40代主婦のひとりで世界一周|サグラダ・ファミリアを部屋から独り占め!と極上生ハム体験
この記事は、ANAマイルを使って、44歳の主婦が12日間ひとりで世界一周した記録です。初めましての方は、よかったら過去シリーズから覗いてみてください。
前回までの旅はリスボン👇
世界一周5日目。
いよいよバルセロナ編、はじまり、はじまり。
「ビジネスクラス」と名乗る、限りなく普通席で
リスボンからバルセロナへ、約2時間のフライト。機材はEmbraer E190、TAPポルトガル航空。ビジネスクラスとは名ばかりの、限りなく普通席…笑。
でも一番前の席だったので足元だけは優雅。そういう小さな勝利を積み重ねながら旅してます、えりっぺ44歳。

機内食にはエッグタルトがでてきた。さすが、ポルトガルの航空会社。ただ、食べてみたらめちゃくちゃ甘くて1口で無理やった😭
リスボンで宿泊したホテルの朝食のエッグタルトが優勝です。

整いすぎた街バルセロナ
空港に降り立った瞬間、思った。ここはリスボンとは、空気がまるで違う。
バルセロナは一言でいうなら、整っている。そして、洗練されている。
街全体にどこか都会的で建物も、行き交う人も、みんなどことなくスタイリッシュ!
数日前まで過ごしていたリスボンはきっちり整いすぎていない。どこかアジアの街を思わせる空気が流れていた。
同じヨーロッパでも、ほんの数時間飛んだだけで、街の顔はこんなにも変わる。
旅って、面白い。

さて、ここで早くもちょっとしたつまずき。
空港からバルセロナ市内までは約40分。今回はKKdayで空港送迎を予約していました。料金は6,500円ほど。ところが、この待ち合わせ場所探しが、まあ大変やった。
指定されたのは空港内のカフェはGoogleマップで見つからず。スーツケースを引きずって1階へ下り、また上がり……到着早々、なかなかの運動量。
たどり着いてからも運転手さんを15分ほど待つ。正直この送迎サービスは、私はあまりおすすめしないかな、というのが本音。
次に来るときは、電車で市内へ向かうのにも挑戦してみよう✊✨
ちなみに運転手さんはパキスタン出身の方で、「スペインには移民がとても多いんだよ」と話してくれた。
整然と洗練された街並みの裏側には、いろんな国から来た人たちの暮らしがある。降り立ったばかりのこの街の、最初の奥行きを少しだけ覗いた気がした。
窓いっぱいにガウディ。一目惚れしたあのお部屋へ
タクシーに揺られること、約40分。ようやくたどり着いたホテルは『Sercotel Rossellón』。
実はここ、旅系YouTuberのアンドロイドのお姉さんの動画を見て、「うわ、ここに泊まりたい!」と一目惚れしていたお部屋です👇
動画と同じサグラダ・ファミリアが見える部屋を指定して、1泊38,825円。
マイルと旅費の話はまた別で書くとして、この眺め、朝起きるたびにガウディの塔が目に飛び込んでくるんです。
なかなかの贅沢!

到着で疲れた体も、この景色を見たら「バルセロナ、最高〜!」と一気にテンションが上がりました☺️
宝石箱から一粒ずつ。ロコタビのガイドさんとピンチョスの夜
さて、夕食。この夜は、ロコタビで知り合ったバルセロナ在住の日本人女性に、お店へ連れて行ってもらうことに。
ロコタビというのは、現地に暮らす日本人とつながって、街を案内してもらったりサポートしてもらえるサービス。海外ひとり旅の心強い味方なんです。
私のリクエストは、ずばり「ピンチョスが食べたい!」
それを伝えたら、「いいお店があるよ」と連れて行ってくれたのが、カタルーニャ広場のすぐの「Bilbao Berria」
このカタルーニャ広場、バルセロナ市内のど真ん中にある中央広場で、地元っ子の定番の待ち合わせ場所。
東京でいうなら、さしずめ渋谷のハチ公前? とにかく観光客でごった返している。
ところが一歩お店に入ると、中は思いのほか落ち着いた雰囲気。

注文は、ショーケースに並んだピンチョスを自分で選んで、お皿にのせていくスタイル。
ちなみにピンチョスというのは、小さく切ったパンの上に具材をちょこんとのせた、バスク地方発祥のお料理のこと。
「これ何ていう料理?」「こっちもおいしいよ」と教えてもらいながら選べるのが、地元に詳しい人と一緒の醍醐味。



