週刊やわらか返信室 第5号「特に意味はありません」
皆様、こんにちは。
今週も編集部では、
どうでもいいことに、
それなりの時間を使いました。
その一部を、
今週号としてまとめています。
それでは、
今週号をお届けします。
今週のインタビュー no.2 白石 のどか

白石 のどか(しらいし のどか)
1999年生まれ。24歳。
神奈川県出身。
高校在学中、「第18回 全国給食の献立を先に当てる選手権」で準優勝。
その後、地域情報誌の表紙モデルを経て芸能界入り。
デビュー作『廊下の向こうで誰かが会釈した気がした』で注目を集める。
現在は映画、ドラマ、CMなど幅広く活躍。
主な出演作に、
『思い出せそうで思い出せないまま春』
『午前中だけ伝説だった町』
『誰も知らない優勝旗』 など。
今注目の若手女優。
趣味は閉館間際の資料館巡り。
特技は観光案内板だけで半日過ごすこと。

編集部
最近の悩みはありますか。
白石
独り言です。
編集部
多いんですか。
白石
いえ。
返事をしてしまいます。
編集部
自分の独り言に、ですか。
白石
はい。
でも、全部に返すと甘やかしになるので。
編集部
甘やかし。
白石
聞き流す日もあります。
編集部
基準はあるんですか。
白石
あります。
内容がつまらない日は無視します。
編集部
かなり厳しいですね。
白石
本人のためです。
編集部
本人とは。
白石
私です。
編集部
勝率は。
白石
五分です。
(取材後、編集部は最後まで何と何が戦っていたのか分からなかった)
編集部解釈

古書院りひとの勝手に悩み相談室

質問
古書院先生、こんにちは。
神奈川県在住、食品メーカー勤務の会社員です。
先生に一つだけ、お聞きしたいことがあります。
雨の日は、犬も少し気分が落ち込むのでしょうか。
最近、そればかり考えています。
古書院
なるほど。
一見すると犬の質問です。
実際は違います。
一九二七年の時間知覚に関する論文にも、
ほぼ同じ間違いがあります。
アインシュタインは、
熱い鍋の一分と、
好きな人といる一分は長さが違う、
という有名なたとえ話をしました。
時計は反対します。
時計は昔から数字の味方です。
気持ちにはあまり興味がありません。
犬は、
散歩へ行けると思っていた十分と、
雨で待たされる十分を、
同じ十分として受け取りません。
ここで「犬は落ち込んでいる」
と言ってしまうのは、
人間語で考えすぎています。
正確には、
十分が犬語へ翻訳された結果です。
これは相対性理論ではありません。
期待性理論です。
私が今つくりました。
百年後には、
誰かが本当に引用するでしょう。
引用される理論というのは、
案外その程度で始まります。
ですから、
犬が落ち込んでいるのではなく、
人間が犬の時間を、
人間の言葉へ訳しすぎているのです。
今週の変な音

今週気になったのは、
遠くから聞こえた拍手です。
何が成功したのかは分かりません。
でも少しだけ気になりました。
おめでとうございます。
わかったふり選手権
【今週のお題】 MQ
IQは聞いたことがあります。
知能指数です。
EQも何となく知っています。
たしか感情に関係するやつです。
MQになると一ミリも知りません。
意味を聞かれても答えられません。
でも、
「これからはMQが大事ですよね」
と言われると、
反射的にうなずきます。
知らないからこそ否定できません。
この競技の特徴は、
説明できる人より、
納得した顔をする人の方が多いことです。
今週の変な発明

【発明名】
やる気残量メーター
現在のやる気を表示します。
問題は、
表示を見る頃には、
もうやる気がないことです。
開発は中止されました。
妄想旅行
今週は、
全国ベンチ名所巡りの旅を計画しました。
一日目。
商店街の端のベンチ。
座る。
二日目。
駅前ロータリーのベンチ。
座る。
三日目。
公園の大きな木の下のベンチ。
座る。
計画段階で飽きました。
中止します。
一生使わない豆知識

ラッコは寝る時、
流されないように手をつなぐことがあります。
可愛いです。
過去の自分へのメール
件名
あの日謝れなかった自分へ
あの時、
謝る勇気はありませんでしたね。
相手は先に帰りました。
こちらも帰りました。
それだけでした。
でも不思議なことに、
後悔する勇気はあったみたいです。
守ったのは意地でした。
失くしたのは、
たぶん意地より大事なものでした。
今でも時々思い出します。
今週の一曲
Marshmello Alone

Alone
今週はこの曲でした。
やわらか返信室では、
現在は主に4つの企画を書いています。
もし気が向いたら
他の企画や自己紹介ものぞいてみてください。
どこかで、自分だけだと思っていたことに出会えるかもしれません。
📖人間関係の小さい温度差を観察する話
🌙生活の途中で思い出す、景色や気持ちの話
📮少し昔の相談員が現代の悩みに答える話
📰編集部がどうでもいいことを真面目に考える雑誌
編集部より
最近、「少々お待ちください」の少々を信じています。

編集後記
今週、引き出しから使い道の分からない鍵が出てきました。
捨てられません。
何の鍵かも分かりません。
でも、捨てた日に限って必要になりそうです。
そういう物だけ残っています。
今週号はこの辺で。
また来週、
どうでもいいことを観察してきます。
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