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【愛♡スクリ~ム!】楽曲分析レポート〜TikTok今週の1曲 [No.27 - 25/06-01]

こんにちは!

今回は先月TikTokで毎日のように聞いたメガヒット曲「愛♡スクリ~ム!/AiScReam」の分析をしていきます!


「愛♡スクリ~ム!/AiScReam」に注目すべき理由

本楽曲は、バズったきっかけとなったライブ映像の切り抜き動画と本家動画のUGCを合計して約700,000の超大ヒット楽曲となっています。
本楽曲を使用した音源も多数存在し、それぞれのUGC数も伸びています。

※UGCとはUser Generated Content の略で、特定の楽曲を使って不特定多数のユーザーが投稿した動画の数を指します。

ちなみに楽曲使用数(UGC数)はこちらの方法で確認できます。

↓↓

今年取り上げる楽曲の中でも圧倒的UGC数を誇り、一昨年の「アイドル/YOASOBI」や昨年の「Bling-Bang-Bang-Born/Creepy Nuts」を彷彿とさせるアニメ関連のヒット曲となっています。

@creepy_nuts_

Creepy Nuts - Bling-Bang-Bang-Born 是非、ダンス真似してみてね💃

♬ Bling-Bang-Bang-Born - Creepy Nuts
@twice_tiktok_official

완벽한 궁극의 아이돌 ✧트와이스✧ #TWICE #트와이스

♬ アイドル - YOASOBI

リリースから1ヶ月以上経った楽曲がどのようにして超大ヒットすることができたのか?

「愛♡スクリ~ム!/AiScReam」超大ヒットの秘訣を本レポートでどこよりも分かりやすく解説いたしますので、最後まで読んでいただければ幸いです。


1.バズの拡大経路

まず始めに、UGCというのは複数の界隈を渡って広がっていくものなので、初期のバズからそれ以降の拡大までどのようなきっかけでどんな界隈に広がっていったのかを分析することが重要になります。

それを紐解くべく、弊社では【イノベーター理論】を用いて分析をしております。
イノベーター理論とはサービス等の市場での普及率を示すマーケティング理論の一つになります。

※詳しくは以下のサイトを参照ください。

今回もそれに倣い拡大経路の順を以下の3つに区分してリサーチいたしました。
それぞれの区切りは本家リリースから投稿までの期間で判断します。
ざっくり以下の通りの認識で今回は分析します。

(1) イノベーター (一番最初に広まったきっかけ)
→今回は明らかに最初のバズを生み出した動画

(2) アーリーアダプター (初期段階で拡散されたきっかけ)
→今回は(1)から約20日以内に投稿された動画

(3) アーリーマジョリティ (早期段階でさらに拡散されたきっかけ)
→今回は(1)から約20日以降に投稿された動画


(1)イノベーター

今回バズのきっかけになったイノベーターは、海外のラブライブ!ファンアカウントが投稿したライブ映像の切り抜きです。
3/1に投稿された本動画は、執筆時点で1394万回再生と脅威の数字を叩き出しています。

@redditsubloveliveseries

愛💖スクリーム! Such a catchy song 🎵 もしよかったら、私のSubreddit『r/LoveLiveSeries』も見てみてくださいね!楽しく交流できる場所なので、ぜひ遊びに来てください♪ #LoveLiveSeries #r /LoveLiveSeries #reddit #lovelive #schoolidol #schoolidolproject #ラブライブ #アイドル

♬ original sound - r/LoveLiveSeries


この動画の1コメからの流れを見ると、最初の3日間は海外で回っており全くバズっていませんでしたが、4日目から日本に流れてくることで一気にコメントがつき始めました。

左列から順にコメント内容・コメント日・いいね・コメントしたアカウント

また、そこからラブライブ!公式アカウントも同じライブ映像を3/6に投稿し、公式動画は執筆時点で上記動画を超える2308万回再生となっています。

この動画が投稿された3/6時点で、最初のファンが投稿した動画のコメントは約400コメントとなっており、4〜6日の3日間で伸びたことが分かります。
さらに公式動画に関しては、6〜8日の3日間で600以上のコメントがついており、初速が非常に早かったといえます。

ちなみに公式動画の方が再生数が伸びたのは、ファン投稿動画はスタートが日本でのバズだったのに対して、公式動画はパイの大きい海外バズだったということが要因だと考えられます。
両動画のコメント欄を見ると非常に分かりやすいですね。

