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【子連れ万博レポ⑪】日本の知恵に感動した「日本館」体験記。火星の石にもタッチ

【子連れ万博レポ⑩】でお伝えした、壮大な「循環」の物語がテーマの日本館。その不思議な言葉たちに導かれ、いよいよ私たちは館内の冒険へと足を踏み入れました。そこは、驚きと発見、そして日本の素晴らしい知恵に満ちた、感動の連続でした!

なお、日本館の中では一般的なトイレが2カ所、オールジェンダートイレが1カ所の計3カ所にトイレありましたので、この点も日本らしい配慮だなと感じました。ゆっくりと観覧することができます😊


■人生初の「火星の石」!想像と全く違う感触にびっくり!

順路を進むと、壁に埋め込まれた展示の前で人だかりができていました。
「なんだろう?」と覗き込むと、アクリルケースの中に小さな黒い石の欠片が…!なんと、本物の「火星の石」!しかも、実際に触ることができるんです。

「地球じゃない星のかけらだって!」と娘にささやくと、娘も私もドキドキが止まりません。順番を待ち、そっと指で触れてみました。
その感触は…驚くほどツルツル

勝手にゴツゴツ、ザラザラした岩肌を想像していたので、「え?これ、アクリルケースの上から触ってるだけ?」と思わず二度見してしまうほど、なめらかで不思議な手触りでした。地球以外の天体に触れるなんて、一生に一度かもしれない、まさに宇宙的なスケールの体験です。

なお、日本館のインスタによるとアクリルケースの上から触っているわけではなく、火星の石を触っています👇ツルツルすぎて勘違いする人は多そうですが💦


ここでは、世界に一枚だけのシリアルナンバーが入った「火星の石」観覧証明カード(全3種のデザインからランダム)もいただけました。「世界に一枚だって!」と娘も大喜び。最高の記念品になりました。(なお、カードはなくなり次第、配布終了です。)


■キティちゃんが解説!「あれ藻、これ藻、それ藻」。すごい藻!

次に現れたのは、壁一面にキティちゃんがいる「あれ藻、これ藻、それ藻」のエリア。

この可愛らしい空間で、未来の地球を救うかもしれない「藻類」のすごさを、キティちゃんが分かりやすく教えてくれます。


  • 「藻類が吸収するCO2の量は杉の14倍」

  • 「同じ量の水で藻類が生み出すたんぱく質の量は牛肉の50倍」


など、大人も「へぇー!」と唸る情報ばかり。中でも圧巻だったのは、緑色の藻類がチューブの中を駆け巡る「いのちみなぎる藻のカーテン」。「光合成を繰り返しながら酸素をつくりだす。そうか!これって、あたらしい森の姿かも。」という言葉通り、キラキラと光を受けながら循環する藻の姿は、いつまででも見ていられるほど美しかったです。



■「壊れやすくつくる」日本人の哲学に、心が震えた

私がこの日本館で最も魅力を感じたのが、日本のものづくりに息づく哲学を紹介するエリアでした。

「壊れやすくつくることで、直しやすくする。あえて丈夫につくらず、無駄な力をしなやかに受け止める。古くなったらバラバラになって、あたらしいものに生まれ変わる。」

一見すると矛盾しているようなこの考え方。しかし、その具体例に触れ、深い感動を覚えました。
例えば、木桶。ガチガチに固く作るのではなく、釘や接着剤を使わず組み立てられる、パズルのような構造として、あえて少し“やわらかく”作ることで、結果的に驚くほど長持ちするのだそうです。

さらに、京都に実在する「流れ橋」(上津屋橋)の紹介も。
大雨で川が増水した時、橋は巨大な水の力に無理に耐えるのではなく、あえて橋桁が「流される」ように設計されています。でも、橋桁同士はロープで繋がっているため、水が引いた後、元通りに修復できるのだとか。自然の力に抗うのではなく、受け入れて共存する。なんて聡明で、なんて美しい考え方なんだろうと、日本人の持つ自然観や美意識を感じました。


