【行こ行こ#46】I’m back大阪・関西万博!スタンプ狂時代、再び【万博再訪&USJ-1】
帰還
9月6日、東京発の深夜バスで梅田に着いた。灼けるような残暑の大阪に、私は帰ってきた。
やり残した「アレ」を終わらせに――。
……そう、「スタンプ狂時代」の再来である。

前回までのあらすじ
私が前回、大阪・関西万博(日本国際博覧会)を訪れたのは4月のこと。
初日から私はスタンプラリーに参加。米国やイタリアなど「丁寧・丁寧・丁寧に」スタンプを押した。
午後にはコモンズで怒涛の連打を繰り返し、ハンコの魔力に魅入られる。
しかしエジプト館で痛恨の押し間違いが発覚し、膝から崩れ落ちる。
それでも「押してしまったものはしょうがない」と立ち上がり、順番も位置もバラバラなまま押し切った。
それはさながら、無軌道なまま出鱈目に突き進む私の人生の縮図のようでもあった。
↓これが前回
実は、この顛末を書いた記事は、私が書いた記事の中でいちばん読まれている。Google で「万博 スタンプ」と検索すると、だいたい3ページ目あたりにひょっこり現れる。
どこぞの馬の骨の独白なのに、励ましのコメントまで頂いた。
ありがたくって、涙が出る!
完全なる天邪鬼
マスコミの万博バッシングが激しかった2024年の秋のこと。
「運営は完璧ではないが、きっと面白いものは見られるだろう」
そう思って、万博ファンでもマニアでもないくせに、昨年チケットを買っていた私。
「本当に“最悪の万博”なのか、この目で見て決める」
五感で感じるため、伊丹へ飛び、前夜の北新地で泥酔しながら国際博覧会批判の歴史と私のワクワクを書き殴った(※この泥酔記事)
スタンプ帳はいまも書斎の壁に飾ってある。

今回、それをふたたび鞄に入れたのは…友の一本の連絡がキッカケだった。
再訪のキッカケ
今回の旅は二人三脚だ。
福井から鉄道で現地入りする友人のニャウさんが
「シーズンパス(通期パス)を買ったら、普通券が余った。行かへん?」
と誘ってくれたのがすべての始まり。

私は予定を整えると「行こう!」と答え、再び木製大屋根リングの内側に舞い戻ったという訳だ。

以前と変わったところ。
まず、予約が地獄級に大変になっていた。
4月に来たときは、前夜に翌日の9時入場が“普通に”取れたのだ。
↓下記参照
いまは違う。
サイトに入ると待ち人数300〜400人。枠変更の瞬間には4,000人が殺到する。
「誰があんな万博行くん?」としきりに報道していたテレビ局は手のひらを返し、連日超満員を報道している。

私は11時過ぎに会場到着、前回の9時予約とは違い12時の枠しか取れなかった。夢洲駅は前回とは打って変わって大変な混雑ぶりだった。

入場できたのは12時40分。もう、この時点で汗だくである。
ゲート前で約2時間弱待った。生まれて初めて買った日傘がなかったら、どうなっていたことか……。
今考えると恐ろしい。

そんなわけで、今回は重装備で訪れたというわけだ。
ニャウさんは水筒や凍ったペットボトル2本。これから砂漠にピクニックに行っても、干からびないくらいの水分を装備していた。
未来の都市
前回のスタンプラリーの二日目。
つまり空港行きのバスに乗らないといけない時間にダッシュで行った「フューチャーライフゾーン」
ここで押せなかったパビリオンがある。
それが「未来の都市」パビリオンだ。

他の4つは予約なしでスタンプが押せたのだが、そこだけが空白で、ここを押せたら綺麗な見開きが完成するのだ。
今回ニャウさんは、私のチケットを一緒に予約を取ってくれていた。
前回の無軌道無鉄砲からなんという進歩と調和だろう。

中は何やら未来っぽいものが展示されていた。
しかし、私は気が気ではない。なぜならば、イタリアパビリオンでもスタンプの位置がトラップ的に設置されていることがあるのだ。
私は展示そっちのけでキョロキョロした。
案の定、スタンプは出口ではなく、建物と建物の間というトリッキーな場所に鎮座していた。

