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映像の現場で詰まる方へ ”泥臭すぎる”テレビ原稿作成法



皆さんにんにちは内藤です。

きょうは私がテレビ局に入ってどのように
「原稿作成」を
覚えていったのかをお伝えしたいと思います。
あくまで我流で、正攻法とは思いませんのでお気をつけください。

テレビ業界のリアルが知りたい方はこちらもぜひ👇

テレビ局に入って報道部やスポーツ部、
制作部などの現場に配属されると
嫌でもパソコンで文章を書く事になります。
企画書、ニュース原稿、台本、字幕(テロップ)など文字で伝える機会はとても多いです。

私自身、文章を書くこと自体は好きでしたが、
得意だったかといえば、そんなことはありません。

1年目なんか1分程度のニュース原稿を作成するのに、
5〜6時間かかったこともあります。(早い人は5分もあればできます)

苦しんだ「尺」の制限

何に苦しんでいたか?

それは「尺」の制限です。
言い換えれば「文字数」の制限ですね。

スポーツ紙の記者さんにも文字の制限はあるとは思いますが、
呪縛とも言える尺の制限は、テレビ特有かもしれません。

例えば1分程度の野球のニュースは
大体200〜250文字で構成されます。

一例を挙げると・・・

パリーグトップ8勝をあげるソフトバンク・○○が
前半戦最後の登板。
初回から150キロに迫るフォークを武器に
オリックスのクリーンアップをねじ伏せます。
4回には、きょう最速157キロ。圧巻の投球を披露します。
すると6回、
先制タイムリーを放っている▲▲がこの一発。
パリーグ首位打者がエースを援護します。
これでギアを上げた○○、
8回には真っ向勝負で連続三振、
3番・☆☆には、155キロを胸元へ。そして、、、
最後はカーブで締めた○○、両リーグ単独トップ、
9勝めを挙げました。

これで尺はだいたい1分10秒くらいですね。

noteを書かれている方はお気付きかもしれませんが、
200文字程度で、すべての出来事を正しく伝えきり、
なおかつ原稿に「個性」や「独自の視点」を加えるのは至難の技です。

伝えたいことを伝えたい言葉で原稿にすると、
ほぼ確実に「尺に入り切らない」
んです。

熱量が多ければ多いほど、文字は尺からこぼれ出ていきます。
切ないですね。

この原稿だと、

「状況説明(イニングや走者の有無)」
「選手のデータ(今月の打率や相手との相性)」
「事前に取材した選手のコメント」

などは、作成の過程で削ぎ落とされています。

無理なものは無理。
尺と文字数の制限を打破して、好きなことを好きなだけ書く魔法はありません。
時間に追われ、1時間以内に完成させないといけないような状況だと、
そのこだわりは時に致命傷になります。

鍵は「シンプルな言い換え」

そんな状況で自分が心がけてきたことは何か?
それは、

「シンプルな言葉への言い換え」です。

例えば、

最後のマウンドへ →「最後の登板」
圧巻のピッチングを見せます →「圧巻の投球を披露します」
カーブで見逃し三振に仕留めた→「カーブで締めた」

このように、同じ意味なら文字数が少なく変換していきます。

「たった数文字しか変わらないじゃん」と思うでしょうが、
1秒単位で仕事していると、この差が命運を分けます。

では僕はどうやってこの「シンプルな言い換え」を覚えたか?

答えは「書き起こし」です。

1年目〜2年目にかけて、自局で流れていた夜の野球ニュースを
全て文字としてWordに書き起こしました。
そして書き起こした原稿から、
「気に入ったシンプルなワードや言い回し」をエクセルにまとめました。

こんな感じです。

これはほんの一部で、
「打者Ver」や「勝利・敗北Ver」「ホームランVer」なんかもあるので、
全部で1000以上はあると思います。

過去の原稿を見て覚えるというやり方もあるとは思いますが、

私の場合、実際に耳でナレーションを聞いて、
その場で実際文字として打ってみることで「感覚的」に覚えました。

ぶっちゃけ非効率です笑

しかし、

1分では@文字で見た目の分量はこんくらい、
30秒では@文字で見た目の分量はこんくらい、
3分では@文字で見た目の分量はこんくらいといった様に、

課題だった尺感が理解できる様になりました。

「引き出し」という副産物

さらにこれをやることでバリエーション、「引き出し」が増える
という副産物もついてきました。

テレビでは視聴者が飽きないよう、
同じシーンが続く時、ナレーションの表現を変えることが多々あります。

例①
「4安打4打点の活躍を見せます」
「4安打4打点の大暴れ」

例②
「同点とします」
「試合を振り出しに戻します」
「1対1に追いつきます」

この様に、

同じ事象を様々な言い回しで伝える準備をすることがかなり重要です。
引き出しが増えれば増えるほど、尺にも対応できるし、マンネリ化も防げます。

今回は野球ニュースに特化しているので汎用性なさそうに見えますが、

「印象に残る表現」は本やネットにごろごろ落ちているので、
それをリスト化することで1時間番組のナレーションにも役立てています。

同じ表現を2〜3個持っておき、その中かから最適を選んで
文章にすることで、より洗練されたナレーションになることもあります。
(全てとは言いません。天から言葉が降ってくる時もあります)

ぶっちゃけナレーションなんかは今後、
AIに代替される可能性高いので、今回の私のやり方はアナログすぎて死んでいく
テクニックですが、泥臭いやり方が好きな人もいるのかもと思い書きました笑

余談ですが、
入社して最初に自分が作成した原稿(めちゃめちゃ手直しされましたが)を
アナウンサーが読んでいたのを見て、鳥肌が立ったのは今でも覚えています。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

フォローやスキを頂ける方、いつも励みになってます。
これからも可能な限り発信していこうと思いますので
引き続きよろしくお願いいたします。



独立後のリアルやAI活用の本音は、Substackで毎日コツコツ書いています。

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最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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