連載第4回(完結編):Audit Beacon受賞者が語る「ガバナンスの庭師たれ」「友であれ」「起業家マインドを持て」内部監査の未来を照らす北極星【シリーズ完全解説】
プロローグ — シリーズ完結編、4回の対話が描き出した未来図
Audit Beacon Award Series for Internal Audit Month、最終回 Episode 4 が公開されました。本連載もここで完結を迎えます。
Episode 1 では、Tracie Marquardt、Hal Garyn、Salih Ahmed Islam の3名が「内部監査は何が壊れているか」を診断しました。Episode 2 では、Tom McLeod、Dr. Ursula Schmidt、Gehan Alharbi の3名が「AIによるリスクの加速」に時間軸を突きつけました。Episode 3 では、Renato Trisciuzzi、Chidambaram Narayanan、そして私自身が「AI時代のリーダーシップと人材」を議論しました。
そして Episode 4 のテーマは、『Where Do We Go From Here? The Future of Internal Audit(内部監査はどこへ向かうのか)』。シリーズの結論を引き受ける回です。

Rania Bejjani(ホスト/London)が迎えたのは、いずれも複数年にわたる Audit Beacon Award 受賞者である3人の重鎮でした。
Dr. Rainer Lenz(ドイツ) は30年超の国際的な内部監査・財務経験を持ち、独立社外取締役を務めながら、コーポレートガバナンスと内部監査の研究を続ける大学客員教授でもあります。「ガバナンスの庭師(Gardener of Governance)」という概念で職業界に大きな影響を与えてきた人物です。
Robert Berry(米国) は内部監査のトレーナー・キーノートスピーカー・ポッドキャストホストとして、世界中の監査チームの「より強く、より魅力的なチームへの進化」を支援しています。
Norman Marks(米国) は元 CAE・元 CRO として数十年のリーダーシップ経験を持ち、現在は世界中の組織・専門家に助言を続ける、内部監査と ERM の進化に関する最も影響力のあるソートリーダーの一人です。複数の代表的な書籍の著者でもあります。
Rania は冒頭でこう宣言しました。
「内部監査の未来は、より多くの監査を行い、より多くの報告書を作ることではない。それは、より多くの relevance(関連性)、より多くの judgment(判断力)、より多くの leadership(リーダーシップ)を発揮することだ。」
50分の議論を通じて、4人はそれぞれが信じる「内部監査の北極星」を提示しました。本記事ではその核心を、シリーズ完結編としてお届けします。
北極星①:「AI is not special. It's just fast.」― Robert Berry の覚悟
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