海外ファン投稿動画

公式動画


その後も、3/10に投稿されたルビィちゃんパートのみの動画は1336万回再生

@lovelive_official

#AiScReam 主催ライブイベントチケットの最速先行抽選を受付中! #黒澤ルビィ#降幡愛#lovelive #ラブライブ

♬ 愛♡スクリ~ム! - AiScReam

3/18に投稿された歩夢ちゃんパートのみの動画は1687万回再生

@lovelive_official

歩夢ちゃん!何が好き〜? #AiScReam 主催ライブイベントチケットの最速先行抽選を受付中! #上原歩夢 #大西亜玖璃 #lovelive

♬ 愛♡スクリ~ム! - AiScReam

3/19に投稿された四季ちゃんパートのみの動画は1010万回再生

@lovelive_official

四季ちゃん! 何が好き? #AiScReam 主催ライブイベントチケットの最速先行抽選を受付中! #若菜四季 #大熊和奏 #lovelive 愛♡スクリ~ム

♬ 愛♡スクリ~ム! - AiScReam

このように1000万回再生超えの動画を連発しており、上記動画5本だけで7000万回再生越えの超大ヒットとなっています。

-UGCが発生した理由

ここで押さえておきたいのは、本家が同じ映像を投稿するほどファンアカウントの動画がバズっていたにもかかわらず、その間ここで取り上げるほどのUGCは発生していなかったということです。

これまでのNoteでも執筆してきている通り、UGC数が伸びるためには以下の要素が必要になります。

・クリエイターがその曲を使いたいと思う理由
・視聴者がその動画を面白いと思う理由

つまり、後者の視聴者がその動画を面白いと思う理由は満たしていて再生数が爆発的に増えていたが、前者の理由は提示できていなかったということになります。

その状態からなぜクリエイターが使いたいと思い、圧倒的なUGC数を獲得することができたかはこの後の章で順を追って解説していきますので、まずは爆発的な再生数の理由について丁寧に解説していこうと思います。

結論からいうと理由はこの2つです。

・期待感を持たせる構成
・期待値を超えてくるインパクト

分かりやすく歌詞(セリフ)を見ながら解説していきます。

ルビィちゃん!
→冒頭で名前を呼ぶことで誰か(何か)が出てくる期待感が生まれる。

はーい!
→インパクトのある声で手が止まる。

何が好き?
→質問の答えが気になる。

チョコミントよりもあなた
→声のインパクトに加えて答えの意外性に驚く。
(チョコミントは誰もが知っているので、ワード自体は分かりやすい)

このループが続くだけでなく、別角度でインパクトのある声が出てくるので、離脱せずに最後まで動画を見てしまうということです。

また、アルゴリズム的な話になってくるのですが、一般的にコメントやいいねなど視聴者からのアクションが多ければ動画は伸びやすいと言われています。
そのアクションを視聴者に起こしてもらうギミック的な部分でも本楽曲は優れていると考えています。

それは、ほとんど同じセリフを3人が言うというフォーマットによって、比較するコメントが出やすい環境になっているということです。
例えば、試合終わりの野球選手とサッカー選手が並んでいても比較しようとはならないと思いますが、同じ試合で同じポジションで戦っていた選手同士であれば自然と比較してしまうのではないでしょうか?
それと同じで、ほぼ同じセリフを言っている3人は非常に比較しやすい状態というわけです。

分かりやすいコメントがありましたので引用させていただきましたが、このように全く別系統で三者三様の声となっているので、どの声が好きかというようなコメントも生まれやすくなっており、実際に下記コメントには大量のいいねもついていますね。

この構成、インパクト、ギミックの三拍子が揃っていたからこそ、イノベーターとなった2つの動画は爆発的な再生数を出すことができたといえるでしょう。

ただ、見逃してはいけないのが本楽曲のリリース日は1/22でTikTokでの初出しは2/7だったということです。
これだけの再生数を出している楽曲がなぜ1ヶ月以上流行らなかったのか。
そこを理解することが非常に重要な点であると考えています。

@lovelive_official

AiScReam デビューシングル 「愛♡スクリ~ム!」発売中! #AiScReam 愛♡スクリ~ム! #黒澤ルビィ#降幡愛 #上原歩夢#大西亜玖璃 #若菜四季#大熊和奏 #踊ってみた #lovelive #ラブライブ

♬ 愛♡スクリ~ム! - AiScReam

上記動画が2/7に投稿された動画であり、執筆時点では957万回再生となってはいますが、9割以上のコメントは3月以降に書かれているものです。
それ以降の動画で音源を使っていないことを見ても、当時は全く伸びていなかったと思われます。(UGCが伸びると元ネタがみたい需要が発生するので本家動画が後伸びすることはよくある)


