お母さんになって、友達を失った話。 | 私自身の部屋
結婚する前、子どもが生まれる前の私は、
人の真ん中にいるのが好きでした。
コミュニティを作って、人をつなげて、ホームパーティーを開いて。
朝からヨガに行って、プールに行って、
夕方はクライミングかサルサかボクシング。
夜ごはんも毎日友達と。
それが当たり前だったから、
自分がこんなに孤独を感じる日が来るとは思っていなかった。
子どもが生まれてから、付き合い方が変わった。
妊娠後期から少しずつ変わり始めました。
お腹が大きくなって、タバコの煙が気になって、疲れやすくなって、
夜中に出かけることもできなくなった。
一緒にランニングしていた子、クライミングに行っていた子たちとの活動が、
自然と減っていった。
でも一番変わったのは、子どもが生まれてからでした。
お昼寝やミルクの時間、子どもの体調、自分の寝不足、夫との調整。
全部が重なって、シングルの頃みたいな柔軟性がどんどんなくなっていく。
「今から会えない?」という誘いに、
以前の自分みたいに「いいよ!」と言えなくなった。
正直、子どもが生まれたばかりなのに、
そういう誘い方をしてくる人たちにイライラしている自分もいた。
でも今思えば、わかってもらえるチャンスを
自分が与えていなかっただけでした。
子育てをしたことがない人には、
なぜ時間が1時間ずれると大変なのかがわからない。
それは責めることじゃなくて、説明が足りなかっただけ。
気づいたら、孤独になっていた。
ホーチミン時代の友達は独身の子が多くて、
話すトピックも関心事も少しずつズレていった。
ダナンに引っ越してからは、もともとの友達とも距離ができて、
新しい友達作りをしようとしたけど、
子ども関係・家族関係で会う人の中でしか出会いがなくて、
本当に自分が会いたい人と出会えているわけじゃなかった。
転機になったのは、ダナンに引っ越してすぐのことでした。
息子が2週間近く寝込んで、ちょうど夫も海外出張中で。
自宅で2人きりの日々が続いた。
仕方ないことだし、息子の健康が一番。
でも新しい土地での友達作りを、あの頃に完全に諦めてしまった気がします。
もしかすると、それが回り回って産後うつの引き金になっていたのかもしれない。
カラオケ大会の、ビーチ事件。
友達作りを本格的にやろうと思って、
近所の友達を家に招待したことがありました。
10人分のカレーと料理を準備して、
夕方4時に集まってうちでご飯を食べてカラオケをしよう、という計画でした。
4時スタートだったら、息子の夕食や寝る時間もなんとか調整できると思って。
でも当日になって、シングルのカップルの友達が
「夜に花火大会があるから時間を変えたい」と言い出した。
気づいたら「4時にビーチで会って、6時にご飯にして、その後カラオケして、
それから花火大会」と他の友人にも連絡が行っていて、
知らないうちに計画が変わっていた。
さらに、ビーチに4時に着いたら、シングルの友達は全員1時間遅刻してきた。
1歳の息子をビーチで1時間以上待たせることはできないから、
私と夫と息子だけ先に帰って、家で料理の準備をする形になってしまった。
以前の私だったら、そういう友達に対して
配慮がなさすぎると怒っていたと思います。
でも今は思うんです。
自分も子どもがいない頃は、同じようなことをしていたな、と。
なぜ4時にという予定を組んでいるのか。
1時間ずれると子育てしている側にどれだけ負担がかかるのか。
それをちゃんと伝えれば、ほとんどの人はわかってくれる。
逆に、説明してもまた同じことをしてくる人は、
それがその人の価値観なんだと割り切って、
付き合い方を自分が変えればいい。
諦めていたのは、実は自分だった。
友達作りがうまくいかなかった本当の理由を振り返ると、
自分の中に諦めがあったと思っています。
子どもより自分を優先していいのか。
また約束を守れなかったらどうしよう。
ママ友は本音が言えない。
シングルの友達とは予定が合わない。
せっかく新しい人と出会ってもどうせ続かない。
そういう言い訳を積み重ねて、
友達作りに本気で向き合っていなかった。
仕事と同じで、全部相手に求めるのは間違っている。
相手は変えられないから、自分の付き合い方を変える。
定期的に会えなくても、月に1回会えればいい。
会えた時に会えたらラッキー。
そのくらいのマインドで、
新しい状況に合った付き合い方を探せばよかった。
昔の友達関係をそのまま再現しようとするから、
うまくいかなかったんだと気づきました。
お母さんが孤独だと、家庭に影響する。
うつになっていく過程で、一つ気づいたことがあります。
友達がいない孤独感が、夫への不満にすり替わっていた。
夫に新しい友達ができたり、古い友達と会っていたりする時に、
なんで私だけという感情が出てきていた。
こんなに私は子どもと家族にコミットしているのに、
あなたは自分のことばかり、と。
でも本当の問題は、夫じゃなくて、
自分の友達作りを放置してきたことでした。
お母さんが幸せじゃないと、家庭は幸せに回らない。
それは時間の使い方だけじゃなくて、
自分のコミュニティや繋がりも含めての話だったんだと思っています。
先週、少しだけ前に進んだ。
先週、体調が回復してきたのをきっかけに、
友達作りを本格的に再スタートしました。
完璧な関係をいきなり作ろうとしなくていい。
昔みたいな友達関係を再現しようとしなくていい。
今の自分の状況に合った付き合い方を、少しずつ探していけばいい。
人生のフェーズが変わると、友達との付き合い方も変わる。
今の状態も、一生続くわけじゃない。
それは失敗じゃなくて、ただのフェーズの変化です。
新しいフェーズに合った自分の形を、これから探しにいこうと思っています。
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お読みいただきありがとうございます。
「何者かにならなくていい。全部の自分のままでいい。」
そう信じながら、等身大のまま書いています。
諦める前に、もう一回だけ試してほしい。
そのための実験を、私自身が続けています。
どこかの誰かのエールになれたら、嬉しいです。
スキやコメント、とても励みになります。
フォローして、続きも一緒に見届けてもらえたら嬉しいです。
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【この記事を書いた人】まなラボ
音大中退、貯金ゼロ、高卒からスタートして、
気づいたら4言語・5カ国居住・約40カ国を旅していました。
ベトナムで会社を立ち上げて売って、産後うつになって、消えそうになって。
それでも今、ダナンで息子とフランス人の夫と、
日々の身の回りの幸せを大切にしながら、笑って生きています。
「こんな道もあるんだ」と思ってもらえたら十分です。
挑戦する前から、諦めないでほしい。
失敗を、恐れないでほしい。
諦めるまでは、失敗じゃないから。
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