周りに遅れている気がする日に|比較をやめるのではなく「何のために比べるか」を決める
同年代の昇進、SNSで流れてくる副業収益、知人の転職や独立報告。
そんな情報を見たあと、「自分だけ遅れている気がする」「40代なのに、このままでいいのだろうか」と焦る日があります。
さらに、「人と比べてしまう自分がよくない」と、比較したことまで責めたくなることもあるかもしれません。
この記事で目指すのは「比較を完全にやめること」ではありません。
比較したときに、
① この比較から、何を知りたい?
② この情報は、今の自分に必要?
という2つの質問を使い、自己否定ではなく情報収集に切り替えていくことです。
副業、転職、仕事の評価で周りが気になった日に、スマホのメモで試せる形にしていきます。
第1章 「自分だけ遅い」と感じる日はある
同年代や年下の動きが、急に気になる日はあります。
例えば、同僚が昇進した。30代の知人が副業で商品を販売し始めた。以前の同僚が会社を辞めて独立した。
そうした出来事に触れた瞬間、「それに比べて自分は何をしているんだろう」と感じることがあります。
まずは最近の比較を、一つだけメモしてみてください。
誰と比べたか
何を比べたか
何が気になったか
例えば、
30代の知人/副業収益/自分はまだ売上がないこと
という程度で構いません。
ここでは、「比べた自分」を評価せず、何に反応したのかを見ることから始めます。
年下との比較が特に気になる場合は、関連記事の「年下の人が先に結果を出すと、なぜこんなに焦るのか|40代の副業で『自分だけ遅い』と感じた日に」でも、比較を3つに分けて整理する方法を紹介しています。
第2章 比較をゼロにしようとしなくていい
人と比べてしまうと、「また比べてしまった」と比較そのものを禁止したくなることがあります。
けれど、比較には別の使い道もあります。
例えば、同年代の副業収益を見ても、「自分は売れていない」で終わらせず、「どんな商品を売っている?」「どんな導線で販売している?」と見れば、情報収集に変えられます。
そこで、比較した目的を仮に書いてみます。
「○○を知りたくて比べたのかもしれない」
例えば、
年下の人のnote売上が気になった
→ 商品の作り方を知りたいのかもしれない
言葉にならなければ、「やり方を知りたい」だけでも十分です。
比較を禁止するのではなく、何のために見るのかを決める。
ここからが今回の整理の中心です。
第3章 質問1:この比較から、何を知りたい?
最初の質問は、
「この比較から、何を知りたい?」
です。
副業で月10万円という投稿を見たとき、「自分はまだ0円だ」と数字だけを見ると、差が気になります。
そこで、相手の結果ではなく、方法・選択肢・相場感へ視線を移します。
次の順番で1文にしてみてください。
気になった結果を書く
その中で知りたい部分を一つ選ぶ
「私は○○を知りたい」と書く
例えば、
「副業で収益を出している人が、どんな商品を、どんな価格で販売しているのか知りたい」
転職なら、**「自分の経験で応募できる求人には、どんな選択肢があるか知りたい」**と置き換えられます。
「何を調べればいいか」が混ざっている場合は、「転職する?残る?副業する?」40代で頭がいっぱいになったときの3つの整理軸で、「今すぐ決める/まだ決めない/情報を集める」に分ける方法も使えます。
第4章 質問2:この情報は、今の自分に必要?
次の質問は、
「この情報は、今の自分に必要?」
です。
知りたい情報が見つかっても、すべてを今使う必要はありません。
例えば、副業を始めたばかりなら、独立後の法人化や大きな事業規模は、今の課題と離れているかもしれません。
そこで、情報を2つに分けます。
必要:今の課題に使える
保留:参考にはなるが、今は使わない
一例なら、
必要:最初の商品を何円で販売するか
保留:独立後の法人化や月100万円の仕組み
です。
迷ったら「捨てる」のではなく「保留」で構いません。
今の自分に必要かどうかを決めるだけで、比較で集めた情報を全部抱え込まずに済みます。
第5章 「使える比較」と「捨てる比較」を分ける
2つの質問を使ったら、比較から何を持ち帰るかを決めます。
スマホのメモに、次の2列を作ってみてください。
使える比較いったん置く比較商品の価格相手との月収差記事の構成フォロワー数の差販売導線「自分は遅い」という評価
やることは4つです。
比較して気になったことを書く
今の行動に使えるものを左へ
今は使えない数字や評価を右へ
左から一つだけ持ち帰る
例えば、「有料noteへのつなぎ方」は持ち帰る。でも「相手との月収差」は、今日の作業には使わない。そんな分け方です。
比較でやることまで増えてしまう場合は、「副業を始めたいのに、比較ばかりして動けない|今日やる一つを決める『3列メモ』」のように、「今日変えられること」まで絞る方法もあります。