さて、私が選んだ3品はこちら。

まず1つ目は生ハムのピンチョス。
ひとくち食べて、びっくり。今まで食べてきた生ハムとは、もう別もの。
さすが、イベリコ豚の本場。
2つ目は、イカスミのパンに、太めのシラスと、酸味のある野菜の煮込みをのせた一品。イカスミのコクに、シラスの塩気。そこへ野菜の酸味がマッチしていいバランス。
3つ目は、いわしのピンチョス。オイルサーディンの旨味に、トマトやパプリカの煮込みソースがよく絡んで、これまた当たり。
飲み物は、最初の一杯はビールで乾杯。二杯目はジントニックに切り替えた。
窓の外には、絶えず流れていくカタルーニャ広場の人波。

知らない街で出会った人と、おいしいものを囲んで、グラスを合わせる。ホールスタッフの方も気さくで親切で、もうすでにバルセロナが大好き。
あぁ。はるばる日本から、この地まで来てよかった✨
何しに来たんじゃ。サグラダのチケット、まさかの完売
バルセロナ2日目。
数日前に「そろそろ買っておこうかな」と頭をよぎってはいたサグラダ・ファミリアのチケットを購入しようと、アプリを立ち上げる。
前の便の欠航やらで予定が読めず、ついつい後回しにしてきた。
カレンダーを開いて日時をチェックすると……はい、見事に完売😭
何のためにバルセロナ来たんじゃ、ちゃんとせいや、わし!…と心の中で叫びながら、トボトボと朝食会場へ。
ビュッフェに並んでいたハムを、ためしにフランスパンにはさんでみたら。これが想像のはるか上をいく美味しさ。
気づけば、3回もおかわりしていた。

さっきまでの絶望は、どこへやら。立ち直り、早すぎ。笑
塞ぎ込んでいる暇があったら、目の前のおいしいものを食べる。大事だよね☺️
それに、チケットは取れなかったけれど。ホテルのお部屋の窓からは、サグラダ・ファミリアが毎朝、美しく見える✨
朝の光を受けて、サグラダ・ファミリアが立ってる姿を見れれば、正直それだけでもう十分という気がした。

石畳の上で、2000年前の足音を聞く
この日は、バルセロナの街歩きを案内してもらうことに。お願いしたのは、ロコタビでつながった、また別のバルセロナ在住の日本人女性。(昨夜ピンチョスのお店へ連れて行ってくれた彼女とは、また違う方です。)
私と同世代で、スペイン人の旦那さんと結婚して、こちらで暮らしているという彼女。
歩きながら聞かせてくれたのは、スペインでの日々のあれこれ。夫婦のあいだにある価値観の違いや、ふたつの文化とどう折り合いをつけていくか。
どの話もおもしろくて、私は石畳を踏みしめながら、ずっと耳を傾けていた。
実は私も、昔ちょっとだけ海外で暮らしていた時期がある。だから、ほんの少しだけわかるんです。
異国の文化のなかで生きること。そして、外国人のパートナーと人生を重ねていくこと。
それは、旅行や留学とはまるで別の話。観光客としてほんの数日滞在する私に見える景色とは、やっぱり奥行きが違うんだなぁ、としみじみ思った。
同い年でも、立っている場所も、選んできた人生もこんなに違う。それが、なんだか無性にまぶしかった。
そして何より….この街が、最高だった。
ゴシック地区の細い路地に入ると、石畳が当時のまま、今も足元に残っている。
バルセロナの始まりは、約2000年前。
ローマ時代に「バルキーノ」と呼ばれた城壁都市だったそう。その痕跡が、こうして今も私の靴の下にある。

歩きながら、想像してみる。
千年以上も前の人たちが、まさにこの石の上を歩いた。馬が、子どもたちが、手をつないだ恋人たちが、ここを通っていった。
そんなことを考えていると、胸の奥がそわそわ、わくわくしてくる。

ランブラス通り沿いのボケリア市場は、色と香りであふれかえっていた。みずみずしいフルーツ、塊のままのお肉、チーズ、ぴかぴかの魚介。

通り過ぎるだけでもお祭りみたいに楽しい。次に来るときは、たっぷり時間をとって、片っ端から買い食いしてみたいな。
サンタ・エウラリア大聖堂の前から、バルセロネータ・ビーチまで、てくてく歩く。
ガイドさん曰く、この街はね、全体がやさしく傾いているんですって。
海に向かってゆるやかに下って、山に向かってゆるやかに上っていく。山側を見上げればサグラダ・ファミリアがそびえ、海側に下りれば地中海がきらきら広がっている。
どっちに歩いても“いいこと”に出会えるなんて。なんて素敵な街なんだろう…✨

お昼は「La Plata」という小さなバルへ。地元の人たちに長く愛されてきた老舗で、ガイドさんの行きつけだそう。

メニューはなんと、たったの4種類。あれこれ迷わなくていいって、清々しい。
看板メニューの小イワシのフライは、頭から尻尾まで丸ごといけちゃうサクサク具合。トマトと玉ねぎとオリーブのサラダに、ソーセージ。

