私がブラック企業を、あえて選ぶ理由。|仕事の部屋
整っていない会社の求人を見ると、なぜかワクワクするんです。
仕組みが何もなくて、課題が山積みで、全部根性で回っている。
普通だったら避けるような環境を、私はあえて選んできました。
改善するところしかない環境は、やりがいしかない場所。
理由はシンプルです。
課題だらけの環境って、挑戦の宝庫でもあると思っていて。
上がり幅しかない。良くなるしかない。
そういう場所が、私は一番面白い。
最近は、そういう求人やニーズがどこにあるかを、
経験の中で少しずつわかるようになってきました。
業務委託を好む理由。
今の私は、業務委託という形でしか働いていません。
正社員でもなく、フルコミットでもなく。
それは今の生活上の制約もあるけれど、それだけじゃない。
時間で縛られたくない。
全部の責任を背負いたくない。
判断は経営者がするもので、
私はその中で自分が一番力を発揮できる部分に集中したい。
そういう感覚があって。
業務委託だと、業務の切り分けで線引きができる。
それが今の私には一番合っている気がしています。
主役になりたくない。
実は私、主役になりたくないタイプだということに、
会社を実際に経営してから気づきました。
主役になると、なんか動けなくなる気がして。
全部自分が決めなきゃいけない、
全部自分が責任を取らなきゃいけない、
という重さが、少しずつ自由を奪っていく感覚があります。
だから、無茶でデッカい夢を持っている経営者のそばにいたいと思っていて。
そこに人とお金のリソースがあれば、私は全力を発揮できる気がします。
さらに言うと、もしそのリソースがまだ揃っていなくても、
今あるもので集める方法を一緒に考えるのはもっと好き。
ないからできないんじゃない。なければ探せばいいし、作ればいい。
経営者が夢を描いて、判断して、引っ張っていく。
私はその横で、その夢に向かうための道を設計するコンサルタントであり、
組織を動く仕組みに変えていく役割なのかなと思っています。
そういう役割分担が、一番自分らしく動ける形です。
いろんな立場で、調整するのが好き。
業務委託のお仕事をお受けするときは、
なるべく一つの立場や機能に固定されないものを選ぶようにしています。
ある時は部下として動き、ある時は先輩として育て、
ある時はコンサルタントとして設計し、
ある時は経営者目線で判断の壁打ちをし、
ある時は海外スペシャリストとして専門知識を出す。
その時々の状況と相手に応じて、必要な立場に入れること。
これが自分の強みなのかなと、経験を積みながら感じるようになりました。
役に立っていると一番感じるのは、
そのいろんな立場を行き来しながら、
組織の中の調整をしている瞬間です。
ブラック企業って、何なんだろう。
そもそもブラック企業って何なんだろうとよく考えます。
私が経験してきた中で感じるのは、
「社長のやりたいことと、会社の大義と、従業員のそれの方向がズレている状態」
なのかなということ。
悪い社長だからブラックになるわけじゃなくて、
むしろ強欲で夢の大きい社長ほど、
すごいエネルギーを持っていることが多い。
ただそのエネルギーが、うまく方向を向いていないだけで。
だから私がやるのは、分解することです。
社長の夢を整理して、会社の大義に言語化して、
従業員のやれることとやりたいことに落とし込む。
課題をタスク化して、誰がやっても回る仕組みを作っていく。
そして関係者の利害関係を一致させて、同じ方向に向けていく。
強欲な社長であればあるほど、
夢の描き方を一緒に整理していくと、
エネルギーが正しい方向に向かって、
大きくて面白いものができることが多い気がします。
そういう瞬間が、この仕事で一番楽しいところかもしれません。
スタートアップは、ガス欠寸前で走り続ける乗り物。
スタートアップはまた少し違う難しさがあります。
お金も人も入ってくることは約束されている。
でもそれを実行するには、驚くほどの事業と組織の急成長が求められる。
ギリギリのガスで全力で走り続ける体制が常に必要で、
今あるリソースとレベルを受け入れながら、
その時々の状況に合った最適化を続けていく感じが近い。
フェーズが変わるたびに、細かい調整とメンテナンスが必要で。
根性で回していると、そのフェーズの変わり目に一気に崩れてしまうことが多い。
そういう細かい調整が好きなのは、
父が旋盤の職人だったからかもしれません。
中小企業は、仕組みがないだけかもしれない。
中小企業はまたちょっと違う文脈があります。
私が支援する企業の多くは20〜50名前後で、
社長と後継者と右腕と経理の奥様、という構成のところが多い。
ITも経営企画も予算管理室もない。
そういう環境で「もっと頑張れ」と言っても、あまり意味がない。
そもそも仕組みがないだけで、人の問題じゃないことがほとんどだから。
根性で話すと、できないことをうまくやれと言われて、
できるようになるスピードがかえって遅れてしまう。
だからまず、組織全体と今いるメンバーの配置を見直す。
何が苦手か整理する。
今できることをしっかりやりきる。
それに慣れたら次に特化する。
その間は仕組みで短期的にサポートしていく。
これは個人のキャリア開発の話じゃなくて、
事業を成功させるための話だと思っています。
夢に向かいたいスピードで、今あるリソースで。
どの組織でも共通して感じることがあります。
問題があるんじゃなくて、仕組みがないだけ。
仕組みができれば、人は動ける。
私がやっていることを一言で言うと、
「夢に向かいたいスピードで、今あるリソースで、
真っ直ぐ向かえるようにガイドすること」
なのかなと思っています。
主役じゃなくていい。でも、なくてはならない存在でいたい。
それが今の私の、仕事のかたちです。
そういう場所で働いているあなたへ。
もし今、ブラック企業にいるなら。
ホワイトに塗り替えられる人間になればいい。
もし今、ガス欠寸前のスタートアップにいるなら。
超高燃費の電池になってあげればいい。
もし今、何もない中小企業にいるなら。
ないものは一緒に探せばいい。
給与が納得いかないなら、倍出せる会社にすればいい。
土台がガタガタな場所ほど、新しい夢を一緒に描ける。
だったら、一番遠くて難しい経験をした方が、
将来絶対にパワーアップになる。
MBAはお金を払って論理を学ぶ場所。
ブラック企業も、中小企業も、スタートアップも、
給与をもらいながら経験をさせてもらえる場所。
使えるものは全部使えばいい。
自分次第。考え方次第。
他責をやめた瞬間に、世界は広がる。
私はそう信じているから、
今日もそういう会社の求人票を見て、ワクワクしています。
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【この記事を書いた人】まなラボの紹介
ベトナム在住10年・ダナン在住。4言語(日英仏西)、5カ国居住、約40カ国経験。
音大中退後、学位も貯金もゼロからパスポート一枚で海外へ。
物流・金融・コンサルとキャリアを積み、2016年にベトナムでコンサル会社を立ち上げ・売却。
ジェトロや中小企業基盤機構、公的機関の現地アドバイザーや、日系企業2,000社超の相談・支援に関与。
証券外務員/米国MBA保有。
ベトナムで息子を出産したことをきっかけに、日本経済の将来を人任せにするのをやめようと決めた。
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今、外貨を稼げる人と会社を増やすことを、自分のテーマにしています。
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