「誘える人」が陥りがちなワナ。
発売から2週間。
ありがたいことに、少しずつ感想をいただいています。
今回は、こんな感想をいただきました。
私はどちらかというと、お誘いするのもされるのも大好きで、基本的にフットワークが軽いタイプなのですが、誘うときに「相手がどう感じるか」を、自分の立場だけではなく相手の立場に立ってここまで考えられているかな?と、とても考えさせられました。あと、グループLINEも作りがちなので、「あっ、自分だ」と思いました(笑)
うれしい感想です。
そして、ちょっと意外でした。
この本は、「誘えない人」に向けて書いたつもりでした。
どう声をかければいいかわからない。
断られるのが怖い。
迷惑かな、と考えてしまう。
そういう人の背中を押したい。
もちろん、それは今も変わりません。
でも、この感想を読んで、
「誘える人」にも、この本を読んでもらう意味があるんだな。
と思いました。
誘うのが好きな人は、どんどん誘います。
「今度飲もうよ!」
「みんなで集まろう!」
「グループLINE作るね!」
フットワークが軽い。
それ自体は、とてもいいことです。
人間関係は、動かさなければ始まらないからです。
ただ、誘うのが得意な人ほど、ときどき忘れてしまうことがあります。
「自分が楽しい」ことと、「相手も心地いい」ことは、必ずしも同じではない。
たとえば、グループLINE。
幹事からすると、とても便利です。
全員に一斉に連絡できる。
候補日を送れる。
みんなで予定を調整できる。
でも、受け取る側はどうでしょう。
「行きたいけど、まだ予定が分からない」
「みんなが行くなら行こうかな」
「そもそも、そんなに親しくない人もいるな」
「断るのもちょっと面倒だな」
そんなことを考えているかもしれません。
実際、本の中でも、参加者全員への一斉送信は会全体の「温度感」を下げてしまう、と書きました。
だからといって、
「グループLINEはダメ」
という話ではありません。
大事なのは、
自分が誘いやすい方法ではなく、相手が参加しやすい方法を考えること。
誘う側にとっての「便利」と、
誘われる側にとっての「心地よさ」は、
別のものかもしれない。
今回の感想を書いてくださった方は、
「自分は誘えるほうだから、この本は必要ない」
とは思わなかった。
むしろ、
「相手の立場に立ってここまで考えられているかな?」
と、自分の誘い方を振り返ってくれた。
そこが、すごくいいなと思いました。
僕自身、「誘える人が偉い」とは思っていません。
誘えることは、あくまでスタートです。
その先には、
誰を誘うのか。
何に誘うのか。
どんな言葉で誘うのか。
相手にどんな気持ちで受け取ってほしいのか。
という、いろいろな工夫があります。
「誘う」という一つの行動にも、相手への想像力を働かせる余地がある。
そして、これは「誘うのが苦手な人」にも、もちろん関係があります。
相手のことを考えすぎて誘えない人は、
「迷惑かもしれない」と考えすぎている。
一方で、誘うのが得意な人は、
「自分が楽しいから、きっと相手も楽しい」と思いすぎていることがある。
どちらも少しだけ、
相手の立場から考えてみる。
そこから、ちょうどいい「誘う」が見えてくるのかもしれません。
今日の一節
「相手の断る労力までを先回りして想像し、断り文句まで用意してあげる。相手を罪悪感から解放するのも、大人の優しさです。」
誘うことは、
「どうしたらOKしてもらえるか」
だけを考えることではありません。
「もし断りたかったら、どうだろう?」
まで想像する。
相手が気まずくならないように、逃げ道を用意する。
そういうところまで含めて、「誘う」という行為なのだと思います。
誘える人は、たくさん誘えばいい。
でも、上手な「誘える人」は、相手の気持ちまで一緒に連れていく。
今回の感想を読んで、そんなことを改めて考えました。
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