アメリカ大統領決定リーグ戦・6

地上最大の選挙戦、2016年アメリカ大統領選挙をスポーツ観戦的にウォッチングする第6弾。

候補者選びの予備選挙/党大会もヤマ場を越えた感はありますが、まだまだ何が起こるかわからないのがアメリカ大統領選挙の面白いところです。

ここのところ、共和党ドナルド・トランプ候補でほぼ決まりと報道されています。獲得代議員数が過半数(1237)を超えたのでしょうか。

前回(5月11日時点)までの獲得数はこの通り。

  ドナルド・トランプ  1014

  テッド・クルーズ   546

  ジョン・ケーシック  154

そして、この時点で、クルーズ、ケーシックが選挙戦からの撤退を表明してしまったので、勝負は決まり。あとは党大会までにトランプが代議員の過半数を獲得できるかです。

そして現時点での、トランプの獲得代議員数はこうです。

  ドナルド・トランプ  1139

まだ過半数には達していないように見えますが、対抗馬がいないのだから、勝負あり。このあとの注目は、副大統領候補の指名と受諾、そして党大会での承認でしょうか。

対して民主党は、何やらキナ臭い報道が増えてきました。こちらも前回までの獲得数から見てみましょう。指名獲得に必要な代議員の過半数は、2382。(誓約代議員数+特別代議員数=獲得代議員数)

  ヒラリー・クリントン  1708 + 501 = 2209

  バーニー・サンダース  1417 +  41  = 1458

なんだかんだ言ってもヒラリー・クリントンが優位です。両者の差は751で、ヒラリーは過半数まであと173。

で、現時点での獲得数はこうなっています。

  ヒラリー・クリントン  1770 + 520 = 2290

  バーニー・サンダース  1500 +  45  = 1545

その差は745、ヒラリーは過半数まであと92に迫っています。

なんか前回と大差ないですね。まあこの間に民主党は、ケンタッキー州(60人)とオレゴン州(74人)くらいしか予備選挙をやっていないですから。

まだサンダーズがあきらめていないのは、このあとにヤマ場が残っているからでしょう。6月7日には、大票田のカリフォルニア州(548人)やニュージャージー州(142人)を含む6州での予備戦が予定されています。ここが最後の勝負どころでしょう。

ここにきて、例の機密漏洩メールとか、なんかいろいろ出てきて、ヒラリー楽勝ムードが揺らいでいる感もありますが、数字を見る限りは、もはや時間の問題でしょう。6月7日が順当に終われば、決着となるでしょうね。

さて、秋の本番に向けて、無視できない動きがありました。

民主党、共和党のどちらにも与しない「第3の政党」が候補者を決定したのです。

その名も「リバタリアン党」 聞いたことないですねえ。オバタリアンとは違うんでしょうか?

このリバタリアン党が、5月29日の党大会で、早々と候補者を決定しました。同党の候補は、元ニューメキシコ州知事のゲーリー・E・ジョンソン

じつは2012年の大統領選挙で共和党の候補者選びに出馬しながら、途中でリバタリアン党へ鞍替えして指名を獲得。本番の選挙では得票率1%弱とはいえ、100万票を超える得票を得ているおかたです。

今回このジョンソンが注目されているのは、今の時点の世論調査で支持率が10%以上あること。まあこの程度の支持率では当選は無理なのですが、当然、民主、共和両党の得票を食うことになるので、選挙戦への影響は無視できないかもです。ことに政策的に近いうえに、トランプが盤石ではない(相変わらず党の中心メンバーからの支持は得られていない)共和党の票を食う可能性もあります。

なにやら伏兵登場の感もあり、また共和党の内部抗争、民主党も波乱の可能性ありで、もうしばらく、この戦いからは目が離せませんね。

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