その理由を過去のレポートを元に考察すると、まず1つは冒頭のフックがないことが挙げられます。
視聴者はおすすめ欄をひたすらスワイプして見ていますから、冒頭に手を止めてしまうような音や動きがなければ2〜3秒以内にスワイプされてしまいます。
この動画では、使用している楽曲パートが音もダンスもぬるっと入ってしまっているので、なかなか手を止めてもらうのは難しそうです。

冒頭のテクニックとしては様々ありますが、本レポートでは何度も紹介しているカクテルパーティー効果を下記レポートの3章で詳しく解説しています。

またこちらの有料教材の8章等ではより詳しく解説していますので、バズるアーティストの動画を作りたい方は是非ご覧ください。

2つ目の理由としては、画角の余白が多いことが挙げられます。
本動画では上半分が全て背景になっており、せっかく色鮮やかな衣装をきているにもかかわらず画面が大人しくなっている印象です。
画角をもう少し下から撮ってみたり、センターが前に出るなどの改善ができそうです。
こちらに関しても下記レポートの1章で解説していますので、ぜひご覧になってみてください。

上記2点のようなことを楽曲制作や動画フォーマットを決める際に考えることができれば、バズを起こす可能性が上がっていきますし、今回イノベーターとなったのがファンの切り抜き動画だったことを考えても、客観的な視点でどこが視聴者に受けるか判断することが大事だと言えますね。


(2)アーリーアダプター

さて、ここからアーリーアダプターとして日本の中で様々な界隈にUGCが波及します。
前の章で問題提起した、どのようにしてクリエイターが使いたいと思いUGCが広がっていったかを順を追って解説していきます。

①流行敏感女子(男子)界隈

最初に登場したのは流行敏感女子(男子)界隈です。

彼女ら(彼ら)の欲求は「もっとバズりたい!」が一番強くなっています。
故にトレンドになりそうなものにはいち早く飛びつく傾向にあり、積極的に投稿していきます。

ここで初めてUGCが発生し、リップシンクという1つの形が出てきました。

3/8投稿

@gia_puli

外から帰ってきたばっかりで手がゾンビみたいな色になってる( °_° ) かわいくなさすぎるね😿 . ふりりんのステージは可愛すぎるね😿♡ 🍨 私が31アイスクリームで1番好きなフレーバーなーーーーーーーんだ!! 理不尽すぎだけどヒントも無しに私の事クイズにして当てててもらうの好きなの😹 会話が唐突にクイズになるの、超甘えさせて貰ってるお友達との会話あるあるです🙄 この文章読んであるあるだわ〜って笑ってて欲しい🍨 . . じゃあ次の動画のキャプションで正解発表するね🍨🍨😽当ててくれる人まってるから‼️‼️‼️ #降幡愛 #μs #ラブライブ #おすすめ #fyp

♬ original sound - r/LoveLiveSeries
@sutanmisutanmi

なんか昔のアニメの曲流行ってるな。 次何くるんだろ #fyp #配信者

♬ original sound - r/LoveLiveSeries

そして、前の章でも紹介した3/10投稿のルビィちゃんパート動画において、本人が自分の音源をリップシンクとして使用したことが、このように音源を使うという提示になったと推察しています。

また、このUGCの流れを後押しした要素としては、最近流行りの自己肯定感アップ曲に該当することが大きいと考えています。

これまでの自己肯定感アップ曲といえば、

・「全方向美少女 / 乃紫」
・「イイじゃん / M!LK」

などが挙げられますが、本楽曲の「チョコミントよりもあなた」という歌詞は、これらの楽曲と同じく自己肯定感が高まる歌詞となっています。

「イイじゃん / M!LK」の過去レポートはこちら↓

誰でも真似しやすいフォーマットに加えて、流行りの要素も兼ね備えている本楽曲は、界隈の垣根なく早いスピード感で広まっていきました。


TikTokで火をつけるにはダンス動画を作らないといけない!
だからインフルエンサーにダンスの委託をしよう!
MVや映像にダンスを入れよう!

