“響陣沼”から “東出沼”への転落事故。(でも幸せなやつ)『Will』にやられた話
そもそも、好きじゃなかったんですよ
正直に言います。
わたし、東出昌大さん(以下敬省略)が特別好きだったわけじゃありません。
Netflixドラマ『イクサガミ』を観るまではね。
ただただ、響陣がかっこよすぎただけ。
ちょっと軽やかで、冗談っぽいところもあるのに、
いざという時は目つきが変わって、芯が通ってる。
あの明るさの奥に、覚悟が見える人だった。(響陣の話)
だから「響陣が好き」だったわけであって、
演じてる本人にまで感情が向くとは思ってなかったのです。
むしろ、あの件も知ってたし、
「いや、自業自得でしょ」と冷めた気持ちすらあった。
***
なのに『Will』を観て、何かが変わった
きっかけは、
ドキュメンタリー映画『Will』。
猟銃を持って山で暮らす東出昌大を1年間追った作品で、
いわゆる“再出発系・自然派ライフ映画”かな?と思ってた。
「どうせキレイごとでまとめてるんじゃないの?」
そう思って観始めたわたし、3分で土下座です。
これはカッコつける映画じゃなかった。
***
不器用で、迷っていて、答えを持ってない人の物語
『Will』には、
無理に取り繕うでもなく、
感情を叫ぶでもなく、
ただ淡々と、山で暮らす姿が映されていました。
うまくいかない日々。
見た目だけでは伝わらない苦労。
そして、ずっと何かを抱えたままの沈黙。
見れば見るほど、「演出」というより
“そのままの人間”がそこにいる感覚だった。
***
映画のラストに、泣きも笑いもせずグッときた言葉
ラスト近く。
東出さんがカメラに向かって静かに言う。
この映画は、子どもたちへの遺言のつもりで作った。
え? 遺言?
父として何かを語れる立場じゃないことは、
彼自身が一番よくわかってる。
だからこそ、
言葉は少ないけど、ものすごく重かった。
もし一つだけ言えるなら——好きなように生きてほしい。
涙が出るというより、
胸の奥をそっと掴まれるような感覚。
これは赦しを求める言葉じゃない。
自分を正当化するためでもない。
ただ、生き方そのものがそのまま言葉になってた。
***
そしてもう一度『イクサガミ』を観たら…
『Will』を観たあとで、また響陣に会いにいった。
あの軽妙さ。あの関西訛り。あの優しさ。
でも今度はちょっと違って見えた。
役がどうこうじゃなくて、生き方が滲んでる気がした。
自分の過去とちゃんと向き合って、
それでも生き直そうとしてる人が演じる“明るさ”って、
ただの陽気さとは違う、深さと説得力がある。
***
杏さんのことも、ふと考える
こういう話をしてると、やっぱり頭をよぎる。
杏さん、元妻であり3人のお子さんの母である彼女は、
フランスに拠点を移して、子育てと俳優業を両立してると報道されてる。
何かを強く語ったりはしないけど、
自分の人生を、自分で選んで歩いてる感じがあって、
それがとてもしなやかでかっこいい。
わたしは、誰かの“幸せ”が
誰かの“後悔”の上にしか成り立たない物語じゃなくて、
それぞれが、それぞれの場所で、次の章を生きてる。
そう信じたい。
***
『Will』を観て思ったこと、ちゃんとまとめると
東出昌大を全面的に肯定したいわけじゃない
でも「変わろうとする姿」も、ちゃんと人間として見たい
自業自得と思う気持ちと、心を動かされる気持ちは両立していい
白黒つけなくていい。余白があってもいい。
そしてわたしは、
また東出昌大の出演作を観たくなっている。
前とはちょっと違う視点で。
「いい演技」だけじゃなくて、
その奥にある時間や選択の重みを感じながら。
***
・・・で、今Netflixで「コンフィデンスマンJP」見始めた。(今まで見たことなかった)
ぼくちゃんすぎてギャップがすごい🤣
『Will』はNetflixで配信中です。
→ https://www.netflix.com/watch/82019470
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「イクサガミ」シリーズは全部で4冊完結。「天」「地」「人」「神」
1冊目「天」の感想はこちら👇
2冊目「地」の感想はこちら👇
3冊目「人」の感想はこちら👇
4冊目「神」の感想はこちら👇
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