見出し画像

野心と謙虚 | 最上位の価値観があればいい

014
美意識という海は、
この星のどこにでもつながっている

美意識は限られた人に用意されたものではない。誰もがもっている。誰一人の例外もなく、教わることなく。何千年も受け継いできた人類のDNAと言えるだろう。ゲノム解析はきっといつの日かその神秘を突き止める。考え方や立場の違いがどれだけあろうと世界中で共有できる価値観があるとすれば、美意識はそのひとつにちがいない。それは美しいか、美しくないか。美意識という海は、この星のどこにでもつながっている。

015
最上位の価値観があればいい

企業をPMVVというフレームで定義しようとする潮流がある。ガバナンス上、また対外的に一定の効果があるのは事実だが、臨機応変でいい。硬直化する懸念もある。全部整える必要なんてない。ワンワード、もしくはワンセンテンスでいい。その企業が最上位に置く価値観があればいい。それが企業を強靭にする。どうしても定義するなら最後のV、Valueだけがいい。胸がときめくものがいい。Visionは内に秘めるでいい。

016
ロジックを磨きあげ、
直感を研ぎすませ

誰かを説得する前に、自分が納得しているか。数字やデータで結論と根拠を堅牢にすることに取りつかれていないか。気づかないうちに主観や感情を排除するようになったりしていないか。説明責任が問われるビジネスの現場ではロジックが優位となるが、それだけで人の心は解けない。ロジックは人間の一部にすぎない。ロジックを磨きあげ、直感を研ぎすませ。自由であれ。

(追記)
「野心と謙虚」は、ここ2,3年(2023年-現在)書きためていたメモをベースにまとめた短文集です。第一回目がこちら、第二回目がこちら、第三回目がこちら、第四回目がこちらです。

ビジネスの世界では見定める方向性のメタファーで北極星というワードがあったりするし、ムーンショットなんて言葉も当たり前のように使われ始めて。かっこいいですもんね。と同時に、そんな言葉たちを冷静に受け止める自分もいるわけです。ドヤ顔がすぎると。まあいつも追記で書いているけれど言葉の是非ではなく。また、ロジックと感性の対決でもなく。

もう何十年も前のこと、高校の卒業アルバムに先生が書きこんでくださったメッセージでいまでも忘れられない言葉があって、それは「遠くへ行け!」。筆圧が強いやつ。お母さんギツネに追いはらわれ、何回も振り返りながら原野に旅立つ子ギツネの気分というか。人生もビジネスのジャーニーも、まだ見えない地平を見据えて進んでいくけれど、突き進みながらも子ギツネのように振り返る、足元に向き合う意味をいまだに思い出したりするわけです。今回書いているのは、流動的で複雑で、思いもよらない変化を遂げていく現在において、自分の立脚点を見ることの大切さについて。足元にあるのは、価値観や直感ではないかと。そこには、触れてきた伝統や体にしみついている文化的背景も含まれるかもしれない。

先生の「遠くへ行け!」は、ただそれだけの鼓舞ではなく、「遠くへ行け! だが時々、足元を見ろ」だったんじゃないかと月日をこえて思うのですね。
it's my connecting dots.
今回はこのへんで。
2つの目線、バランスを整えていかねばと、自省しつつ。

いいなと思ったら応援しよう!