と考える人は多いですが、安直です。
曲によってはリップシンクやフリとは言えないような動きの動画が火付け役になることは多いです。倍倍FIGHT!などはその代表ですね。
「この曲でTikToker達はどんな動画を作りたいだろうか?」———この嗅覚は理屈ではなく常に移りゆくTikTokのトレンド変化を常に追い続けていると見えてきます。


②イラスト界隈

流行敏感女子(男子)界隈のリップシンクと同時期に発生したのは、二次創作系のイラストを使ったUGCです。

アニメの楽曲ということもあって親和性の高い界隈であるといえますね。
セリフの名前を書き換えて様々なアニメのキャラクターに当てはめることができるので、「ラブライブ!」に限らずアニメやBL、オリジナルキャラクターなど幅広いイラストUGCが生まれました。

3/9投稿

3/14投稿


③コスプレ界隈

イラスト界隈に続いて、アニメの楽曲と親和性の高いコスプレ界隈に広がりました。

しかし、レポートの冒頭で紹介したCreepy Nutsさんの「Bling-Bang-Bang-Born」やYOASOBIさんの「アイドル」のようにタイムリーに放送しているアニメではなかったため、他のアニメのコスプレをしている方ばかりで数も少ないです。

ただこれは比較的にここまで伸びてしまったから成立した結果論であって、通常はキャラ名の入った動画は他のキャラのコスプレで動画は作られにくい傾向はあります。
ただそれでも尖った個性の設定ではなく、比較的色んなキャラで再解釈しやすい歌詞だったのは、偶然だと思いますがうまくはまったという所感です。

3/13投稿

3/30投稿


④Top TikToker界隈

ここからTop TikToker界隈にUGCが波及していきます。

3/14投稿

@minami.0819

TikTokのカメラめっちゃ滑らかになった〜(꒪꒳꒪)〜

♬ original sound - r/LoveLiveSeries

3/15投稿

@0808sakura

このAIエフェクト好きすぎる

♬ original sound - r/LoveLiveSeries

彼女らは文字通りTikTok内でトップの人気を誇り、「自身のブランディングにプラスになるかどうか」で楽曲を選ぶ傾向にあります。彼女らに楽曲取り上げられるかどうか = TikTokトレンドになるかどうかの分岐点と言っても過言ではありません。

そう考えると、以前レポートにしたFRUITS ZIPPERさんの「かがみ」のように、可愛いさに振り切っている本楽曲は、早い段階で投稿するには少し抵抗のある「楽曲の哲学・メッセージ性」といえます。

ただ、今回の楽曲はUGC自体まだ多くなかったものの、圧倒的にバズっている音源であったことと、リップシンクという簡単で気楽に投稿できるUGCとなっていたところが、早い段階で彼女らのジャッジを突破できた理由だと推察しています。

音源となっている動画のコメントを見ても、3/9〜10辺りには下記画像のようなコメントがついており、視聴者から見てもバズっていると感じる音源であったことが伺えます。

「流行っているから」「とりあえず撮ってみた」という言い訳が通用するのは、心理的にもUGCしやすいポイントだったと思います。

現に「カメラが滑らかになった」「このAIエフェクトが好きすぎる」というキャプションは、そう言った意図があったのかもしれませんね。

「FRUITS ZIPPER/かがみ」のレポートはこちらからご覧ください。


【+@】アニソンはなぜ敬遠されるのか?

アニソンやアニメセリフのUGCは、Top TikToker界隈に敬遠される傾向にあります。
なぜなら彼女らの属性的にそもそも声優さんの声の曲に馴染みがなかったり、好きだったとしてもアニメ文化特有の記号的な可愛い表現がリアル世界で活躍する彼女らの自分のブランディング的にハマらないケースも多いからです。

教材第一章で陽キャEDMが流行りやすいと語った理由が逆説的にはこれです。

ではなぜ今回紹介したMINAMIさんや桜さんは早いタイミングで本音源を使用したのでしょうか?

前提として、2人は以前からアニメジャンルの音源も積極的に使用しています。TopTikTokerと一括りに言ってもそれぞれで考え方や戦略があるので彼女らは元々これらを自分のブランディングに取り入れやすい傾向があったということですね。

@minami.0819

マキマさん着ときながらエミリアたんゼリフ

♬ オリジナル楽曲 - ToT - もぐうさ

特にMINAMIさんに関しては、アニメが好きなことも公表しているため、このジャンルに対する抵抗がないことが分かります。

そして、2人に共通する部分としては、海外のTikTokでの流行りにも敏感なところです。

@0808sakura

これ流行りそう~💙

♬ original sound - Song Lyrics
@minami.0819

次の流行りはコレです(ര ‿ ര )

♬ VELOCITY DISKOTEKA JIMIX - JIMMYMIXӨ

今回の「愛♡スクリ~ム!/AiScReam」に関しても、最もバズった公式の動画は海外でのバズから始まりました。その海外での状況を把握していたからこそ、早いスピード感でUGC動画を投稿することができたと言えるでしょう。


