人――もちろん僕のPixelも、AndroidもゲームPCも――値上げの波から逃れられない構造になっていたのです。

総務として、会社で備品やデバイスの調達価格とにらめっこする仕事を日々していると、「いつ・何を・いくらで買うか」の判断は職業病みたいなものです。その目線で、昨日のニュースを整理してみました。

この記事では、次の3つをはっきりさせます。

  • 昨日、Appleが具体的に何を言ったのか(一次情報で確認)

  • なぜ今、スマホ全体が値上がりするのか(AppleだけでなくSamsungもGoogleも)

  • 結局、いつ買うのが正解なのか(結論から言うと、答えはかなり明確です)

スマホの買い替えを少しでも考えている人にとって、今は「動くべきタイミング」です。その理由を順に話していきます。


1. 昨日Appleが認めたこと――「値上げは避けられない」

まず、昨日(2026年6月18日)に何があったのかを正確に押さえます。

AppleのCEOティム・クック氏が、ウォール・ストリート・ジャーナルのインタビューで、自社製品の値上げを計画していることを明言しました(※1)。クック氏の言葉として伝えられているのは、こうです。

「残念だが、価格上昇は避けられない」
「顧客を守るため、大幅な価格上昇をできるだけ抑えるよう努めてきたが、それを続けることが難しくなった」(※1)

これまでのAppleは、コスト増を自社の利益率で吸収し、消費者向けの価格はできるだけ据え置く――という姿勢を取ってきました。そのAppleが、トップ自らの口で「もう抑えきれない」と認めました。ここに、今回のニュースの重さがあります。

具体的な金額や対象製品はまだ公表されていませんが、調査会社TechInsightsは、次期「iPhone 18 Pro」について、販売価格を200ドル(約3万円)引き上げる必要があると推計しています(※1)。Appleは毎年9月に新型iPhoneを発表しているので、2026年9月の発表会で、新モデルと一緒に値上げがアナウンスされる可能性が高い、という見方が出ています。

ここで僕が引っかかったのは、クック氏が値上げの理由として挙げたものでした。関税でも、円安でもありません。メモリの高騰だったのです。


2. なぜ今、メモリが高騰しているのか――AIバブルが、僕らのスマホに跳ね返る

クック氏が語った理由を、もう少し噛み砕きます。

今、世界中のメモリ(DRAMやNANDフラッシュ)が、かつてないペースで値上がりしています。原因は、僕らが毎日触っている生成AIです。

ChatGPTやGeminiのようなAIを動かすデータセンターには、HBM(高帯域幅メモリ)と呼ばれる特殊なメモリが大量に必要です。AIサーバーの需要が爆発したことで、半導体メーカーは利益率の高いAI向けメモリの生産を優先するようになりました。その結果、スマホやPCに載る一般向けメモリの供給が細り、価格が急騰している――これがクック氏の説明です(※1)。

数字で見ると、その勢いは異常です。

  • 2026年第1四半期のDRAM契約価格は、前四半期比で55〜60%の上昇(※2)

  • NANDフラッシュも、四半期ベースで30%超の上昇(※2)

  • 半導体大手Samsungは、2026年第2四半期のメモリ価格を平均30%値上げすると伝えられている(※3)

僕はこのニュースを読んで、妙な因果を感じました。僕らがAIに「ありがとう」と打ち込むたびに、その裏でデータセンターがメモリを食い尽くし、回り回って、自分の次のスマホの値札が上がっていく。AIバブルの熱が、こんな形で家計に届くとは思っていませんでした。

ここ最近はPCやメモリの調達見積もりが、じわじわと上がってきているのを肌で感じます。「来期はもう一段上がる」という前提で予算を組まなければいけない――そういう空気が、もう企業の現場には来ています。これが消費者向けにも本格的に波及するのが、まさに2026年後半なのです。


