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ミュシャの描く女性の「横顔」に魅せられて――私が目指す女性像と憩いの場「ワライバ」――




🔳きっかけはクリアファイル

私がミュシャを知ったのは、友人から送られてきた1枚のクリアファイルでした。

当時すでに結婚していた私は主人の仕事の都合で岡山にいたため、ミュシャ展を見てきたという友人がお土産として送ってくれたのでした。


「ジスモンダ」のクリアファイル

それ以前も美術館には良く行っていた私ですが、ミュシャの絵を見たことはなかったと思います。その後、何度かミュシャの絵を見かける機会があり、そのたびに惹かれていってついにはカレンダーを購入するまでに。そして、昨年6月、ついに岡山にて竹久夢二美術館でコラボした展示会で原画と対面することになったのです。


🔳フェルメールとミュシャの意外な共通点

私がずっと好んでいた絵画はフェルメールなどのオランダ絵画でしたが、改めて考えてみると、フェルメールもミュシャも、女性を被写体として描いていることに氣付きます。しかし、フェルメールが描く女性像は「静」。女性の神秘性や美しさのみが際立つような絵が多い印象です。

一方で、ミュシャの描く女性像というのは「動」。こちらは19世紀末のパリで活躍した画家と言うこと、また有名になったきっかけが、当時人氣を誇っていた舞台女優、サラ・ベルナール主演の「ジスモンダ」の宣伝用ポスターだったこともあり、自立する女性の快活さがにじみ出ていると感じます。

特にミュシャの絵の中で私が氣に入っているのは、正面を向いているものではなく「横顔」のもの。たとえば「ジスモンダ」(上記)「黄道十二宮」(下の写真)などがそれです。

正面向きの絵はどうしても、絵画の女性と目が合ってしまい、同じ女性としては「みて!」と言わんばかりの眼圧に少々根負けしてしまいます。ですが横顔は、凜として美しい姿を静かに眺めることができます。

その、静かだけれども自信に満ちた表情、そして全体に装飾された美しい花々は見るものに元氣を与えてくれます。

のちのミュシャが装飾品デザインにも力を入れていたことから分かるように、日常的に愛用するアイテムに描かれていても飽きない絵、持ちたくなるデザインが、女性のみならず男性からも好まれる理由ではないでしょうか。

例えば、私が先日購入した「黄道十二宮」の絵を配した鏡。

裏面は「黄道十二宮」
鏡面には「MUCHA」の文字
自作ですが、持ち運びできるよう、専用の袋を作りました


こちらは、絵の美しさはもちろんですが、装飾にも非常に凝っており、思わず一目惚れ。手鏡は柄の部分が折れ曲がる設計で、立てて使うこともできます。

この鏡は日本にのみ展開するミュシャのブランドショップがデザインしたものですが、ミュシャの絵画に描かれたフレグランス瓶を再現したアイテムもあり、店内の商品を見て回るだけでも価値がありますよ!



🔳ミュシャのような求心力を持つ人になりたい!

ミュシャのアトリエは、当時パリでよく見られる「サロン」のような場所だったと言い、その内装はかなり凝っていたそうです。アトリエの写真を見ると豪奢な家具やソファが映っており、アーティストやモデルをもてなす部屋だったことが窺えます。

ミュシャ自身はとても穏やかな人柄だったといいます。それも人々が彼の元に集まりやすい理由の一つだったのかもしれません。

私自身、小説内で喫茶「ワライバ」という憩いの場を創作しています(「ワライバ」についてはこちらの記事を参照)が、その店主の座にいつか私自身がつき、アーティストや癒やしを求める人に必要とされたいと思っています。

「いろうたさんがいるだけで癒やされるんだよね」って言われるのが理想(笑)



🔳今、ミュシャの絵が必要とされる理由

これはミュシャが、当時から目指していたもの――芸術は大衆のために創作されること、そして芸術は通常の消費と有用性のために商品を飾り美化すること――に、もう一度立ち返ろうと言うことなのかもしれません。ペトル・ヴィトリッヒ博士はエッセー「ミュシャのメッセージ」の中で、ミュシャの女性像を「世界の偉大な魂」の具体化と同一視したそうです。

ミュシャの描く女性像が、単なる美を越えたもの――女神性や幸福、太陽のような慈しみの象徴、あるいは聖母や世界平和の象徴――であるならば、このような変化に富む時代にこそ、ミュシャの精神が、彼の絵を通して世に放たれるべきなのかもしれません。



(参考図書:アルフォンス・ミュシャ 波乱の生涯と芸術(講談社))


あなたは、ミュシャの絵にどのような魅力を感じていますか?


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