支援される私が語る、【後日談】
支援される私の【後日談】
―介護保険と一緒に、私も学び直してきた―
私は、最初から地域医療や介護に詳しかったわけではありません。
制度も現場も、まだ今ほど形になっていない時代に、必要に迫られながら覚えていった。
そんな感覚に近いと思います。
私が歯科衛生士になった頃は、介護保険制度が始まったばかりの時代でした。

今のように、介護や在宅医療、口腔ケアについて、体系的に学ぶ機会が十分にあったわけではありません。
当時勤めていた歯科医院では、院長がケアマネジャーの資格を取り、先輩の歯科衛生士にも取得を勧めていました。
けれど、私自身は、介護保険の仕組みをほとんど知りませんでした。
(それなのに担当していた患者さんの介護支援計画を、試しにたててみなさいと資料を渡されたものの、呆然としました…😭)

施設や自宅へ訪問することはあっても、制度全体を理解していたわけではありません。
その場その場で、目の前の診療に関わることで精いっぱいでした。

その後、結婚や出産、歯科以外の仕事を経て、再び歯科衛生士として復職することになりました。
復職先では、訪問歯科診療にも取り組んでいました。
私は正直に伝えました。
「以前、歯科往診に携わったことはあります。でも、今の訪問歯科や口腔ケアについては、ほとんど分かりません」
そこで卒業した学校へ連絡して本を借り、図書館へ行き、インターネットでも調べました。

介護保険を利用した歯科衛生士の支援計画については、以前その職場で働いていた歯科衛生士さんにも教えてもらいました。
当時は、歯科衛生士の養成課程が二年制から三年制へ移り変わる頃でした。
新しく入ってきた後輩の方が、最新の知識を持っていることもありました。
先輩なのに分からない。
聞かれても、すぐには答えられない。
恥ずかしさもありました。
もどかしさもありました。

当初は、「パタカラ体操」も知りませんでした。
慌てて調べました😅
それでも、分からないままにはしたくありませんでした。
必要なことを、一つずつ覚えていきました。
今振り返ると、私自身も、制度の変化と一緒に学び直してきたのだと思います。
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今回、映画の中で歯科衛生士が多職種連携の一員として描かれていたことが、私はとても嬉しかったです。
昔は、現場ごとに手探りでした。
口腔ケアは、介護の中でも後回しにされることが少なくありませんでした。
でもだんだん考え方が変わっていき、パンフレットを洗面所に貼ってくれたり、積極的に質問されるご家族や職員さんも増えてきたり…
それが今では、口腔機能の維持や、誤嚥性肺炎の予防、食べることを支える役割が、介護や地域医療の中で正式に語られるようになっています。
「いい時代になったなぁ」
私は、少し感慨深い気持ちになりました。
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分からなかった過去があるからこそ、今、変わってきたことの意味が分かるのかもしれません。
前回までのお話はこちら💁♀️
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#CoinBridge (コインブリッジ)
構造を言語化し、現場と制度をつなぐ
はじめて読んでくださった方へ。私の活動やCoinBridgeについては、こちらにまとめています。
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