3. これはAppleだけの話ではない――SamsungもGoogleも、ゲーム機まで

ここまで読んで、「じゃあiPhoneを避けてAndroidにすればいい」と思った人もいるかもしれません。でも、残念ながらそう単純ではありません。

メモリ高騰は、特定のメーカーの問題ではなく、スマホ業界全体の構造問題だからです。

市場調査会社Counterpoint Researchは、2026年のスマホの平均販売価格が、前年比6.9%上昇すると予測しています(※4)。原因は、もちろんAI需要によるメモリ不足です。さらに別の調査では、スマホ・ノートPC・ゲーム機といった消費者向けデバイスが、2026年に最大20%値上がりする可能性も指摘されています(※2)。

実際、Googleの動きを見てもそれは表れています。2025年に出たPixelの低価格モデル「Pixel 9a」は、前モデルからさらに値上がりして、直販価格は8万円前後になりました(※4)。低価格モデルですら、です。僕が乗り換えたPixel 10aも、数年前の「Aシリーズ=コスパの代名詞」だった頃と比べると、確実に高くなっています。

つまり、iPhoneから逃げてAndroidに行っても、値上げの波そのものからは逃げられない。Appleが値上げを「認めた」のは、たまたま最初に口を開いただけで、SamsungもGoogleも同じ船に乗っているのです。

ただし、日本に住む僕らにとって、一つだけ明るい材料があります。総務省が進めてきたスマホの「割引規制」の見直し議論が、2025年12月から始まっています(※4)。これまで端末割引には上限が設けられていましたが、これが緩和されれば、キャリア経由でのスマホ割引が、再び手厚くなる可能性があります。本体価格は上がるけれど、売り方の規制が緩むことで、実質負担は下げられるかもしれない――という綱引きが、今まさに起きているわけです。


4. では、いつが買い時なのか――結論は「2026年7月のプライムデー」

ここからが本題です。値上げが避けられないとして、僕らはいつ動けばいいのか。

僕の結論を、先に言い切ります。

欲しいスマホ・ガジェットがすでに決まっているなら、2026年7月のAmazonプライムデーが、当面で一番の「最後」の買い時です。

理由を3つに整理します。

① プライムデーが「値上げ局面の直前」にある

Amazonは、2026年のプライムデーを7月10日〜13日に開催します。さらに、その前の7月7日〜9日には先行セールも実施されます(※5)。

そして注目すべきは、今回のプライムデーで、日本のAmazonに初めてApple製品が大規模に登場するという点です。先行セール期間から「iPhone Air」「AirPods Pro 3」「Apple Watch SE 3」が並び、本番では「iPhone 15」や「iPhone 16e」も特別価格で提供されると発表されています(※5)。

一部のガジェット界隈では、このiPhone Airの値下げが「値上げ前、最後のセール」になるのではと噂されています。前章までで見たとおり、メモリ高騰の本格的な価格転嫁は2026年後半。9月の新型iPhone発表で値上げが現実になると考えると、その直前の7月に大型セールが来るわけです。タイミングとしては、これ以上ないほど噛み合っています。

※Amazonプライムデー前に値上げが実施される可能性もあります。

※僕自身はiPhone AirもAirPods Pro 3も持っていないので、装着感や使い心地までは語れません。ここはあくまで「価格と買い時」の話として読んでください。

② 新型iPhone(18シリーズ)狙いなら、覚悟がいる

「どうせなら最新のiPhone 18を待つ」という人は、心構えが必要です。前述のとおり、9月の発表では最上位モデルで200ドル(約3万円)規模の値上げが予想されています(※1)。最新スペックには相応の対価を払う、という覚悟があるなら止めません。

でも、「とにかくちゃんと使えるiPhoneが欲しい」だけなら、型落ちのiPhone 16eや15を、プライムデーで賢く拾うほうが、コストパフォーマンスは圧倒的に上です。値上げの濁流に飛び込むより、その手前で一台確保しておく――総務目線で言えば、これが一番「稟議が通りやすい」買い方です。

③ Androidユーザーも、急ぐ理由はある

Pixelを含むAndroid勢も値上げ基調なのは前述のとおりです。ただし日本では、割引規制の見直し次第でキャリア割引が復活する余地があります。今すぐ必要なら本体をセールで、急がないなら年末商戦や規制緩和後のキャリア割引を待つ――この二択で考えるのがよさそうです。