その他にも日本人の知恵や工夫がたくさん紹介されていました。


■関空とリアルタイムで繋がる!そして光の世界へ

冒険の終わり、出口に近づくと、関西国際空港のロビーと繋がっているテレビ電話が!
画面の向こうにいる、これから旅行へ行く人や帰ってきた人とリアルタイムでお話ができます。子どもたちが積極的にカメラの向こうの様々な国の人に「こんにちはー!」「誰かいませんかー?」と元気に話しかけていました。

実はこれ、ただの電話ではなく、新しいコミュニケーション体験装置「ふれあう伝話」というものでした。映像や音声に加えて振動や触覚を共有することで、物理的な距離を超えた「そばにいる感覚」を体験できる次世代のコミュニケーションのあり方を提案されているものでした。残念ながら、私たちがいる間には関空側に人がおらず、新しい体験はできませんでした。

「ふれあう伝話」の先には、忘れちゃいけない2つ目のスタンプ台が。しっかり公式スタンプを押して、大満足で日本館の冒険はフィナーレです。

外へ出ると、時刻は19時20分。
すっかり暗くなった会場は色とりどりにライトアップされ、昼間とは全く違う幻想的な世界が広がっていました。

奥に見えるのはシャインハットのプロジェクションマッピング

【日本館のまとめ】点と点が繋がった、壮大な「循環」の物語

最初の驚きは、本物の「火星の石」。その手触りは、想像していたザラザラ感とは全く違う、驚くほど滑らかなもの。あまりにツルツルで、これが本当に遠い火星から来た石なのかと、一瞬現実感がなくなるほどでした。しかし、確実に火星の石を触っている……。そう思うと、大げさな言葉では表せない、静かな感動が胸にじんわりと広がりました。次に、キティちゃんと一緒に学んだ「藻類」の可能性。CO2や水が、藻の力で酸素や食べ物という新しい価値に生まれ変わる姿は、まさに地球規模の物質の循環そのものでした。

そして、私が最も心を揺さぶられた「壊れやすくつくる」という日本の知恵。それは、モノだけでなく、自然への敬意やしなやかな発想という「精神」を、世代を超えて未来へ受け継いでいく、文化の循環の物語でした。

火星からやってきた石、足元に息づく藻類、そして私たちの暮らしに根付くものづくりの哲学。これらすべてが、公式サイトの言葉を借りるなら、「いのちと、いのちの、あいだに」ある、終わりと始まりを繰り返す大きな環の一部だったのです。一つひとつの展示が、壮大な物語を伝えるための大切なピースだったのだと、最後の展示を出た時にようやくうっすら理解できました。

娘の心のなかに、小さな「種」が蒔かれたなら

「ママ、石、ツルツルだったね!」
「キティちゃん、可愛かった!」

帰り道、娘は興奮した様子で話してくれました。まだ小学校低学年の彼女にとって、「循環」というテーマは少し難しかったかもしれません。でも、それでいいんだと思います。

不思議な石に触れた時のドキドキ。キラキラと輝く緑のカーテンの美しさ。「壊れても直せるんだ」という小さな発見。その一つひとつの楽しい記憶の断片が、彼女の心の中に蒔かれた小さな「種」となって、いつか「いのちを大切にする心」や「モノを長く使う優しい気持ち」へと芽吹いてくれる。私は、そう信じています。

未来への希望を、この手の中に

日本館は、単に未来の技術を並べたパビリオンではありませんでした。それは、私たちがどこから来て、どこへ向かうのかを、壮大なスケールで問いかけてくれる場所。そして、その答えは、私たち自身の中にある「受け継ぎ、繋いでいく力」なのだと、優しく教えてくれる場所でした。

すっかり夜の帳が下りた万博会場の光を見ながら、娘の手を握りしめる。この温かさも、間違いなく「いのち」の循環の一部。この小さな手を未来へ繋いでいくことこそが、私に与えられた最も大切な役割なのだと、改めて胸に刻んだ夜となりました。

万博の旅は、もう少しだけ続きます。

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