【全4回:目次】甘さと装いの文化人類学、日欧「美意識」の衝突
マロングラッセを仕事で扱う事になり、発祥や文化的背景を調べていたところを入り口に砂糖の価値、江戸の美学、そして現代のファッションまで横断することに。
かつて「金」と同等の価値を持っていた砂糖が、いかにしてヨーロッパの権力誇示の道具となり、一方で日本がいかにして「甘さ控えめ」という独自の引き算の美学を築いたのか。
お菓子と衣服という異なる視点から、私たちの日常に潜む「日欧の美意識の正体」を解き明かします
【第1回】「砂糖=金」だった時代。マロングラッセを贈るのが「永遠の愛の証」だった訳
公開:2026/7/23
11〜13世紀、砂糖が「同じ重さの金や銀」と取引されるほどの超高級品であり、ステータスシンボルや「薬」として扱われていた歴史を見ていきます
【第2回】「甘さ控えめ」は上品か? ヴェルサイユの「足し算」と、茶道の「引き算」
公開:2026/7/24
砂糖の消費量が権力を意味したヴェルサイユ宮廷の「甘ければ甘いほど良い」というマウンティング文化に対し、日本がなぜ「甘さ控えめ」を上品としたのかを考察
【第3回】「粋」は幕府へのリベンジ? 江戸の奢侈禁止令が生んだ「隠す贅沢」
公開:2026/7/25
幕府による厳しい贅沢を制限する「奢侈禁止令」に対し、江戸の町人が編み出した「裏勝り(見えない裏地に金をかける)」という知的な抵抗を知る。
現代の関東・関西の雑踏の景色につながるファッションの思想に触れてゆきます。
【第4回】なぜ着物の配色を洋服にすると「垢抜けない」のか? 光と影の設計図
公開:2026/7/26
【最終回】衣服の設計思想が「2D(平面の柄)」の着物と「3D(立体の陰影)」の洋服で根本的に異なる点を考察。
谷崎潤一郎の『陰翳礼讃』をキーワードに、日本の「薄暗い室内」で最も美しく見えるよう計算された着物の色彩美や、現代の照明環境における美しさの在り方について総括します。