そして、バチン!とスタンプを押す!
脳から”法律に抵触しないナニカ”が放出されている気がする。
やった!
私は嬉しさのあまりスタンプ帳を天に掲げた。

そこには、全てのスタンプが、押されるべき場所に収まった素晴らしい見開きが在った。
ありがとう!戻ってきたぞ!万博!
私は焦る気持ちを抑えつつ、せっかく入ったこの館の展示を穏やかな気持ちで鑑賞した。

新たなるスタンプ
4月には完成していなかったパビリオンもできていた。
バーラト(インド)も、そしてネパールも。
一気に2つも実績解除である。
バーラト
インドパビリオンは特段並ばずに入れた。

中は宇宙開発や伝統文化の展示があって、動線はあまり関係なさそうなのがスタンプ勢にはありがたい。それでも21世紀の大国といった風格はあった。
奥ではおそらく公式のお土産店の方と思われるインドの方が
「お土産〜、買ってねー」と言いながら”蛇を出す時の例の笛”を吹いていた。
すごく得した気分になった。漫画でしかみたことないあの笛を吹くインド人。これぞ万博(そうか?)。

スタンプは浸透印ではなく、朱肉を使う“印章型”だった。
間に合わなかったのはパビリオンだけではなかったようだが、感謝して注意書きのとおり「1秒で離してください」とあったので、そのとおりに押した。

青いページは前回の「スタンプ狂時代」に、私の誤りによって満杯なので、フリースペースに押されることになった。

さて、お次はネパールである。
ネパール
ネパールは、サニーさんもネパール料理屋で働いていたこともあり馴染み深い国だ。聞けば随分とのんびりしたお国柄ということで、開始に間に合わなかったのもなんとなく勝手に微笑ましく思えてしまう。


少しだけ並ぶと、中へ通してくれた。
中にはヒンズー教の神様(80%がヒンズー教徒だそうです)なのか、宗教的な展示がたくさんあった。
誰かの大切な信仰のものだから、写真は控えるが、伝統的な展示が主な印象だ。
さて、私は足早に展示を堪能すると、メインイベントのスタンプ台に向かった。スタンプ台は、そこそこ混雑していた。
普通スタンプ台には、「このエリアのページに押してくださいね」というような注意書きがある。それを基に、該当ページへ押していくのだ。
まあ、前回はこれを見逃したばっかりに私はメチャクチャな順番で押すハメになったのだが…。
私の順番になった。
「あれ?」
スタンプ台はあるのに、肝心のエリア表示がないのである。
前のおじさんも、後ろのおばさんも迷っている。
「先どうぞ、先どうぞ」と譲り合いの渦。

そうか!これで混雑していたのか!
見知らぬ人同士、ページをパラパラやりながらちょっと相談する。
名前も知らなきゃ出身も違う。そして生涯会う事もない我々は束の間、スタンプ同盟としてない知恵を出し合った。
「俺は青に押すぞ!」
1分くらいだろうか?一人の年配男性が先陣を切った。
結果から言うと、私はグリーンに押した。青はいっぱいだったからだ。
「私はオレンジに押しました」と別の紳士。
「隣のエリアがグリーンだから緑やな」とおばさん

かくして、我々は正解もわからぬままハンコを押し。
ネパール印は色とりどりのページに四散し、会場へ散っていた。
彼らがコンプリートできたかどうか、それはわからない。ただ一つ間違いないのは、彼らもきっと私と同じように全力で楽しんでいたのだろう、と言うことだ。
待つよー、2時間待つよ
大国系のパビリオンも押せていないのが多い。

この写真を見ていただきたい。これはアメリカ館に入る列だ。
列は左手にもずっと伸びている、そしてテントの中は九十九折りに並んであるのである。
前回予約なしの私が、スーッと入ってサッと見れたのは同じパビリオンなのであろうか…と思ってしまうほどの大盛況ぶり。
ちなみに前回私はこのテントのある位置から記念写真を撮ったのだが、今ではそんな呑気な行動など取れない。
さて、大きな国といえば中国である。
中国もある程度待つことを覚悟して並んでみることにした。


なんとも立派な建物である。
受付の中国の方に「2時間、2時間待つよー」と凄まじい現実を突きつけられた。
まあ、今回は2人だしお喋りでもしていれば大丈夫だとタカを括っていた。

外壁には無数の漢字が書いてある。そのほとんどが読めないし意味もわからないのだが、一つだけ「百聞は一見に如かず」と読める文を発見。
同じ文字を使っている漢字クラブだからこそ味わえる体験に、ちょいとばかりテンションが上がる。

