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第6回:それって、改革ですか?  いいえ、たぶん棚卸しです

「風土」って検索すると、出てくるのはだいたい「改革」。
でも、わたしたちがやっているのは、そんなに大きなことじゃありません。
むしろ、“変える”より、“見つける”に近いかもしれない。
なにを変えるべきで、なにを変えずにおくべきか。
それを考えるために、まずは「あるもの」をちゃんと見て、言葉にする。
それってつまり、未来に向けた棚卸しなんじゃないか――今回は、そんな話です。


「風土改革」とはちょっとちがう
 ─ わたしたちがやっているのは「準備」かもしれない


ミクニ: noteのハッシュタグつけるときに「風土」って検索すると、まず出てくるのが「風土改革」なんですよね。でも、わたしたちがやってるのって、そういう「正解に向けて組織を変えていく改革」とは違うよね、っていうのはこれまで話してきたところで。

 ウエムラ: うん、わたしたちがやってるのは、「ないからつくる」とか「壊して変える」っていうより、「もともとあるものに光を当てる」というか。「改革」って言ちゃうと、一気に「こうあるべき」という正解に向かってガラッと組織を変えるような印象になりますよね。そういう大きな改革が必要な場面もあるとは思うけど、わたしたちがやりたいのはそれとはちょっと違う。

 ミクニ: もちろん、コロナ禍みたいに事業が続けられるかどうかというような危機があって、「やるしかなかった」っていう改革もあったと思う。ただ、その場合あるとしたら、「構造」改革が先にきて、そのあとに風土が変わる、っていう順番な気はしますね。

 室長: そうだね。 たぶん、わたしたちが今やってるのは「準備」になるんだと思う。変化に向けて、「いまあるもの」をちゃんと見て、言葉にして、伝えておくこと。 それが、次に来るかもしれない変化を、みんなで受け止めやすくするためのステップになるんじゃないかな。

 ミクニ: 中途で入社したわたしは、改革が仕事だと思ってたので、「ないもの」に目を向けていたけど、結果すべってました。でも、ある時、「編集する」「演出して届ける」という「可視化」に振り切ったら、逆にみんなが自然とこっちを向いてくれた。


“届ける”ことが、自分たちを照らす
 ─ 社外発信が、逆に社内への気づきになる理由


ミクニ:
直近でも、全部が順調だったわけではないんですよね。 たしか去年の後半くらいだったと思いますけど、「社内で、この二人で、できることはひと通りやったかも」ってウエムラさんとふたりで話してて。「じゃあ、次、どうする?」って。

 ウエムラ: いよいよ、ずっとやりたかった「次は社外発信かな」って話が出たけど…。なんか腰が重くて。 いま思えば、ちょっと疲れてたのかも。

 ミクニ: で、結局、風土醸成サイトをもっと使いやすくしようと細かいことをやっていたり、中途入社社員のオンボーディングとかほかの業務も忙しくやっていたりして。

風土醸成チームが運営している、その名も「風土醸成チーム発信サイト」。イベント案内、各種記事のほか、東急生活FAQなどのコンテンツも。中途入社の方に「Sharepointでここまでやってるの初めて見ました」とほめてもらえたのが最近うれしかった話。

 
室長: でも、実際に外への発信をやってみるとさ、実は「自分たち自身を照らす」作業って感じがしない? 社外の人に説明しようと思うと、自分たちのやってることを、あらためて見ることになるから。

ミクニ: そうですね。「わたしたちって、実際何をしてるんだろう?」ってあらためて考えたり、整理したりする時間になりました。 それが、社内に対しても「あ、こういうことなんだな」って伝わるきっかけになったりするし。

変化の前に、棚卸しをする
 ─ 可視化は、何を残し、何を手放すかを考える時間


ウエムラ:さっきの室長のことばを考えてたんですけど、「可視化」が変化へ向かう準備だとすると、可視化って改革の前の「棚卸し」かもしれないですね。自分たちの活動もだし、社内の風土にしても。

ミクニ:なにを変えるべきで、なにを変えずにおくべきか、を考えるための棚卸し。そうですね。
 
室長: そうだね。そして、やっぱり変わるべきこと、変えるべきことはたくさんあると思う。今の状態に満足してる人って、あまりいないと思ってて。 
若い人で「このままでいい」って思ってる人は少ないし、「俺は逃げ切る!」って思ってる年配者がいたとしても(笑)、10年後・20年後を考えたら、やっぱり何かを変えていかないと、ってみんな思ってるはず。

「やっていいのかな」を光にさらす
 ─ 誰かの小さな葛藤が、うねりのはじまりになる


ミクニ:
でも、「それを自分たちがやっていいのかな」って遠慮もあるんですよね。「わたしなんぞが声をあげていいんでしょうか」って。

室長:うん、わかるよ。けど、こないだの取材記事、すごくいい感想をたくさんもらったじゃない。

ウエムラ:はい。いろいろなグループ会社でまさに「構造改革」をやり抜いてきた社長のインタビューですね。これまで書いてきた記事の中でも響き方が一段上のように感じてます。

室長:うんうん。読んだ誰かが、モヤモヤしていた気持ちを動かされたり、「あの人ができたなら、自分もやっていいかもしれない」と思える。そういう力がある記事だと思うんだよね。

ミクニ:そういう連鎖ってきっとありますよね。

ウエムラ:そしてもうひとつ、自分の中の迷いや葛藤をさらけ出すことが、誰かの中にある同じものを照らすことにもなる、っていうこともあると思うんです。発信って、「知らせたい」だけじゃなくて、「見つけたい」でもあるんですよね。きっとどこかに、同じような違和感や葛藤を抱えている人がいるはずだから。

ミクニ:ですね。声を出すことで、「それ、わかる」って返してくれる人が現れるかもしれないし、それが変化のはじめの一歩になる。うねりのはじまりというか。

室長:そうだよね。この発信も誰かに届いて、「自分の会社でも、ちょっとやってみようかな」って思ってもらえたら、それだけでもこの放談はすごく意味があると思う。


今回は「マキ個の部屋」の取材に向かう道中、歩きながら”放談”してみました。


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