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フランス人と結婚して、家族の形が変わった。|家族の部屋

夫の家族と時間を過ごすたびに、

家族というものの見え方が、少しずつ変わっていきました。


昨年のフランス帰省で、気づいたこと。

昨年フランスに息子を連れて帰省した時のことです。

この時間に寝かせていいか。これを食べさせていいか。

ここに連れていっていいか。

義母は何をするにもまず私に確認してくれました。

最初は戸惑いました。

孫の面倒を見慣れているはずの義母が、なぜ毎回私に聞くんだろうと。

でもすぐにわかりました。

これが義母の愛情表現であり、私の子育てに対する尊重だったんです。

絶対NGなことだけ伝えると、その範囲の中でベストを尽くしてくれる。

自分の母親とは全然違うなと思いました。


日本のお母さんは、厚かましく温かい。

日本のお母さん、特にアジアの母親は、

自分の子育ての価値観を押しつけてくることが多い。

うちの母もそうでした。

時代に合っていないことを言われることもある。

ついつい口を出してくる。

あるある、と思う方も多いんじゃないかと思います。

でもその分、厚かましくそばにいてくれる。

本音が言いやすい。困った時に助けを求めやすい。

本気で喧嘩することもあるけど、最後は同じところに戻って来れる。

それが私にとっての実家でした。


どちらも、人生の大先輩。

実母も義母も、それぞれの人生で子育てをやり遂げてきた大先輩です。

その考え方や生き方を変えることはできないし、変えようとするべきじゃない。

いいものだけもらって、違うものはなぜそうしているのかだけ説明しておく。

その通りにしてくれるという期待は、どこかに置いておく。

そのスタンスができれば、どちらも本当に心強い存在です。

どちらがいい悪いではなくて、全然違う。

そしてどちらも、息子にとってはかけがえのないおばあちゃん。

子育ては文化だと、両方の親と過ごして強く感じました。


子どもを産んでも、女性でいる。

フランスで驚いたことの一つが、出産後の女性の姿でした。

母親であり、妻であり、女性である自分を全部持ったまま子育てしている女性が多い。

おしゃれも、香水も、メイクも。

子どもを産んだからといって諦める女性が、本当に少ない。

夫婦のロマンスも大切にする。

下の名前で呼び合うのは当たり前だし、

産後すぐから夫婦の寝室と子どもの部屋は別。

うちの実家は私が生まれた時から、

お父さんもお母さんのことをお母さんと呼んでいた。

だからフランスでシェリーと呼び合う高齢のカップルを見ると、

最初はちょっとくすぐったい気がしました。


卑下しない、愛情表現。

フランスでもう一つ気づいたのが、愛情表現の仕方でした。

子どものことも奥さんのことも、外で卑下するようなことは絶対に言わない。

日本では「うちのダメな嫁が」とか「うちの子できが悪くて」と、

外向けにそういう言い方をすることがある。

でもフランスに限らず、欧州ではそういうことをしない。

夫に「うちの世界で一番美人な奥さん」と紹介された日には、

顔から火が出るかと思いました。

でも、こうやって自己肯定感って育っていくんだろうなと。

夫も含め、フランス人の男性は何歳になっても

お母さんに「愛してる」と言います。

お母さんも「愛してる」と言う。

「最愛の女性は?」と聞くと、奥さんの前でもお母さんと答える男性が多い。

それで誰も違和感を感じないのは、

オープンな愛情表現と、家族間の尊重が根づいているからだと思っています。

以前フランス人の友達に「マザコンって、酷い言葉だよね」と言われたことがあります。

その言葉が、今でも頭に残っています。


日本の礼儀と、ヨーロッパのコミュニケーション力。

海外に住んでいる日本人コミュニティの吹奏楽団に所属していて、

現地の人向けにコンサートをすることがあります。

毎回、海外の方に驚かれることがあります。

日本の子どもたちのお行儀のよさに。

最前列でも静かに座っている。

集団生活の中で人に迷惑をかけない文化が、

こういう場面にもリアルに出るんだと思います。

一方でフランスでは、ディベートの文化が子どもの頃から根づいている。

自分の考えを持つ、表現する、議論する。

10歳くらいの子が大人のテーブルで会話に入ることもある。

夏休みの課題のプレゼンを家庭内でやっていて、

自国の歴史や政治をこんなに語れるんだと驚かされることが多い。

日本の礼儀と、ヨーロッパのコミュニケーション力。

どちらも本物だと思っています。

だから息子には、両方を育ててあげたい。


お金と役割の話。

価値観の違いが一番出るのが、お金と役割の話かもしれません。

昔フランス人と付き合っていた時、

デートも100円単位できっちり割り勘ということがよくありました。

男女平等の歴史が日本より長い分、家計の役割分担も違う。

婚前契約で結婚前の資産は別というのも珍しくない。

日本の下町育ちの私の母は、

このあたりの話をすると色んな意味でとても心配します。

でも私は、こういう違いを話し合える夫婦でいられることが、

長期的には大事だと思っています。


集まると、話の幅が変わる。

もう一つ違うのは、家族で集まる機会の多さです。

クリスマス、イースター、その他のイベントで親族が集まる。

島国じゃないから、親世代も旅行に慣れていて、

海外に住んでいても遊びに来てくれる。

色んな地域、色んなバックグラウンド、色んな年代の親戚が集まるから、

会話の幅が全然違う。

政治、経済、環境、去年のバケーションの報告、趣味のプログレス。

フランス人と一緒になってから、

日本の下町では絶対にしなかった会話が日常に増えました。

これは正直、私自身がとても楽しんでいます。


来月のフランス帰省が、楽しみでしかない。

今、メンタルも身体も相当ダウンしています。

それでも、来月の夫の実家への1ヶ月の帰省が楽しみでしかないんです。

それは、結婚を決めた時に、彼とだけ一緒になりたかったわけじゃないから。

ご家族の価値観や人間性も含めて、

この人たちと一緒に家族になりたいと思ってスタートしたから。

だからこういう時だからこそ、早く会いたい。

国際結婚の大変さより、この家族に出会えてよかったという気持ちの方が、

今は圧倒的に大きいです。

夫とご家族との関わり方から学んだことが多く、

結婚してから家族に対する考え方が大きく変わったおかげで、

実母や兄との関係性もグッとよくなりました。

それが一番、彼の家族に感謝していることかもしれません。


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お読みいただきありがとうございます。

「何者かにならなくていい。全部の自分のままでいい。」

そう信じながら、等身大のまま書いています。

諦める前に、もう一回だけ試してほしい。

そのための実験を、私自身が続けています。

どこかの誰かのエールになれたら、嬉しいです。

スキやコメント、とても励みになります。

フォローして、続きも一緒に見届けてもらえたら嬉しいです。

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【この記事を書いた人】まなラボ

音楽フェスのステージを降りた瞬間に、フランス人の夫と出会いました。

自転車旅行の途中で家族になって、今はダナンで、3人で暮らしています。

国際結婚も、多文化の子育ても、うまくいく日ばかりじゃない。

産後には、家族がバラバラになりかけた時期もありました。

それでも、ぶつかって、話して、笑って。

何もない日常の中にある、小さな幸せを、ひとつずつ数えながら生きています。

完璧な妻でも、母でもないけれど。

この家族でよかったと、毎日思えるように。

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