ちなみに僕は先月Pixel 10aに替えたばかりなので、次の買い替えは数年先です。今回の値上げラッシュは、正直、高みの見物の立場になりました。でも、もし1ヶ月遅く決断していたら、この値上げニュースに背中を押されて慌てて買っていたかもしれません。結果的に、いいタイミングで動けていたんだな、と胸をなでおろしています。

プライムデーのセール対象や開催スケジュールは、Amazonプライムデー特設ページで随時更新されます。なお、プライムデーのセールに参加するにはAmazonプライム会員である必要があります。まだの方は、Amazonプライム無料体験で期間中だけ試すこともできます。


5. 値上げ時代に、僕らはどう道具と付き合うか

最後に、少しだけ大きな話をさせてください。

スマホが高くなる、というのは、裏を返せば「一台を長く使う時代」が来た、ということでもあります。

これまでは、2年ごとに最新機種へ乗り換えるのが当たり前でした。でも、本体価格が上がり、性能の進化が成熟してきた今、買い替えサイクルを延ばし、一台をしっかり使い切るという選択が、これまで以上に合理的になります。

僕がiPhoneからPixel 10aへ移ったのも、最新の高級機を追いかけるためではありませんでした。自分のLinux中心の暮らしに馴染み、必要十分な性能を、納得できる価格で――そういう「等身大の一台」を選んだ結果です。値上げのニュースは、その選び方が間違っていなかったと、改めて教えてくれた気がします。

高い買い物だからこそ、スペック表の数字ではなく、「自分の暮らしにとってちょうどいいか」で選ぶ。値上げ時代の賢い消費者は、きっとそういう人なのだと思います。

※新品にこだわらなければ整備済み製品で安く手に入れられる可能性はあります。以下、本日のおすすめです。


おわりに

昨日のAppleのニュースは、「iPhoneが高くなる」という単純な話ではありませんでした。AIブームがメモリを食い尽くし、その熱が僕らの手のひらの一台にまで届いている――そういう、つながった一つの物語でした。

買い時の結論は、もう一度だけ繰り返します。欲しいものが決まっているなら、2026年7月のプライムデー(先行7/7〜、本番7/10〜13)が、当面で一番安い。 秋からは、はっきりと値上げ局面に入ります。

慌てて飛びつく必要はありません。でも、「いつか買おう」と思っているものがあるなら、その「いつか」を、この夏に前倒しする価値は十分にあります。

続編はこちら


出典

  • ※1 ティム・クックCEOのWSJインタビュー発言、iPhone 18 Proの値上げ予想(TechInsights推計):GIGAZINE「Appleのティム・クックCEOがiPhoneの値上げは避けられないと発言」(2026年6月18日)/電ファミニコゲーマー「クックCEO、自社製品の値上げは避けられないと語る」(2026年6月18日)

  • ※2 DRAM・NAND価格の上昇率、消費者向けデバイス最大20%値上がりの見通し:ITmedia オルタナティブ・ブログ「DRAM最大63%、NAND最大75%の値上げ――メモリ価格高騰の構造的要因とは」/GAZ:Log「DRAMなどの高騰で2026年はスマホやノートPCまで最大20%値上がり」

  • ※3 Samsungのメモリ価格平均30%値上げ:ニッチなPCゲーマーの環境構築Z「Samsung、2026年第2四半期のメモリ価格を平均30%値上げ」

  • ※4 2026年スマホ平均販売価格6.9%上昇予測(Counterpoint Research)、Pixel 9aの価格、割引規制見直し:価格.comマガジン「規制緩和でスマホは安くなるのか? メモリー高騰の直撃は必至、2026年の『買い時』を分析」

  • ※5 Amazonプライムデー2026の日程とApple製品のセール対象:ケータイ Watch「Amazon、プライムデーを7月10日~13日に開催 『iPhone Air』などがセール対象に」


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