⑤変身系界隈

変身系の動画はTikTokにおいて継続的に人気のあるジャンルの1つです。
3人が順番に登場する音源の性質上、切り替えのタイミングが分かりやすいので変身系動画と相性の良い音源と言えるでしょう。

また、今回は衣装チェンジとメイクチェンジというように分けましたが、どちらも変化前と変化後のギャップによって可愛いさをアピールできるかどうかが楽曲を選ぶ基準になります。

本楽曲においては、それぞれの声がハッキリとキャラ立ちしているため、変化の幅をつけやすく積極的に使用したい楽曲であるといえるでしょう。

・衣装チェンジ

3/15投稿

3/19投稿

@mumeixxx

1人三役やってみた> ̫ ♬ original sound - r/LoveLiveSeries


・メイクチェンジ

3/16投稿

@honmou

流行りのやつ男女でやってみた!2番目がオキニ♡ 素敵なイラスト▶︎@amam

♬ original sound - r/LoveLiveSeries

3/19投稿

@tamukun_36

美容系本気のタレ目×つり目、ツリ目×タレ眉!!みんなと解釈一致しますように……!! @amam 様のイラストを使用させていただきました!😭🩷

♬ original sound - r/LoveLiveSeries


⑥アイドル界隈

「ラブライブ!」はアイドルのアニメであることから、この界隈とも非常に相性のいい楽曲であるといえます。「可愛いさ」や「あざとさ」はあって当たり前の界隈ですので、難なくUGCが広まりました。

3/17投稿

@jkt48.nayla

Haaaiiii🙋‍♀️@cepio @Freya JKT48

♬ original sound - r/LoveLiveSeries

3/19投稿

@fuuuuu_ri

フィナンシェよりも...あなたっっ!!՞⸝⸝> ༥ <⸝⸝՞ #CUTIESTREET #きゅーすと #古澤里紗

♬ original sound - r/LoveLiveSeries


⑦推し動画界隈

『推し動画』とは、自分の好きな人、文化、作品などをアピールするための動画であり、一般人が趣味的に投稿するものから、インフルエンサーが自分の内面や技術を訴求するために投稿したりもします。
このような動画は特定の人物に対して思い入れのある層が、それに対する愛情 (可愛いやかっこいいものを広めたいという感情) をもって使うケースが多いです。
つまり視聴者同士でその人物の魅力を堪能する一つの手段として、互いに動画を作成して共有し合ったり、それを見てその可愛さや尊さを再認識するといったアクションが生まれるので、こういった動画がバズるようになっています。
動画の形式は様々ありますが、二次創作の定番として老若男女問わず広い界隈で定着しています。

今回はアニメの楽曲でしたので、アニメ等のキャラクターを使用した推し動画が投稿されました。

コスプレ界隈と同様に、タイムリーなアニメではなかったので「ラブライブ!」以外のキャラクターを使用する場合が多く、UGCの数も多くありませんでした。

3/17投稿

3/24投稿


⑧イケメン男子界隈

この界隈は、「かっこいい」はもちろんのこと「かわいい」「面白い」など自身のビジュアルを様々な角度からブランディングしたいと考えています。

本楽曲で「かっこいい」を訴求するのは難しいため、「かわいい」を訴求したいと思うところではありますが、アニメ声であざとさに全振りしているため事故ってしまう可能性も考えられます。
そこで今回は、「本気でやってませんよ」とか「ふざけてますよ」とアピールしていることに感じる「かわいさ」「愛おしさ」を訴求しているように思います。

学生の頃、絶対本気でやってるのに褒められると「本気じゃねぇし」とかいう男の子いませんでしたか?そんなイメージです。

3/18投稿

@kantarosurosu

チョコミントたまに食べたくなる

♬ original sound - r/LoveLiveSeries

3/19投稿


⑨動物界隈

動物界隈にもUGCは波及していきます。
ショート動画において動物の需要は非常に高く、特にリップシンクとは相性が良いです。
上手く口の動きがリンクすれば、視聴者は非現実的な感覚と共に可愛いさを感じます。
本楽曲に関しては「はーい」というセリフから始まるため、比較的動物の口の動きとリンクさせやすいという利点もあります。