この3品で、しめて8.5ユーロ。日本円にして約1,500円。安すぎるー!
オーナーさんもまた素敵な方で、私はこのお店の空気ごと、まるっと好きになってしまった。

出発前、いちばん怖かった「スリ」の話
ここで少し、現実的な話を。
冒頭でも書いたけれど、私がバルセロナ行きを何度もやめようとした最大の理由が、スリ。
だって、検索すればするほど出てくる被害報告。
「財布をすられた」「スマホを抜かれた」「気づいたらバッグが開いてた」などなど。巧妙なスリのテクニックに応戦するべく、対策を考えました。
私がやったのは、お腹にランニング用のポーチを巻く作戦。ここに貴重品を全部入れて、上から普通に服を着る。
生地が薄いから、着ぶくれもしないし、外からはまったく目立たないので、おすすめです。
そしてもうひとつ。これは街を案内してくれたガイドさんから教わったこと。
「バッグやリュックは前で持つ。そして、つねに自分の手で触れておく🖐️」
たったこれだけ? と思うかもしれないけれど、この“自分で触れる”という動作が効くらしい。
狙う側からすると、持ち主が無意識に荷物を意識している人は、面倒な相手に見えるそう。被害率がぐっと下がると教えてもらいました。
で、結論。
これだけ気をつけていたら、4日間のバルセロナ滞在中、スリの「ス」の字にも遭いませんでした。あれだけビビっていたのは何だったのか…。
もちろん、油断は禁物。運の要素もあると思う。でも、。お腹にポーチ巻いて、バッグを前で抱えて、ときどき手で触る。それだけで、けっこう堂々と歩ける。
怖さって、たぶん「知らない」から大きく見えるんですよね。対策が決まってしまえば、あとは街を楽しむだけ👌
店の前を3往復。一人でバルに突入した夜
夜。昼間にガイドさんが「ここ、おすすめだよ」と教えてくれたお店へ、今度は一人で行ってみることにした。
サグラダ・ファミリアの近くにある「Hasta Los Andares」。生ハムとワインが絶品だよ、と聞いていたお店。
この旅、一人ごはん自体は初めてじゃない。前の街・リスボンでも、レストランに一人ご飯に挑戦している。
……ただし、お客さんがまばらな、ガラガラの時間を狙って。隅っこの席で、こっそり。それなら、ビビりな私にもできた。笑
でも、今夜は勝手が違う。
時刻は17時過ぎ。日本ならちょっと早めの夕飯どきだけれど、お店はもうすっかり賑わっている。
地元の人たちが、当たり前みたいに次々と吸い込まれていく。中をのぞけば、満席に近い活気。

正直、今までの私なら、ここで踵を返していたと思う。「もっと空いてる別のお店にしよう」って。
外国の賑わう人気店に一人で飛び込むなんて、怖くて、つい、気が楽な方に逃げちゃう。笑
でもね...どうしても、本場の生ハムを、いちばん美味しいと評判のこのお店で食べてみたかった。
ここまで来たんだから。引き返すなんて、もったいなさすぎる✊✨
お店の前を、行ったり来たりして約60秒。なかなか怪しい日本人だったと思う。笑
勇気を出すんだ、えり!!
自分にそう言い聞かせて、えいっとドアを開けた。
一歩入った瞬間、目に飛び込んできたのは、天井からずらりと吊るされたイベリコハムの群れ。
そして、こちらを見て笑ってくれた店員さんの顔。ふと周りを見渡すと、私と同じように一人で来ている若い男性がいる。
足元に目をやれば、おとなしくお座りしたワンちゃん。リードにつながれて、ご主人の食事が終わるのをじっと待っている。
その光景を見て、他にも仲間がいるって肩の力が抜けてホットした。あぁ、勇気を出して入って良かった。

メニューは、全部スペイン語。さっぱり分からないけれど、身振り手振りと翻訳アプリを総動員して、なんとか注文にこぎつけた。
・生ハムサンドウィッチ、3.7ユーロ(650円)
・トマト&オイルサーディン、8.5ユーロ(1500円)
・赤ワイン、3.5ユーロ(620円)