ニャウさんとスマホを取り出すと、Googleカメラで翻訳してみた。

ほとんどが翻訳できない中、なぜか一文だけ、
「一人でもいいじゃない?春が満開です」という謎のメッセージが読み取れた。我々は爆笑しつつも、真意の分からなさに首を捻るのだった。
そして、この列なのだが、不思議なほどぐんぐん進む。我々の勘違いなのかな?と思っていたたが時計を見て気づく。
「これ2時間かからないな」
そして我々は”僅か15分”で涼しい館内に入れたのである。
入り口の「2時間待つ」という予言めいたお告げはなんだったのだろうか?中国4000年の謎である。

かくして、私は中国のスタンプを手に入れた。

売店にもなぜかスタンプがあり、それも押したのだが…

インクがシャバシャバなのか、後ろのフューチャーライフゾーンの特別限定スタンプに染み込むというアクシデントが発生。

泣く泣く、Photoshopで補正することにした。
西ゲートゾーン
次に埋めなければいけないのが、西ゲートゾーンである。

これは、よくみるとすでに手に入れた、吉本やテックワールドなどの本来押すべき位置。なのでこれは押し直しの旅になるのである。
中でも驚いたのが「テーマウィークスタジオ」と呼ばれるスタンプ。

この建物の…

なんか誰もいない入り口から、閑散としたドアをくぐり。

こんなところにあるのだ。
ネットで位置を調べれば何とかなるが、初見殺しにもほどがある。
目標はただ一つ!関西パビリオンの完全制覇
前回一番悔しかったのが、関西パビリオンである。
見開きに18個ものスタンプが並び、そこに全て「ここにこれを押してやー」と注釈が書いてある。


これは、すごい。
きっと埋まったらかつてないほど気持ち良いに決まっている!
だが予約がまったく取れない。初日は朝から夜まで満杯。私はスマホを掲げ、何度も何度もリロードし、予約ボタンを突き刺すが跳ね返され続ける。


初日は、13時ごろ入場し、当日予約を見たが全て満ぱん。
私は予約枠が開く瞬間を見逃すまいとスマホに注目し、何度もリロードしては弾き出されていた。
この間、ニャウさん明石家さんまさんのライブに行ったりしていたのだが、私は涼しいフードコートで飯を片手にグッタリと予約画面と格闘していた。

そして、夕方。
私にとっての最大の目的である関西パビリオンを、『初日は諦める決断』をした。流石に勿体なさすぎる。もっと他のものを見なきゃダメだろう、と。
三菱未来館
項垂れる私に、ニャウさんは「三菱未来館の予約、取っておいたから」と予約の画面を見せてくれた。

私は顔をあげ、予約必須のパビリオンを楽しんだ。ライド系のパビリオンで、二人のかわいらしいキャラクターが説明してくれる。
そして、最後にマスコットの書かれているスタンプが押せるのだ。

こうして、こちらの見開きも無事に全て押し終わった。
辺りは完全に夜になってしまった。
ドローンのショーを楽しんで、長い長い夢洲駅の電車乗車待ち列にならぶ。
いわゆる「大回り」というやつらしい。

後ろ髪を引かれる思いで万博会場を後にする。
「明日はきっと押せるさ」ニャウさんはそう言うが、私は気もそぞろだった。
今考えると何故こんなにハンコに固執しているかは理解に苦しむ。
予約神ニャウさん
万博2日目。西成の安宿で目をさます。
今日は確実に関西パビリオンを押さなければならない。地球を守るウルトラマンくらい強い使命感が私を万博会場へ導いていた。

どうしても関西パビリオンに行きたい私は、ニャウさんに相談する。
ついに奥の手を出す。会場に数台だけある“予約端末”の列に並ぶことだ。
ネットで予約できなくとも、ここでなら予約できるかもしれないと言う。
早速現地に急ぐ、そこには数十人の列が出てきていた。他のパビリオンに比べれば可愛いものである。
列にならんだ我々に案内の兄さんが叫ぶ。
「ここから予約機まで1時間待ちでーす! 到達しても操作5分だけでーす! 予約できる保証はありませーん!」
え、すぐそこにあるのに?と思ってみると、この場所には予約機は1台しかないらしい。
あまりの無理ゲーに、眩暈がするのは猛暑だけではないだろう。
呆然としている私に「万博IDを私のアカウントに登録して」とニャウさんは伝える。何が何やら、スマホ操作の得意ではない私はそのままお願いする。
シュタタタタタタタタタ!
ニャウさんは列に並びながら、関西パビリオンの予約画面を開き、黄色になった予約枠に素早く指を滑らすと、押して「決定」のボタンを操作する。
目に止まらぬスピードで、まるで”こういったスマホゲームがある”が如く操作していく。

10分くらい経っただろうか…。
「取れたよ、予約」
まさか、予約機に並んでいる間にニャウさんは関西パビリオンの予約をとってしまったのである!