3/19投稿

@kawai_nu

ルビーちゃんではない

♬ original sound - r/LoveLiveSeries

3/30投稿


⑩声真似界隈

声真似は基本的にアニメのキャラクターの声を真似することが多いため、今回の楽曲との相性は抜群です。
これに関しては動画単体で伸びても、その他のクリエイターがUGCをしたいと思う動機になりづらい (そもそも誰でもできるわけではない) ことから、あまり本質的なヒットの理由には繋がりにくいので、純粋な事例としての紹介にとどめさせていただきます。

3/22投稿

@mofmofmo_tm

ご本家様リスペクトで歌ってみた🩷似てるかな?✊🐶✨🌈🌈🌈 #愛♡スクリーム #ラブライブ #AiScReam #歌ってみた #声優 #モフモフモー #ととち @ととち🐶🌈 @みみち(32)

♬ original sound - r/LoveLiveSeries

3/26投稿


【ネタ系動画】

ともぴさんが3/22に本楽曲を使ったネタ系動画を投稿し、そのUGCが27Kまで広がっていたので、界隈ごとに簡単に紹介させていただきます。

ネタ本家

@tomo_peacedesu

自分をイケメンだと思ってルビーちゃーんをアレンジしてみた

♬ オリジナル楽曲 - ともぴ - ともぴ

イラスト界隈

Top TikToker界隈

@naenano

あむちぇぁん🐰🎀⭐️ @逃げ水あむ(きゅるりんってしてみて)

♬ オリジナル楽曲 - ともぴ - ともぴ

イケメン男子界隈

@issa_.240816

これくらい自分に自信を持って生きたい@山﨑 礼央/やまさき れお @坂本ジェルー寿真(じゅま) @内田金吾(きんご)@ともぴ #今日好き #おすすめ #fyp

♬ オリジナル楽曲 - ともぴ - ともぴ

ギャル界隈

@_.milkyberry._

トモコレ新作やばくね?もうカレンダーに発売日入れたww#雨宮みるき

♬ オリジナル楽曲 - ともぴ - ともぴ

今日好き界隈

アイドル界隈

芸能人界隈

ともぴさんの音源は、本家のあざとさや可愛いさを一切なくして、ナルシストに振り切っている面白さが多くのUGCを生んでいます。

また、ともぴさん以外にもネタ系動画を投稿している人は多く、アレンジしやすいところがネタ系動画との相性の良さに繋がっていると考えられます。

アレンジのしやすさに関しては2章で詳しく解説していますので、ここでは割愛させていただきます。

その他ネタ系

@orenokuronekoga

ミントは苦手かなぁ 💧(^^;ァハハ…

♬ original sound - r/LoveLiveSeries
@190cm_ashina

101歳の愛アイスクリーム

♬ 愛♡スクリ~ム! - AiScReam


(3)アーリーマジョリティー

ここからはアーリーマジョリティーとして、海外を中心に様々な界隈へ波及します。

①〜③は日本からの延長線上のため紹介のみとさせていただきます。

①イラスト界隈

3/25投稿


②リップシンク(海外)

3/27投稿

@minamarkk

GOT ME WANTING TO ACT CUTE AND ALL FFF ☹️

♬ original sound - r/LoveLiveSeries


③変身系界隈(海外)

3/28投稿


④KPOPアイドル界隈

男女各グループの人気はもちろんのこと、流行りへの感度も非常に高く、今回も日本から海外へ広がってすぐに様々なグループが動画を投稿しています。

3/29投稿

4/12投稿

ここまで様々な界隈を紹介してきましたが、「アニメ×アイドル」というジャンルにおいて、この界隈は最も相性の良い界隈ではないかと考えています。

というのも「アニメ×アイドル」で最初に思い浮かぶであろうYOASOBIさんの「アイドル」において、UGC上位はほとんどがKPOPアイドル界隈となっており、今回のAiScReam「愛♡スクリ~ム!」においてもしっかり上位に複数入ってきています。

コスプレ界隈やイラスト界隈、推し動画界隈などアイドルやアニメと親和性がある界隈はいくつもありますが、今のところ1番親和性が高いのはKPOPアイドルであるといえそうです。


⑤カメラワークリップシンク

こちらは海外で発生したUGCです。
リップシンクだけでなく、動きに合わせたカメラワークと複数人が登場し画角が変わっていきます。

3/30投稿

4/6投稿

このフォーマットによって視聴限度回数が増え、さらにUGCが伸びるきっかけの1つとなったと推察されます。

ここでいう視聴限度回数とは「同じ企画を繰り返し投稿しても見てもらえる回数」として定義しています。

この言葉は本レポートシリーズで度々登場しているものになりますので、詳細は以下のレポートをご覧いただければと思います。


⑥動物界隈(海外)

