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「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q(ver.3.333)」(備忘録的感想)

セントラルドグマに降下した渚カヲルは「そうか、そういうことか」と言ったが、私はこの映画が始まった時に心の中で同じことを言った。

月イチエヴァのラス前の「Q」だが、今回は「ver.3.333」だ。
劇場公開時の上映時間は95分で、尺を稼ぐために本編上映前に約9分の「巨神兵東京に現わる」が上映された。
今回はCMや予告編、マナー講座などを含めて上映時間が135分で設定されているので、これまでの月一エヴァシリーズ同様、本編上映前にインタビュー音声が10分程度流されるのかと思った。
そして実際、今回は本編前にマリ役の坂本真綾とカヲル役の石田彰のインタビュー音声が流れた。
だが、さらにその後に続いたのは「巨神兵東京に現わる」ではなく、「EVANGELION:3.0(-46h) 劇場版」と「EVANGELION:3.0(-120min.)」だった。
この2作品は先月発売されたBlu-rayBOXの特典映像らしく、観るのは初めてだ。
だから上映時間が135分設定だったのだ。

個人的にはこの「Q」は、これまであまり評価をしていなかった。
それまでの、正義の味方が謎の敵を倒すと言うロボットアニメの王道の世界観から、720度くらい変化した哲学的な内容になっているからだ。
特に前作の「破」のラストで激しい戦闘が繰り広げられた後に、期待感満点の次回予告が流れたので、ファンはみなこの「Q」を待望していた。
また「Q」公開時点では、新劇場版シリーズは雅楽の序、破、急になぞらえて「序」「破」「Q」で完結すると発表されていた。
だから当然、「破」の続きのセントラルドグマでのサードインパクトの攻防からスタートすると、誰もが思った。
しかし実際には、いきなり衛星軌道上のUS作戦からスタートする。
直前に地上波放送された「破」の後に、このUS作戦のシーンが放送されたが、正直意味がまったくわからなかった。
さらに映画本編では、その後も何の説明もなくWILLEだのヴンダーだのが出てきて、ストーリーを追うのも一苦労だった。
私は当時まだ存在していたTOHOシネマズの1か月フリーパスポートを利用して20回観に行ったが、10回観たあたりでやっと全体が把握できた状態だった。
正直、いまだにまだよくわからない部分もあるのだが、それはエヴァシリーズではある意味当たり前なので特に気にはならない。
しかし「Q」から「シンエヴァ」まで9年待たされたのは、かなりつらかった。
そういう意味も含めて、「Q」はあまり評価できなかった。

そして私以外の他の人も、同じ感想を持っていると思われる。
これまで月イチエヴァは今回を含めて金曜から木曜までの1週間限定で5作上映されており、毎回入場者特典が配られている。
私は基本的にラス前の水曜日に観ているため、入場者特典を手に入れられたのは、所用のため二日目の土曜に観た「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」の時だけだ。
しかし今回は、水曜日に観たのにまだ入場者特典が配られた。
上映時間の終了が終電ギリギリでかなり遅かった事もあるとは思うが、「破」の時は465席の大型スクリーンで8割以上客席が埋まっていたのに対し、「Q」は435席のスクリーンで2割程度しか観客がいなかった。
「破」の上映が終わった後、劇場を出る他の観客が「やっぱ『破』はすげぇ、映画館で観られて良かった」と言っていたが、一方で「『Q』はいいか」とスルーしてしまった人も多かったのだろう。

だが冒頭にも書いたように、今回は「ver.3.333」である上に、「EVANGELION:3.0(-46h) 劇場版」と「EVANGELION:3.0(-120min.)」も併映された。
「ver.3.333」は、「シンエヴァ」公開直前の再上映でのみ劇場公開されており、私も観るのは初めてだ。
その少し前の1週間限定4DMX上映は観ているのだが、その時は「ver.3.33」だった。
記憶はうろ覚えだが、US作戦とヴンダー発進のあたりが、「ver.3.333」ではややわかりやすくなっていように思う。
さらに、「EVANGELION:3.0(-46h) 劇場版」と「EVANGELION:3.0(-120min.)」が併映される事によって、「Q」は完成形になった、と言っていいだろう。
もちろん、すでに「シンエヴァ」を観ているという状況もあるが、観終わった後はこれですべてが繋がったと感じ、EDロールで流れる「桜流し」がより一層心に沁みた。

なお、次回予告も「ver.3.333」になっており、これは「シンエヴァ」公開前に「Q」が地上波放送された時の次回予告である。
これも記憶が定かではないが、新劇場版の地上波放送で次回予告まで流れたのは、おそらくこの「シンエヴァ」公開前の「Q」だけだ。

さすがに来月の30周年フェスには行かないが、月イチエヴァラストの「シンエヴァ」も楽しみである。

7.ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q(ver.3.333)

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