【行こ行こ#49】西成に泊まる夜【万博再訪&USJ-4】
前回までのあらすじ
万博を楽しみきった我々。この際に止まったのが大阪の混沌と呼ばれる西成地区だった。これはその記録である。
DAY1

破格の宿にチェックイン
今回の万博再訪のテーマは「節約」
可能な限り経費を削りたい、それは予算を”新しく作るある作品”に投入する為なのだ。
高速バスで東京から乗り込むと同時に、その極め付けが「西成に泊まる」と言う作戦。私のたっての願いでニャウさんが調べてくれた。
噂には聞いていた。ある種のスラム街だということを。
夜行バスで梅田に着き、万博をたっぷり歩き倒した夜、私がチェックインしたのは1泊2,400円の宿。場所は西成地区の新今宮。

こんなブレた写真1枚しか撮ってないところを見ると、よほど疲労困憊だったのだろう。
到着
宿に着いた我々はHP0の状態だった。
ロビーには安っぽい蛍光灯の光とソファ、廊下にはところどころ剥げた床。
男女共同のお手洗いは学校を思わせる感じで、外から丸見え。
ホテルというよりは、昭和の団地かアパートか。そんな佇まいだった。
1000円のデポジットと引き換えに、クーラーのリモコンと部屋の鍵を受け取った。「まあ、寝るだけだから」と自分に言い聞かせつつ、それぞれの部屋に散っていく我々。
部屋の中は布団が敷いてあり。窓があって、枕元には棚がありその上に小さな冷蔵庫が置いてあった。
「地震が起こったら、この冷蔵庫が頭を直撃するな」という最悪のピタゴラスイッチを思い描き、枕を窓側にセッティングし直した。
なるほど、都会のど真ん中でこの値段…これが西成という土地柄か。
まるで映画の中に入ったようなワクワクが、少しだけあった。
風呂を探して
私はどうしても風呂に入りたかった。
シャワールームもあるらしいのだが、おそらく綺麗とは思えない。そこであらかじめ調べといた銭湯に向かうことにした。
宿からは歩いて行ける距離。
でも一歩でも節約したい私は、LUUPのアプリを起動させた。

開いた瞬間目を疑った。少し歩いた最寄駅には星野リゾートもある。
大きなドン・キホーテもあるにも関わらず、このエリアには1台もステーションがなかったのだ。
「これが西成か…」
閉店時間も迫ってきていたので、LUUPを諦め小走りで銭湯に急いだ。
地獄に仏
別に地獄ではないのだが。
早朝から梅田をうろつき、万博を歩き回り、そして大混雑の鉄道で帰ってきた私は汗まみれだった。
午前中にはTシャツが塩田みたいになっていたので、着替えを持って銭湯に着いたときには天竺に着いたような気持ちだった。

中はリノベーションされているのか、綺麗で、大きな湯船とサウナまであるようだった。
今回はサッと入ってすぐに寝たかったので、サウナは入らず体を洗うことに専念した。
汗が流れ、身体が清潔になっていくごとに口角が上がる。
湯船に浸かり、打たせ湯と水風呂に入った頃には、気分はすっかり極楽。
憑き物が落ちたようなニコニコ顔になっていったと思う。
銭湯の浴室が2階構造になっていて、上にも上がってみたりした。
これは、後日の話。
銭湯によくいく方はご存知かもしれないが、最近は脱衣所に動画広告の端末が置いてあることがある。
そこでサバンナ高橋さんという芸人さんが「入船温泉」に入っているのを見かけた。
「やっぱり関西では有名な銭湯なんだなぁ」と思い、今度行ったらサウナにも入ってみたいと思った。
洗濯の合間に
着替えをもっといっぱい持ってくるべきだった。
荷物を最小限に抑え、最悪ユニクロで買えばいいというスタンスの私だが、今回は昼間に街にいない。
そこをうっかり計算に入れていなかった。
湯上がりのさっぱりした気分のまま、コインランドリーを探した。
途中で、酔っ払ったお爺さんが民家の玄関の敷石を枕に爆睡をしていた。
そこへ別の酔っ払いのおじさんが「どぅわいじょうぶかぁ〜」とにやけながら近寄っていた。
「寝てんだからほっといてくれよ」とばかりに手で追い払う爺さん。
ふと別の方向を見ると、ストロング缶を片手に自転車を漕いでいるおじさんが、ふらふらと走行してはコケている。
「飲んだんだから乗るのはやめなよ」と言いに行こうと思うが、すごい剣幕で睨みつけられた。
カオスだ。
これが桐生ココも恐れた西成。
コインランドリーに着くと、洗濯機に衣類を入れ、スイッチを入れた。
40分の待ち時間をどうしようかと考え、そういえば夕食をとっていないことを思い出した。


この写真は残っているものの、味とか何にも覚えていない。
少なくとも安くていい感じではあったとは思う。
ただ、焼き肉中に寝そうになったのは後にも先にもない。
コインランドリーから洗って乾かした衣類を取り出した記憶はある。
だが、次の記憶は、万博へ行く朝だった。
DAY2

北新地へ
万博二日目は、早めに会場を出た。
翌日は早朝からUSJに行くので早起きだし、せっかく食い倒れの町まで来たのだから、どこかで飲みたかった。
結局、我々は前回の大阪訪問でも立ち寄った北新地へ向かった。
これを書いた、安い居酒屋が並ぶビルの地下街で、tacowasaに聞いたのだ。ここなら安心して、そして存分に食べられる。

ニャウさんと共に、大阪名物をたらふく味わうことにした。








写真見たら、よくもまあこんなに食べたものだと思う。それにしても、お酒をたくさん飲んで一人あたり三千円しないくらいなので、破格だと思う。

こうして、乾杯をした我々は、明日の早朝のUSJに向けて、早く帰って寝るのだった。
次回(第5話)予告:
「USJ編」早朝5時に起きて、目指すは任天堂エリア。競歩で駆け抜けるユニバーサル・スタジオ・ジャパンの一日を描く。
つづく
次回↓
記事:まるのすけ
いいなと思ったら応援しよう!
応援いただければ幸いに存じます。チップは有り難く頂戴し取材費にさせて頂きます。感謝。