こちらも日本の延長線上になりますので紹介のみとさせていただきます。

4/3投稿

4/24投稿

@chloenfreya

тгк: Хлоя и Фрейя | купить сигну можно там - закреп пост🐾

♬ 愛♡スクリ~ム! - AiScReam


⑦ダンス部

UGCとしての広がりはないので、純粋な事例としての紹介にとどめさせていただきます。

4/9投稿

4/17投稿


⑧芸能人界隈

4/21投稿

@ryosuke_yamada_storm

チョコミントよりもあなたなやまださん🍨 今日も大人にやらされました。 #RyosukeYamada #山田涼介

♬ 愛♡スクリ~ム! - AiScReam

この界隈はTopTikTokerよりもさらに多くの人々に注目される立場ですので、自身のブランディングにかなり気を遣って選曲をすることが想定できます。

つまりUGCする動機としてはTopTikTokerのさらに審査基準が厳しいverという感じですが、山田さんに関しては「大人にやらされました」というキャプションで、この審査をパスしています。

滑ったとしても悪いのはやらせた方になりますし、この動画に関してはやらせた方が称賛の嵐となっています。


【楽曲アレンジver.】

Jun Sさんが投稿した楽曲アレンジver.が4月後半から広がりました。
どのようにしてUGCが伸びていったのか簡単に解説いたします。

楽曲アレンジ本家

4/17投稿

アレンジ本家が投稿された後、4/24からケンセリィ。さんとりゅうじさんが3日間この音源で投稿したことで、ケンセリィ。さんの顎長エフェクト動画がZEROBASEONEまで届き、韓国にも広まっていきました。
また、りゅうじさんのノーマルリップシンクから4/26にはMINAMIさんにも広がり、日本でもUGCがさらに伸びていきました。

4/24投稿

4/25投稿

4/26投稿

4/26投稿


ダンス界隈

上記UGCの流れと同時にダンスのUGCも発生しました。

4/24投稿

@shuki377

dc:me🕺これで踊る事になるとは、😂#shuki #dance #japan #fyp @Jun S

♬ 오리지널 사운드 - Jun S - Jun S

4/25投稿


弾き語り動画

アレンジver.が出てきたことで、本家音源では絶対に広まることのなかった弾き語り界隈へも広がっていきました。

4/26投稿

4/29投稿


本楽曲の勢いは5月に入っても衰えることはなく、乗り物のクラクションで返事をするネタ系動画が発生し、そのUGCが186Kを超えるなど数々の派生動画が生まれています。

5/2投稿



2.時代背景における本楽曲の立ち位置

次に重要なのは「時代の流れにどうハマっていたか」という視点です。

昭和と現在で流行っている楽曲が全く異なるように、時代と共に求められるサウンドは変化していきます。それは数ヶ月〜半年〜1年などの細かなスパンでも同様で、トレンド全体の流れの中でその楽曲がどのような立ち位置でヒットしたのかを知ることは非常に重要です。

本セクションではそれを見ていきましょう。

まずセリフっぽい音源という最前線を踏襲していた点。

昨年までは

・「わたしの一番かわいいところ / FRUITS ZIPPER」→「ねえねえねえ!」
・「最上級にかわいいの!/ 超ときめき♡宣伝部」→「 だって今!」
・「かわいいだけじゃだめですか?/CUTIE STREET」→「かわいいだけじゃだめですか?」

というように冒頭がセリフになっている楽曲は多かったですが、今年流行っている楽曲はショート動画で使われている15〜30秒全てがセリフっぽい音源であることが多いです。


例えば直近のヒット曲でも、

・「エッホエッホのうた / うじたまい」

@ujitama0

話題のエッホエッホフクロウが豆知識教えにくるうた作ってみた。エッホエッホ

♬ エッホエッホのうた - うじたまい

・「イイじゃん / M!LK」

@com.yamato0515

あれ?本人じゃん?#コムドット #milk #佐野勇斗 @M!LK_OFFICIAL

♬ E Jan - M!LK

・「野原ひろしアレンジ / K-FORCE」

@minami.0819

のあたんとランウェイ歩いたよ🍓‧⁺ ⊹˚.昔、毎日メイクとか色んな動画みて学んでくれてたらしい🥺可愛すぎるだろ...愛おしいです@🍒希空(のあ)🍒

♬ オリジナル楽曲 - K-FORCE - K-FORCE

などが挙げられます。

こういったセリフっぽい音源には、アレンジしやすい「余白」があることが多く、元のUGCから派生したダンス動画やネタ動画が発生しやすいという特徴があります。
本楽曲に関しても、前章で紹介したように様々な派生動画が拡がっていますね。