運ばれてきた生ハムのサンドウィッチを、ひとくち。
口に入れた瞬間、脂がとろけた。塩気のあとから、ナッツみたいな深いコクがじわっと広がっていく。なんて美味しい生ハムなの……✨
思わず、目を見開いてしまった。これは並んででも食べる価値がある。人気店なのも、深く頷けます。
トマトとオイルサーディンの一皿は、オリーブオイルと塩だけのシンプルな味付け。だからこそ素材そのものの旨味が際立っていて、これがまた赤ワインに合う。
あまりに気に入って、「これ、家でも真似しよう」と心に誓った。笑
バルテンダーさんもフレンドリーで、これだけ混み合っているのに、ちょこちょこ私を気にかけてくれる。言葉はほとんど通じない。それなのに、不思議と居心地がいい。
知らない街の、知らないお店のカウンターで。私はワイン片手にすっかりくつろいでいた。
「ママだから」が、いつのまにか私の勇気になっていた
ワインを片手に、ぼんやり人間観察をしていたら、ふと、不思議な気持ちが込み上げてきた。
私、いま、一人でここにいるんだ。
知らない街で。言葉も文化も違う場所で。地元の人に混じって、人気店のカウンターでごはんを食べている。
少し前までの私だったら、「やっぱりテイクアウトのお店でいいや」って、くるっと背を向けていたと思う。
一人で混雑している人気店に入る勇気なんて、なかったから。
特に子どもが生まれてから、私はずいぶん臆病になった。
だって旅行も外食も、いつのまにか「子どもと一緒」が当たり前。
子連れ旅行は、荷物は倍に増えるし、食事選びも大変だし、姉妹げんかも始まる。思い通りにいかないことばかりだけれど、私のそばにはいつも子どもたちがいた。
フィリピンでも台湾でも、不思議と怖くなかった。
知らない路地を歩く時も、屋台で注文する時も、人気店の扉を開ける時も。
一人旅なら少し迷っていたかもしれない場面で、私は当たり前のように前へ進んでいた。
隣には、子どもたちがいたから。私はずっと、あの子たちを守っているつもりだった。
慣れない土地で困らないように。
危なくないように。
楽しい思い出になるように。
そんなことばかり考えていたけれど、今振り返ると違う景色も見えてくる。
本当は私の方こそ、あの子たちに支えられていたのかもしれない。
小さな手を握りながら歩いていたつもりが、その手に背中を押されていた。
「ママだから、しっかりしなきゃ」
その気持ちがあったから、知らない場所にも踏み出せたし、少し勇気のいることにも挑戦できた。
親になってから増えたものは責任だけじゃない。
自分一人では出せなかった強さや勇気も、きっとその中に含まれていたんだと思う。
だから旅の思い出を振り返ると、異国の街並みや食べ物と同じくらい、隣を歩いてくれた子どもたちの存在が浮かんでくる。
私が連れて行った旅だったはずなのに。気づけば私もまた、あの子たちに連れられていた。
だから今夜は、ほんの少しだけ新鮮だった。
隣には誰もいない。
頼れる人も、守るべき小さな人もいない。
それでも私は、知らない街のカウンターに座り、この時間を楽しんでいる。
子どもたちと旅をしていた頃の勇気も本物だったし、今こうして一人で過ごしている時間もまた、本物なんだと思う。
知らない街の夜に、自分の新しい一面を見つけた気がしました☺️
バルセロナ編、最後まで読んでくれてありがとうございます。ここまで一緒に路地を歩いてくれたあなたとは、もう旅の道連れみたいな気分でいます。笑
もし、どこか一行でも「あ、それ私だ」と思ってくれたら、いいね♡を押してくれるとすごく嬉しいです✨
そして、あなたの旅が、背中を押されるものになりますように🥰
わたしが世界一周旅行で持ち歩いているクレカたちはこちらで公開👇
累計300部突破。マイルで旅する「最強の3冊」お得なセットマガジンえりっぺは8年間、飛行機旅はほぼ払わず、マイルを使ってファーストクラス、ビジネスクラス、プレエコなどで飛んでいます。
そこで、「マイルでお得に旅をするコツ」を、実体験ベースで1冊のマジンにしました。
ANA・JAL・デルタ。各航空会社ごとの「マイルの歩き方」をまとめた3冊セットです。 自由自在に空を飛ぶヒントが詰まっています。
\読んでいただいた方の感想/
▼一部抜粋します。







長く重ねても見ずらいと思いますので、他のご感想は各noteのコメント欄をご覧ください。
【セット内容と見どころ】
①『JALマイルの歩き方』(単品 9,960円 / 190部突破!)
→ 「え、そんな取り方できたの!?」と驚かれる、9割の人が知らない裏ルート。JALマイルで世界一周やヨーロッパ周遊を叶える発券術です。
②『ANAマイルの歩き方』(単品 9,800円 / 60部突破!)
→ つまづきがちなANAの複雑なルールを極限まで削ぎ落とし、「誰でも使える」ノウハウに翻訳しました。
③『デルタマイル攻略』(単品 3,480円/New)
→ 燃油サーチャージ代が無料のデルタ航空マイル。知る人ぞ知る賢いマイル活用法。
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