第6章 収益で比べたときは、数字以外を見る
副業比較で特に目に入りやすいのが売上です。
「月10万円達成」といった数字を見れば、自分との差が気になることもあります。
そんなときは、金額そのものではなく、数字の周りにある観察可能な要素を一つ選びます。
例えば、商品数、販売導線、継続期間、想定読者などです。
今回は一つだけで構いません。
「売上額ではなく、無料記事から有料記事へのつなぎ方を見る」
これなら、比較した相手の数字を追い続けなくても、自分の改善材料を持ち帰れます。
大きな収益目標そのものに圧倒される場合は、「いきなり月100万円は考えない。副業収益を6段階に分けてみた」のように、目標を段階に分けて現在地から考える方法もあります。
第7章 年齢やキャリアで比べたときは、条件差を見る
同じ45歳でも、副業を始めた時期、本業の職種、家庭、地域、使える時間、これまでの経験は違います。
「自分より先に進んでいる」と感じたときは、相手との条件差を3つだけ書いてみてください。
一例です。
開始時期:相手は3年前/自分は今年
使える時間:相手は不明/自分は平日1時間
経験:これまで取り組んできた分野が違う
相手の条件が分からなければ「不明」と書きます。想像で埋める必要はありません。
目的は、年齢だけを基準に、自分を遅いと決めていなかったか確認することです。
第8章 進み方の違いを「遅れ」と決めつけない
相手との条件差が見えたら、次は自分のペースを決める条件を確認します。
例えば、副業に毎日3時間使える人と、本業や家庭があり平日は1時間ほどの人では、同じペースで進めるとは限りません。
見るのは速度より、自分の条件に合った進め方かです。
次の中から3つを書いてみます。
・使える時間
・仕事後の体力
・今の目的
・家庭や仕事の予定
・守りたい生活時間
一例なら、
時間:平日1時間
体力:仕事後は軽い作業中心
目的:まず最初の商品を完成させる
です。
誰かの速度ではなく、まず自分の条件から進み方を決めます。
第9章 比較から拾った情報を「今日の一つ」に変える
比較から使えそうな情報を見つけたら、最後は今日試せる一つまで小さくします。
相手の方法をそのままコピーする必要はありません。使える時間や経験、読者、商品が違えば、同じ方法が合うとは限らないからです。
次の4ステップで十分です。
参考になった点を一つ選ぶ
自分で試せる形に変える
15〜30分ほどでできる大きさにする
今日試す一つだけ決める
例えば、
参考情報:タイトルに読者の悩みが入っている
↓
今日の一つ:次の記事タイトルを3案作る
という形です。
比較の目的は、相手になることではなく、自分に使える情報を一つ持ち帰り、自分の条件で試すことです。
第10章 比べる前に「何のため?」を決める
次に誰かの昇進、副業収益、転職や独立報告が気になったら、今回の2つの質問へ戻ってみてください。
① この比較から、何を知りたい?
② この情報は、今の自分に必要?
スマホのメモに、この2つだけ保存しておきます。
比較したら、
知りたい:副業商品の作り方
今必要:最初の商品を作る情報
のように、1文ずつ答えます。
そこから、
何を知りたい?
↓
今必要?
↓
何を持ち帰る?
↓
今日何を一つ試す?
と戻れば十分です。
答えが出ない日は、「分からない」「保留」でも構いません。
まとめ|比較をやめるより、使い方を決める
人と比べてしまう日があっても、そこでさらに自分を責める必要はありません。
今回やったのは、比較をなくすことではなく、使い道を変えることでした。
覚えておく質問は2つだけです。
① この比較から、何を知りたい?
② この情報は、今の自分に必要?
収益を見たら商品や販売導線を見る。年齢やキャリアが気になったら、開始時期や使える時間などの条件を見る。
そして最後は、持ち帰った情報を**「今日試す一つ」**に変えます。
まず、自分が今いる場所で使える情報を一つ選ぶところからで構いません。
もう少し順番に整理したい人へ
この記事の2つの質問だけでも、比較したときの整理には使えます。
まずはスマホに、
「何を知りたい?」
「今の自分に必要?」
の2行を保存して、次に周りが気になった日に使ってみてください。
それでも、
「人と比べると、自分には何もないように感じる」
「副業だけでなく、転職や独立まで考えが広がる」
「自分の経験や選択肢まで順番に整理したい」
と感じる場合は、
『40代で「自分には何もない」と感じた日に|副業・転職・独立の比較不安を整理する7つのワーク』
で、比較のきっかけから、自分の経験、選択肢、今日の一つまでを7つのワークに分けて整理できる形にしています。
今回の2つの質問だけで整理できたなら、そこで十分です。
もう少し時間を取って、自分の現在地から順番に書き出したくなったときだけ、必要に応じて使ってみてください。
