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『イクサガミ 人』感想。全部クライマックス。“人”が一番怖かった【ネタバレ有】

『イクサガミ』原作3巻『人』を読み終えました

クライマックスが何個も来る。
むしろ全部クライマックス。


***


響陣のバトルが、開始3秒で手に汗

物語の冒頭から、いきなり富士山のふもと。
敵の忍者集団に囲まれる響陣。

「さすがにヤバい!」

そう思った瞬間から始まる、忍者 vs 忍者の超絶バトル。

何人出てくる!?
ページをめくるたびに敵が増える。
1ページ1ページが、命を削る戦い。

槐が現れたときには、
「まさか…」と息が止まりそうになった。

でも、響陣は死なない。
だから、カッコいい。
読んでいる間ずっと緊張しっぱなしだった。

さらにこの巻では、
響陣の幼少期や、蟲毒に参加した理由も描かれる。

ほらーー!(そういうとこ!)
ますます好きになってしまった。


***


蟲毒、ついに“人間”が見えてくる

この巻では、蟲毒の生き残りメンバーにもスポットが当たる。

それぞれの過去。
それぞれが背負ってきたもの。

そこで、はっとする。

「みんな、人だったんだ」

化け物みたいな強さを持っていても、
心の奥には、ちゃんと理由がある。

ただの“デスゲーム”じゃない。
物語の温度が、ここで一段階変わる。

愁二郎たちと戦うことすらなく、
負けて、名もなく死んでいく人たちにまで光が当たる。

それがもう、やるせなくて。

そして、運営側にも心の揺らぎが生まれていく。

「これが正しい」と信じて参加したはずなのに、
少しずつ、確実にヒビが入っていく。

最初はどこかファンタジーだった世界が、
ここにきて急に生々しくなる。

血が通い始める。

怖い。
でも、目を逸らせない。


***


甚六、まさかの英雄的死

涙腺、総崩壊。

この巻、最大の衝撃。

京八流の兄弟、甚六が命を落とします。

幻刀斎との壮絶な戦いの中、
紛れ込んだ少年を胸に抱いて守りながら、
自分の奥義を兄・愁二郎に託して散っていく。

……小説読んでて、泣いたの久しぶり。

一人でこっそり読んでて、本当によかった。


***


最後の最後で、無骨が刀を渡す

もう限界、と思ったところに追い打ち。

貫地谷無骨との死闘。
狭い汽車での、愁二郎との一騎打ち。

その戦いで、愁二郎の刀が折れてしまう。

そのとき、
やられた無骨が、刀を差し出す。

それじゃぁ、東京は楽しめんだろう。持ってけ

線路の上に大の字になって果てる無骨。
その姿は、まるで“童”のようだったという描写。

とんでもない男だった。
でも最後に、刀くれた。

いよいよ愁二郎たちが、
すべてを背負って東京へ向かう。


***


「人」って巻が、一番“人”だった

タイトル通り、
この巻はとにかく「人間」が生々しい。

誰も無敵じゃない。
誰も化け物じゃない。
みんな、人だった。

東京で何が起きるのか。
残された最後の9人。

次巻『神』を読んだら、
また感情、ここに置きに来ます。

読む前から緊張する。


***


イクサガミ原作

3冊目の「人」読了

シリーズは全部で4冊完結。「天」「地」「人」「神」
1冊目「天」の感想はこちら👇

2冊目「地」の感想はこちら👇

4冊目「神」の感想はこちら👇

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