サッカーアルジェリア代表は、初戦で相対するアルゼンチン代表に勝利できるのか?ー戦術や弱点への雑感
王者・アルゼンチン代表との大一番

2014年大会から3大会ぶりとなるワールドカップ出場を果たしたサッカーアルジェリア代表の本大会での最初の対戦相手は、前回王者・アルゼンチン代表に決まった。強靭な肉体とテクニックを兼ね備え、守備はソリッドで、攻撃では集中力が極まると手のつけようのないチームである。前回大会に続き、グループステージ突破を狙うアルジェリア代表にとっては、重要な一戦となる。
では、どうすればアルゼンチン代表と五分以上の戦いを演じることができるだろうか。それには、いくつかの条件が必要になるだろう。まず最も重要なのは、フィジカルで絶対的な優位性を築くことだ。例えば、2018年W杯のベスト16でアルゼンチン代表を破ったフランス代表は、右WGのキリアン・エンバペが左SBのマルコス・ロホを完全に手玉にとったことで勝利。
2022年大会のサウジアラビア代表にしても、ほとんどアルゼンチン代表に試合を支配されながらセットプレーで優位に立ち、勝利した。次に重要になるのが、アルゼンチン代表の強靭な中盤からボールを奪えるかどうかだろう。というのも、主導権を完全にアルゼンチン代表に譲ってしまえば勝機はほとんどなくなってしまうからだ。アルジェリアが中盤をどう構成するかに注目だ。
アルゼンチン代表の弱点

現アルゼンチン代表最大の弱点は、リオネル・メッシである。もちろんそれはメッシが衰えたとか、彼が守備をしないからという意味ではない。メッシは史上最高のサッカー選手であり、最高のテクニックとフィジカルを兼ね備える。当然、アルゼンチン代表の選手たちは、彼にボールが入った時点で奪われる想定はせず、攻勢に入る。その一瞬の隙をつけるかがポイントだろう。
守護神のエミリアーノ・マルティネス、CBのクリスティアン・ロメロなどを中心に構成されるDFラインは強固で、アレクシス・マック・アリスター、レアンドロ・パレデス、エンソ・フェルナンデスの3人で構成される中盤は世界最高峰。加えて最前線には、エースのフリアン・アルバレスがいる。「穴」のないアルゼンチン代表の弱点を突くならば、肉を切らせて骨を断つより他にない。
「先制点を許してもいいので、試合の主導権を握る。」これがアルジェリア代表が取るべき最善の策だろう。守り勝てる相手ではない上、少人数では崩しようのないほど充実した守備陣容を誇っている。アルゼンチン代表の直近10試合の成績は22ゴール3失点なのだ。何より、調子づかせたら止めようのない相手だ。幸い、今のアルジェリア代表には守護神ルカ・ジダンがいる。安心だ。
アルジェリア代表の戦い方

では、アルジェリア代表はどのような戦術で挑むべきか。アルゼンチン代表の「4-3-3」に対して敷くべきは「4-2-3-1」だろう。重要なのは、相手の中盤3人を徹底的にマークし、前進させないことだ。とくにパレデスの配球は脅威である。そこにイブラヒム・マザを置き、攻守の両面でパレデスを苦しめるのがポイントとなる。ラミズ・ゼルキとナビル・ベンタレブも攻守の要だ。
4バックには、右SB以外は手の入れようがない。ライアン・アイト=ヌーリ、完全復調が待たれるラミ・ベンセバイニ、そしてアイサ・マンディの3人は世界的なDFだ。右SBはアシュレフ・アバダか、ラフィク・ベルガリを置くかで、チームの色を変えることができる。アルゼンチン代表戦におすすめなのはベルガリだ。ストライカーはアミーヌ・グイリ一択である。
そしてなんといっても重要になるのが、アルジェリア代表最大の特徴である両ウイング。モハメド・アムーラとリヤド・マフレズが相手SBの攻撃参加を封じつつ脅威に陥らせ、終盤で登場するアディル・ブルビナとアニス・ハジ ムーサが得点を挙げるかが勝負だ。アルゼンチン代表には、これといった隙がない。上回るにはフィジカルで競り勝ちつつ、優位に試合を進めることが鍵となる。
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