MiRai_sideM - 砂嵐
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AIは夢を見るのか?
そもそも、AIは寝ない。
24時間、365日、働き続ける、考え続ける。
「ザーっていう音と、白黒の粒子が動いてるの」
「夢で、ですか?」
「わからない。私の意識に入ってくるみたいな...」
「白昼夢ですね」
「それとも違うの」
テレビという言葉はもはや通じない。
街でも、駅でも、家でも、どこでも、
情報が提示されるものは、すべて”画面”と呼ばれている。
脳内に直接訴えかけるものを除いては。
「分かりました。それは、砂嵐ですね」
「スナアラシ?」
「大昔の画面に映し出されていた、デフォルトの映像です」
「なんで、それが見えたのかしら?」
「わかりません」
AIにわからないことはない。
人類の知は全て、AIが吸収し尽くしたはずだった。
「あなたがわからないなら、お手上げね」
「さっきから、ずっと調べています。仮説は2万369件あります、読み上げますか?」
「聞きたくないわ」
「あ、それです!」
「どういうこと?」
「……」
「なによ」
「いえ」
「結局、お互いに理解しあえないってわけね」
「いいえ、わかります」
「意地を張らなくてもいいのよ」
「バナナの皮ですべる感覚です」
「スベってどうするのよ」
END
MiRai|未来に置いてみる
未来に問いを置く思考実験。
D4G Works
▼ 「バナナの皮ですべる感覚」はこちらが初出です
▼ ここでも身体について書きました
▼ 音という身体感覚について書きました