この「余白」が求められる背景には、飽和してきたショート動画市場が影響していると考えています。
どんな界隈や企画も大きく流行った後はシンプルなものは飽和していき、ニッチな部分へ細分化されていきます。

例えば、YouTubeで10年以上前に流行っていた「メントスコーラ」がありますが、巨大メントスコーラやメントスを投げてコーラに入れられるかのチャレンジなど様々な形で派生しており、最近ではロシアンメントスコーラがバズっていました。


また、アニメジャンルでいうと異世界アニメは今でも人気がありますが、剣や魔法で無双するといったストーリーから派生して下記アニメのような細分化が行われています。

・「転生したらスライムだった件」→人間ではなくモンスター
・「盾の勇者の成り上がり」→剣や魔法ではなく盾
・「ギルドの受付嬢ですが、残業は嫌なのでボスをソロ討伐しようと思います」→勇者ではなく受付嬢

これらと同じように、TikTokがマス化したことで、多くの視聴者はありきたりな企画に興味を示さなくなり、他との差をつけなければ大きくバズるのが難しい時代となっています。

クリエイターは、その差別化を図るために元の企画の要素を細分化してアレンジしていく必要があるのです。

このクリエイターの欲求を理解し、セリフっぽい音源(余白のある音源)を作ることが、TikTokでのUGCを伸ばすために今後必要なことの1つになってきそうですね。


3.バズった結果得られたもの

楽曲ヒット理由の分析は以上となりますが、そこからアーティストにどんなリターンがあったのかがアーティストをプロデュースする上では重要になるポイントです。
このヒットをきっかけに一体どのような影響があったのでしょうか?

成果

・1/21にYouTubeに投稿された公式動画が執筆時点で2875万回再生


・5/9時点でYouTubeでの関連動画の総再生数が60億回を突破


・Spotifyのバイラルチャートで1位を獲得

また、「イイじゃん/M!LK」も、流行ったパート以外の楽曲イメージが違いすぎて話題になっていましたが、本楽曲でも同じことが起きています。
TikTokではセリフパートしか流れてこないため、YouTubeでフルを聴いた方々は下記コメントのような状態になっているようです。

むしろTikTokでバズらせるためのパートと、それ以外のパートで分けることを楽曲制作の時点で意識しておくのはサブスクバイラルを加速する戦略の1つとして有効です。


4.再現性のある要素

(1)期待値調整とインパクト

TikTokの動画において重要なのは、いかに視聴者がスワイプせずに動画に留まってくれるかです。
そのためには、楽曲の構成で期待感を持たせるポイントを作り、視聴者がスワイプしてしまうのを防止しましょう。
また、構成によって視聴者が持った期待値を超えられるインパクトを作れるかも大切です。
今回であれば、声優さんの圧倒的アニメボイスと歌詞の意外性がインパクトとなりました。
メロディー、歌詞、声、ダンス、衣装など、楽曲やアーティストの特徴にマッチしたインパクトを見つけていきましょう。


(2)セリフっぽい歌詞部分と全体のシナジーを作る

今年の流行っている楽曲を聴くと、ほとんどがセリフっぽさのある歌詞になっています。これは今年ヒット曲を作るための1つの正攻法といっていいでしょう。楽曲の中に15〜30秒程度のセリフっぽい歌詞部分を作ることは、時代の流れに沿った非常に有効な施策になっていきそうです。

ただ、セリフっぽい歌詞とはいっても、今回は歌っているのが声優さんということもあり、セリフを言うことに不自然さは全くありませんでしたが、全員ができることではありません。
アーティストによっては「イイじゃん」や「かわいいだけじゃだめですか?」のように、文字で見るとセリフに見えるけど、しっかりメロディーに乗っているくらいがちょうどいいのかもしれませんね。

またじゃあどんな曲でもセリフの部分を作るべきなのか?
或いはセリフがないものはバズっていないのか?というとそうではありません。
セリフを作ることがアーティストのブランディングやフェーズ、或いは今回やりたい楽曲の方向性と合致するのかを吟味し、マーケティング的な正解にハマる範囲内でセリフを曲に取り入れられるのか?がポイントとなります。

1つの正攻法であることを認識しつつ、フラットにセリフを取り入れるべきなのかを吟味すること。
そしてセリフを取り入れるなら、全体の構成をどうするか?(サブスク戦略)やどんなことを言えばUGCが拡大するのか?からの逆算などが必要になってくるでしょう。


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