1日半、私があれだけ苦労をし、全く取れなかった関西パビリオンの予約を…。
猛烈なリロード、稲妻のようなタップ。
私は礼を述べ、待機列から踵を返し、関西へダッシュした。
飯田パビリオン
はやる気持ちを抑えつつ、我々は関西パビリオンへ向かった。すると、その途中で偶然ある光景を見つけた。

「ん?飯田パビリオンの待ち人数が少ない…。」
案内板には「80分待ち」の文字があるが、どう考えてもそんなに並ぶようには見えない。関西パビリオンの予約までは1時間程度は余裕がある。

我々は意を決して飯田パビリオンの“予約なし列”に並ぶことにした。

なんと運のいいことに、わずか20分で飯田パビリオンに入館できたのである。
こいつは運が向いてきた!西陣織の鮮やかな外壁と相まって気分は最高。

なぜならば、この飯田パビリオンのスタンプは『入館しないと押せない』スタンプがあるのである。

かくして、この見開きが全て埋まると言う奇跡も発生した。

前回の訪問では空白状態だったので、誠に快挙と言っていい。
正に予約神ニャウさん様様である。
念願叶って
いよいよ念願叶って関西パビリオンに潜入である。
いやはや何度この前を通り過ぎ、爪を噛んだことか。

そもそも私がこんなに苦労し心をすり減らしたのも、予約必須だからだ。
入場待機列はない。これはアプリが操作できない年配者(もはや私も含まれているかもしれない)では入ることは難しいだろう。

ゲートをくぐると、色鮮やかなイラストが両側を彩る。

中央には塔のように伸びる各府県の文字と名所の写真。そしてその中心に鎮座ましますのは…。

夢にまで見た関西のハンコたち。
「ああ、やっと会えた!」
と私は生き別れた兄弟にでも会ったかのようなリアクションをとっていた。

まずは、京都のスタンプを押す。「そうそう!これこれ!これが押したかったのよ!」とばかりに私は次々とスタンプ帳を埋めていく。
兵庫の映像
少し落ち着くと、周りの展示を見て回ることにした。きっとそこにもスタンプ台があるに違いない。何せ18個の余白があるんだから。

上映された映像は撮影禁止だったので手元にはないが、兵庫(だったと思う)ブース映像に私は強く胸を打たれた。
日本列島誕生の歴史と淡路島。そして現在と未来を織り交ぜた内容で、私は今回の万博の中でも屈指の好きな映像だった。
教育目的でYouTubeに公開して、もっと広く知ってもらった方が良いくらいの出来栄えだった。とはいえこれを書いている時点では内容をほとんど失念してしまっているのが口惜しい。

ブースを出る時に、「とても良いと思った」ボタンを押して出る。本当は100万回くらい押したかったが、一度だけ。
エルトゥールル号と和歌山
ブースに入ると立派な帆船の模型が置いてあった。そして傍には日本の国旗とトルコの国旗。私はすぐさまピンときた。エルトゥールル号遭難事件だなと。

エルトゥールル号遭難事件(エルトゥールルごうそうなんじけん)は、1890年(明治23年)9月16日夜半にオスマン帝国(現在のトルコの一部)の軍艦エルトゥールル号 (Ertuğrul Fırkateyni) が、現在の和歌山県東牟婁郡串本町にある紀伊大島の樫野埼東方の海岸沿いで遭難し、500名以上の犠牲者を出した事件[1]。日本の海難史上初の大規模な外国船の海難事故である。
日本の貧しい漁村が、明治天皇に謁見に来たオスマン帝国(現在のトルコ)の軍隊が難破した船員を救助した物語。
私はこの太陽の国と月の国の織りなすエピソードが大好きなのである。
お若い係の方が説明してくれる。私も嬉しくてつい話が乗ってしまう。

