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義母と私。|パート4:結婚は、二人だけでするものじゃない。 |家族の部屋

もし私たちに何かあっても、この人なら

今回のフランス滞在で、改めて思ったことがあります。

もし私と夫に何かあったとしても、子供のことも、お金のことも、教育のことも、この人たちなら100%信頼して任せられると思った。

息子のことを、愛をもって接してくれると思った。

これは、頭で考えた結論じゃありません。

3年間、一緒に時間を重ねてきた中で、体で感じた確信です。


「尊重する」ということの深さを、義母から学んだ

義母から学んだことがあります。

「尊重する」ということの深さです。

正しいと思うことを押しつけるんじゃなくて、相手のやり方を信頼して、その範囲の中でベストを尽くす。それが本当の意味での思いやりなんだと思った。

社会に対しても、子育てに対しても、人との関わりに対しても、義母のスタンスはいつも同じです。

自分が社会の主体であり一員であるという意識を持ちながら、できることをコツコツとやっていく。人任せにしない。でも押しつけない。

私は今まで、正しさを追いかけることが多かった。自分の価値観を相手にぶつけることが、相手のためになると思っていた時期もあった。

でも義母を見ていると、そうじゃないとわかる。

相手を信頼して、手放す。でもいつでも助けられるよう、そこにいる。

それが、一番深い形の愛情なのかもしれないと思っています。


産後に、何度も助けられた

産後、私が一番しんどかった時期に、義母の存在に何度も助けられました。

何も言わなくてもいい。ただそこにいてくれるだけで、楽になることがあった。

「大丈夫?」と聞かれるより、「何か必要なものはある?」と動いてくれる人の方が、あの時の私には救いでした。

義母はいつもそういう人でした。

そして今回のフランス滞在でも、最初に私の変化に気づいて、何も言わずに毎朝パンオショコラを買ってきてくれた。

言葉より先に、行動が動く人です。


夫がかつて言った言葉

義母について、夫がかつて言っていたことがあります。

「お母さんはもうすぐ80歳にさしかかるし、自分よりずっと長い人生を生きてきた人の生き方や考え方を変えるつもりはない。僕ができるのは、愛することだけだ。」

この言葉が、ずっと頭に残っています。

義母と夫の間には、父と母の離婚という経験があって、その中でそれぞれが消化しきれていないものもある。それでも夫は、お母さんに定期的に連絡をして、毎年会いに来て、愛し続けている。

変えようとするんじゃなくて、愛する。

今は、その言葉の意味が、自分の実家の母に対しても、そのままあてはまる気がしています。

育ててくれた親だから。自分が親になったいま、親にも親で人生色々あって、それでもこうして愛で接してくれる。

そう思えるようになったのは、義母との時間があったからです。


結婚は、二人だけでするものじゃない

今回のフランス滞在を通して、改めて思ったことがあります。

結婚は、好きという気持ちだけでするものじゃない。

相手の家族が育てた価値観ごと受け入れて、一緒に新しい家族を作っていくことだと思っています。だからこそ、相手の家族との価値観の一致は、本人同士のマッチと同じくらい大切だと思っています。

どんな価値観を持って生きているか。社会に対してどう向き合っているか。困っている人に対してどう動くか。

義父が今朝も走りに出かけたように。義母が今日も誰かの隣でそっと寄り添っているように。

そういう人たちと家族になれたことが、今は誇らしいし、ありがたいと思っています。


この人が、夫の母でよかった

4回に渡って義母の話を書いてきました。

最後に、一番シンプルな言葉で終わりたいと思います。

この人が、夫の母でよかった。

言葉が通じなくても、文化が違っても、国が離れていても。

この人は息子のことをちゃんと見てくれる。ちゃんと愛してくれる。

息子にも、いつかこの家族の話をしたいと思っています。

おばあちゃんはね、フランスに住んでいるけれど、あなたのことをいつも心配して、いつも愛してくれているんだよ。

そういう人が世界にいるということが、この子の人生の土台になってくれればいい。

そして私自身も、この家族に恥じない生き方をしていきたいと思っています。


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