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国際結婚して気づいた、パートナー選びの本質。|家族の部屋

フランス人と結婚するとは、思っていませんでした。

5カ国に住んで、いろんな国籍の人とデートしてきたけれど、

「この人と家族になる」という感覚は、夫に会うまでなかった。


国籍より、もっと大事なものがあった。

ホーチミンの音楽フェスでステージを降りた瞬間、

客席にいた夫が声をかけてきました。

生活習慣も、友達のタイプも、仕事も、全部違った。

でも生きる本質とか人生観のコアな部分で、

「この人と一緒になりたい」とすぐわかった。

いろんな国籍の人とデートしてきてわかったのは、

国籍はあまり関係ないということです。

同じ日本人でも価値観が全然合わない人もいるし、

フランス人でも話すたびに「そうそうそれ」という人もいる。

大事なのは、生きる本質が同じ方向を向いているかどうか。

お金に対する考え方、子育ての考え方、

何を大切にして生きるかという軸。

そこが合っていれば、国籍も言語も文化も、乗り越えられると思っています。


大変さの中身が、想像と違った。

よく聞かれます。「国際結婚って大変じゃないですか?」

大変です。でも大変さの中身が、想像と違うことが多い。

言語の壁より、価値観の壁。

文化の違いより、育ってきた「当たり前」の違い。

料理の好みとか生活習慣の細かいズレが、積み重なると大きくなる。

私たちはスピード婚で、出会って3ヶ月で同棲、10ヶ月で妊娠した。

人生観の話はたくさんしてきたけれど、

実務レベルのすり合わせが足りなかった。

それが産後に夫婦のズレとなって出てきました。


一番大変だったのは、言語じゃなかった。

4言語を話すから、言語は問題じゃないと思っていました。

でも一番大変だったのは、感情が乗った状態で話すことでした。

怒っている時、疲れている時、産後うつで限界の時。

そういう時に、母語じゃない言語で正確に伝えることの難しさ。

細かいニュアンスや感情の機微が、

どうしても伝わりきらない瞬間がある。

それを乗り越えるために今やっているのは、

大切なことはメッセージで送ること。

感情が落ち着いた状態で、言葉を選んで書く。

それだけで、ぶつかる回数がずっと減りました。


崩壊しそうになって、わかったこと。

産後うつで離婚寸前まで行って、改めてわかったことがあります。

夫が私のそばにいてくれたのは、条件付きじゃなかった。

何もできない私の横で、諦めずにいてくれた。

その安心感が、回復の土台になりました。

国際結婚だからといって特別なことはなくて、

結局は「大変な時に隣にいてくれるか」

「その人のためなら自分も戻ろうと思えるか」という、

お互いの気持ちの一点に尽きるのかなと思っています。


デートが楽しい人と、一緒に生きていける人は違う。

結婚して、子どもを産んで、危機に直面して、気づいたことがあります。

デートが楽しい人と、一緒に生きていける人は、必ずしも同じじゃない。

大事なのは、表面に見えているキラキラじゃなくて、

同じ方向を向いて生きていけるかどうか。

違いがあっても耳を傾け合いたいと思えるか。

崩れた時に、お互いのために戻ってこれるか。

私にとってはそれが夫でした。

ステージを降りた瞬間に声をかけてきた、あのフランス人。

言語も文化も国籍も違う。

でも「この人となら調整し合いながら歩いていける」という感覚が、

あの瞬間からありました。


国際結婚は、相談できる人が少ない。

海外で国際結婚をしていると、

同じ組み合わせのカップルが近くにほとんどいない。

たまに同じ組み合わせの夫婦に出会っても、

置かれている状況が全然違うから、

話がうまくかみ合わないことも多い。

実家の家族は、外国籍のパートナーと海外で暮らす娘を

いい意味で尊重してくれています。

でもいざ実務的な相談をしようとすると、

あちらもお手上げになることが多い。

誰かに相談したくても、できない。

その孤独さは、やってみて初めてわかりました。


それでも続けていける理由は、ただ一つ。

だからこそ、最後に残るのはシンプルなことだと思っています。

目の前にいる相手を、本当に愛しているかどうか。

大切にしていきたいという気持ちが、

お互いの根本に、ちゃんとあるかどうか。

国が違っても、価値観が多少ずれていても。

言葉が完全には伝わらない夜があっても。

「この人と絶対に人生をともにしたい」

その一点が、両方の心にあるかどうか。

それさえあれば、どんな困難も、

二人で向き合うための理由になる。

歩み寄ることも、ぶつかることも、

また戻ってくることも、

全部「この人となら」という気持ちから始まる。

国際結婚に限らず、きっとそうだと思います。

どんなに違っても。

どんなに崩れても。

「この人のためなら、もう一度立ち上がれる」

そう思い合えるかどうかが、

パートナー選びの、一番深いところにある本質なんだと、

今の私は思っています。


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お読みいただきありがとうございます。

「何者かにならなくていい。全部の自分のままでいい。」

そう信じながら、等身大のまま書いています。

諦める前に、もう一回だけ試してほしい。

そのための実験を、私自身が続けています。

どこかの誰かのエールになれたら、嬉しいです。

スキやコメント、とても励みになります。

フォローして、続きも一緒に見届けてもらえたら嬉しいです。

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【この記事を書いた人】まなラボ

音楽フェスのステージを降りた瞬間に、フランス人の夫と出会いました。

自転車旅行の途中で家族になって、今はダナンで、3人で暮らしています。

国際結婚も、多文化の子育ても、うまくいく日ばかりじゃない。

産後には、家族がバラバラになりかけた時期もありました。

それでも、ぶつかって、話して、笑って。

何もない日常の中にある、小さな幸せを、ひとつずつ数えながら生きています。

完璧な妻でも、母でもないけれど。

この家族でよかったと、毎日思えるように。

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