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ここ数年、いきなり春が来るようで桜の花を堪能する機会がなかなかおとずれないのはもどかしい


はじめに


 冬が通り過ぎていった。ここ数年の冬にもつ印象。たしかにこの温暖な西南の地にも何度か寒さは訪れるし、それなりに雪も降る。ただし北の方々のご苦労とは比較にならない。それでも備えをしっかりやり、構えを整えて対峙しようとすると相手はいつのまにか通り過ぎていく。ここ数年はとくにあっけないと感じる。

きょうはそんな話。

春がおとずれた


 街なかで暮らすと近くにあまり桜の木がないせいか、春の到来に気づくのが遅れてしまう。やはり梅、桃、桜と順番に見ていた中山間地でのくらしとはちがう。こころの準備というか段階を経て構えられる。それぞれの開花ごとに季節の流れを感じ感慨にふけり、それぞれをひとつずつ楽しめる。

それらなしで冬から唐突に春の訪れを経験するのはやはりもったいない。このところ桜と桃、そしてつつじまでほぼ同時に感じるし、残念でもある。どうしても桜の開花で、1年ごとの節目というかとくべつな感慨が湧くもの。そんなに回数多く味わえるものでない。ほかの花々ですら1年でみればおなじかもしれないが、やはり桜に対してはこのクニ生まれのせいかとくべつな感慨がある。

春休みで


 小・中・高校の多くは先週あたりから2週間あまりの春休み。昨春までの学習サポートでは昼間がよりいそがしくなる時期だった。卒業する生徒と新入りメンバーとが入れ替わり、フレッシュな雰囲気がそこかしこにひろがる。

頭をきりかえて新学期を迎えられるように、2月で新学期の内容に着手し、この春休みで1学期の半分近くまでさらりと紹介。いったん内容を把握してもらう。そのあと5月の連休あたりで1学期の内容を終えて、受験生ならば1、2年の内容を手がけて夏休みの前半で受験にめぼしをつける。毎年そうだった。春はそんな生活習慣を身につけるのにうってつけ。いかに時間を効率的につかい、気力を維持しつつ身につけるか。

生活に余裕をもちながら部活もやりつつ慣れてもらう。要は時間にメリハリをつけて取り組めるようにすること。そしてそんな生徒たちに自由な時間を持てるように仕向けること。それがわたしのしごとだった。

二度寝してしまう


 さて、春の話にもどろう。からだは気温の上昇、そしていずれ来る「長い夏」に向けてまだスイッチが入っていない。いつもは暗いうちに起きる。この連休で2度寝してしまい、2度目に目覚めるとすでに外があかるい。春眠暁を覚えずはまさにそうだなと思う。早朝で起きてやれる時間を逸してしまったとかるく後悔。

わたしだけかもしれないが、夜明けがすこしずつ早くなるのにくらべると、夕暮れの時刻が遅くなるほうを顕著に感じやすい。したがって放課後が中心の学習サポートでは、生徒たちの夜道の安全のため保護者の方々の送り迎えのタイミングにかなり気を払ってきた。

おわりに


 ここ数年、いきなり春が来るようで桜の花を堪能する機会がなかなかおとずれない。もどかしく花を思い浮かべる。そういえば家のそばよりも職場のキャンパス内のほうがすくなからず桜の木がある。講演会に参加するまえに桜を一目でも見て向かおうか。どのくらい開花しているだろう。

あたらしい品種の桜より、やっぱり見慣れた淡い色合いのソメイヨシノの花の印象がどうしても大きい。なんとも可憐で清楚なんだろう。

ひと目でもこうして見ることができれば、この1年をがんばり通せそうな気がしてくるから不思議。

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