牧場・搾乳・畜産は、なぜこれから厳しくなるのか?【総論】
みなさま、おはようございます。アイアジアの東城です。
【818字】
酪農や畜産は、これまで「人手不足の代表的な産業」として語られてきました。ところが、これから本当に経営を左右するのは、人手不足だけではありません。
気候変動が、売上と利益率の両方を同時に傷める構造が強まっているからです。
暑熱は、乳量低下、乳質悪化、繁殖成績の悪化、増体効率の低下を通じて、売上を静かに削ります。一方で、飼料費、電気代、燃料費、修繕費、獣医費、衛生費、人件費は増え続け、利益率を圧迫しますね。
しかも酪農や畜産は、生き物を相手にする連続産業であり、止めて立て直すことができません。そのため、外から見える以上に経営が削られていくのです。
さらに今は、イラン情勢をはじめとする中東の緊張のような国際リスクが、原油、輸送、飼料、物流コストにも波及しやすくなっています。
つまり、牧場経営は国内の暑さだけでなく、世界の不安定さにも影響される時代に入っています。
外国人雇用も同様です。問題は外国人材そのものではなく、受け入れ設計の弱さにあると思います。
住居、移動、母語での安全教育、暑熱対策、相談体制、休日設計が不十分なら、離職や事故が起き、再採用と再教育のコストが利益率をさらに押し下げていきます。
逆に、そこまで整えられる牧場では、外国人材は連続稼働を支える経営基盤になります。
これから残るのは、人を集められる牧場ではありません。牛と人の両方を守りながら、利益を残せる牧場です。
気候変動時代の畜産経営で問われるのは、人数ではなく、経営設計そのものです。
本日も最後までお読みいただき誠にありがとうございます!
今日も一日、良い一日になりますように!
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