そして、ある飛行機模型に目が止まる。これは…まさか…トルコ航空の…。
時は1985年。
サダムフセイン大統領が「48時間後に全ての空域を封鎖する。民間機であろうと撃ち落とす」と宣言した時のこと。
日航は「我々はナショナルフラッグです。日本人を救助に行かせてください!」と申し出たにもかかわらず、日本政府は首を縦に振らなかった。
イラクにいた日本人全員の安否が絶望的になった時、実はトルコ政府が日本人のために飛行機を飛ばしてくれたのだ。
多くの日本人が何故トルコが助けてくれたかを疑問に思っていると
「エルトゥールル号の恩を返しにただけさ」機長はそう言って、いつ撃墜されるかもしれない空港に舞い降りた。
そしてトルコの民間人も誰一人文句を言わず日本人に席を譲ってくれたそうだ。
おかげで邦人は全員無事だったのである。
その話は知っていたが、機体がDC-10だとは知らなかった。
こうして、スタンプ目的という不純な動機にもかっかわらず、関西パビリオンを味わい尽くした。
「案外面白いじゃないか、関西パビリオン。」
福井や鳥取、徳島まで関西かどうかはさておいて、随分と堪能できた。

背筋が凍る
私は“18個のスタンプが押せる”高揚感と、“場所が決まっているスタンプは全て押せる”という満足感でヘラヘラしていた。
ああ、関西パビリオン。
9府県ののぼり旗、滋賀の狸、福井の恐竜、徳島の阿波踊り……。何もかもが素敵に見える。
ところが、私はこのパビリオンでの滞在時間が長くなるにつれ、一つの不安がまるで黒い油のようにまとわりついてきた。
「おかしい…。左しか押せない」


私は恐る恐る、小さな小さな文字を読んでみる。

「現地スタンプううううう????!」
嘘だろ?嘘だと言ってくれ!
確かに私もよく確認しなかった。私は「恐竜博物館の展示」があるんだと思っていた。だからこそキョロキョロし、ブースの人に話しかけたりしたのだ。
よもや万博スタンプ帳が
万博会場内で完結しないとは!
急いで公式サイトにアクセスする。

「万博をきっかけに関西を巡ろう。関西パビリオンの中と各府県のサテライト会場の2か所にスタンプを設置」
遠いわ!
「案外面白いじゃないか、関西パビリオン。」
福井や鳥取、徳島まで関西かどうかはさいておいて、随分と堪能できた。
前章での感想がよぎる。
前言撤回だ。頼む!せめて福井(北陸)と鳥取(山陰)と徳島(四国)は関西から外してくれ!そうすればレンタカーでなんとか回るから!
膝から崩れ落ちる。
もう何度目だろうか?私はこの万博会場で何度も膝から崩れ落ちている気がする。きっと膝の皿はこの体重に耐えきれずグチャグチャだろう。

……終わった。
関西は“会場内+サテライト”の二段構え。
滋賀は琵琶湖博物館、京都はJR京都駅、奈良は平城宮跡 歴史公園の天平うまし館、和歌山は和歌山市観光土産品センター、鳥取は砂丘ビジターセンター、徳島はJR徳島駅、福井は県立恐竜博物館、三重は赤塚植物園…等々。
大阪に来るだけでも一大事の私が、会期(10月中旬まで)のうちに、残り全域を制覇するなど到底無理である。
「参考にしてスタンプ押しますよ!」
前回記事にコメントしてくださった方に面目が立たない。
半分だけ埋まったスタンプの“空白列”が、ページをめくるたびにズキンと胸を刺す。
これはこれで「旅の余白」だと笑える余裕は、今の私にはまだない。
それでも、スタンプは進む
泣き崩れる私に、ニャウさんがふっと言う。
「帰りに福井寄るし、恐竜博物館のスタンプ押しとこうか?」
私はスタンプ帳をそっと差し出す。
「お願いします」


結果的にニャウさんは帰路の京都駅でも押してくれ、サテライト9個のうち2個が埋まった。残り7。
地図を確認すると恐竜博物館は山の奥。
本当に申し訳ない。
実際にサテライト会場へ行けるかどうかは、この記事の執筆時点では未定だ。
だって、シリーズのタイトルが「いつか行こうに今日行こう!」なのだから。
私のスタンプ人生は、あとちょっとだけ続くんじゃ……。
つづく

次回↓
お読み頂いて誠にありがとうございます。次回は万博の夜に見た光のショーについての記事です。お楽しみに。
記事:まるのすけ
スタンプ帳全ページリスト(2025年10月初旬段階)






































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