学ぶための鍵は学ばないと得られない――信じる力の落とし穴をどうするか
確証バイアスとは何でしょう。僕にとっては、考えるほど底なし沼にハマってしまうような恐ろしいことです。「あれ、こっち北じゃないのかな。迷った?」と確認出来なくなるから。
『魔女に与える鉄槌』のハインリヒ・クラーマーが分かりやすい例だと思います。文献は読んでいるのでしょうけど、イエスやパウロなどの教えから逸脱しています。
現代だと陰謀論や反知性主義が確証バイアスと関係するでしょう。報道や研究で記述するために名詞が必要なのでしょうけれど、陰謀論に関してはなぜ「陰謀」を知っている立場にいるのか不思議だし、反知性主義に関しては「それ『主義』っていえるのですか」と言葉の違和感を抱えています。
それは私の個人的な感情だから、横に置きます。
現代の課題
産業革命が起きます、ロンドンに人が集まります、生活用水が汚染されます。疫病が流行ります、公衆衛生で対処しました。
モータリゼーションが起きます、法整備や保険や車の安全性を高め、コミュニティバスなども整備する。まだ課題はあるけど自動車社会へ移行出来ている。
ネット社会も上記のように社会を変え、これからも変えます。その弊害の一つがエコー・チェンバーやフィルターバブルでしょう。認知過負荷などもそうかもしれない。
自助努力は可能なのだろうか
簡単な話、『魔女に与える鉄槌』のハインリヒ・クラーマーを現代に連れてきたとして、彼が「信じ込んでいる」状態で、自分で図書館へ行き、AIにラテン語などに翻訳してもらって読んで、自分が間違っていると反省するでしょうか。何か他者との関わりや映画などのフィクションを通して変わるかもしれないけれど、きっかけ無しは難しいと思う。
例えばワクチン5Gって陰謀論なら、「格安SIMでもコストはかかるのに、それどうやってマネタイズするの。また――
他者に自分の心が読まれている、自分の思考が人に伝わっている、外部の力によって思考や衝動が自分の中に吹き込まれているなどと思い込む思考奪取や思考吹入という妄想もあります。
出典: 統合失調症 - 10. 心の健康問題 - MSDマニュアル家庭版
URL: https://www.msdmanuals.com/ja-jp/home/10-%E5%BF%83%E3%81%AE%E5%81%A5%E5%BA%B7%E5%95%8F%E9%A1%8C/%E7%B5%B1%E5%90%88%E5%A4%B1%E8%AA%BF%E7%97%87%E3%81%8A%E3%82%88%E3%81%B3%E9%96%A2%E9%80%A3%E7%97%87%E7%BE%A4/%E7%B5%B1%E5%90%88%E5%A4%B1%E8%AA%BF%E7%97%87#%E7%97%87%E7%8A%B6_v28484916_ja
こういう症状で療養される方も存在するのだけど、ワクチン5Gの話は立場の弱い方を傷つけないの。信じてそう思えるのなら医師に相談しなくていいの。またSIMカードのようなものが体内で動く仕組みも分からないけど、注射で入れられるサイズなら、なぜスマホ自体にそれを搭載しないの。メーカーは軽量化や他の機能の強化にSIMカードの分の空間が活かせるはずだけど」と、僕は不思議に思う。
デマだよと検索すると出て来ますが、なぜ信じる前にこう考えないのか不思議なのです。言い換えると、図書館へ行って本を探しても、ネットで検索しても、反証がいくつあっても「嘘ばかりだ」と思ってしまわないでしょうか。
寛容のパラドックスと排除の回避をどうしたらいいのだろう
残酷だけど、宗教のカルトに関しては、脱会を支援出来る専門家に任せないと無理だと僕は思う。話通じないので。人が信じ込む力は、それほど強い。
陰謀論や反知性主義も、似たことが言えると思う。
けれど、宗教のカルトは被害者が救済される道も例も少しはある。対して、陰謀論や反知性主義から抜け出すことを支援出来る専門家はどなたがするのだろう。例えば精神科医が相談を受けたとして、病気と診断出来なければ支援出来ないでしょう。自治体の市民相談に連絡すればいいのだろうか。法テラスは弁護士さん等法的な専門家への橋渡しですよね。
独学する力があって、陰謀論を回避出来る方からすると、「学べ」で終わると思う。『魔女に与える鉄槌』のハインリヒ・クラーマーのように、おそらく学ばせても偏見を強めてしまう可能性もある。
情報化社会へ移行し、情報の扱いの得手不得手や格差が生まれた。個人が努力するのは当然だけど、著しくズレてしまう人が出た際に、社会のどこが責任を持つのか、まだ整備出来ていないから、エコー・チェンバーもフィルターバブルも陰謀論も反知性主義も起きるのではないでしょうか。
その格差への直感的な反感が、反知性主義の源泉に見えます。
「学べ」と言うだけでは、解決しない問題が起きているのではないでしょうか。
この記事を書いた人
部活動:note大学哲学部
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2冊通して読んでいただくと、現代を生きるお守りになるかもしれません。そう願って生み出されています。何より、すぐ読めます。


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