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解決したFCバイエルン・ミュンヘンの「CB問題」 ダヨ・ウパメカノ & ヨナタン・ターという最適解


解決したFCバイエルン・ミュンヘンの「CB問題」

長年に渡ってFCバイエルン・ミュンヘンを苦しめた「問題」が、解決しようとしている。その問題とは、「世界的なセンターバックコンビの不在」。リュカ・エルナンデスマタイス・デ・リフトキム・ミンジェ。直近の7年で高額な資金を投じたにも関わらず、「CB問題」は解決の糸口を掴めずにいた。無冠に終わった2023/24シーズンが、クラブの「失敗」を白日の下に晒している。

とくにアトレティコ・デ・マドリードに契約解除金として8000万ユーロを投じて獲得したリュカが、4シーズン後に僅か3000万ユーロでパリ・サンジェルマンFCへと去った移籍劇は、クラブの「長期的な視点の欠落」を象徴した。皮肉なのは、このCB問題を解決する重要な存在であるヨナタン・ターが、移籍金なしでバイエルンへ加入した事実だ。元SDに問題があったのは明らかである。




Ⅰ.「最大の功労者」マックス・エバール

まず断っておきたいのは、今回の「CB問題」の解決における最大の功労者は、間違いなくマックス・エバールSDだという事実である。彼がこれまでに下したすべての決断が、クラブを良い方向へと導いた。幼少期からのバイエルンファンであったというエバールは、ボルシア・メンヘングラードバッハを復活させた手腕で知られるが、その才覚はブンデスリーガ内でも飛び抜けている。

まずエバールが下した最大の決断は、ヴァンサン・コンパニ監督の招聘だ。コンパニ監督は、チームが抱えるほとんどの問題を解決した。前監督のもとでベンチを温めたヨズア・キミッヒアルフォンソ・デイヴィスの起用、サイド攻撃とハイプレスというバイエルンらしい戦い方の再構築。なかでもコンパニ最大の成果といえるのが、ダヨ・ウパメカノの復活である。


Ⅱ.「不透明」だったウパメカノの将来

今になって考えれば信じられないが、2024年夏、ウパメカノはクラブの放出候補の「筆頭」だった。2021年夏、ユリアン・ナーゲルスマン監督とともに鳴り物入りでRBライプツィヒから加入したウパメカノは、ダヴィド・アラバの後釜として期待されるもほとんどの試合で不安定さを露呈し、トーマス・トゥヘル監督のもとでは、デ・リフトとミンジェの控えとみなされていた。

しかし、コンパニ監督就任後、ウパメカノは完璧といっていい安定感を手に入れた。ナーゲルスマン時代に顕著にみられた不用意な飛び出しが減り、ラインをコントロールしつつ、確実にタックルできる状況を判断できるようになったのだ。コンパニは、ナーゲルスマンとトゥヘルには到底できないレベルの指導をできるのである。なにせ、彼自身が元ワールドクラスのCBなのだから。


Ⅲ.ヨナタン・ターの加入

そして2025年夏、バイエル・レバークーゼンからターが移籍金なしで加入したことで、新時代のバイエルンのCBコンビが完成した。ターの加入は、ミンジェには些か酷な話かもしれない。サッカードイツ代表であり、世界でも指折りのCBでもあるターからポジションを奪うのは容易ではないからだ。ターの加入は、バイエルンが潜在的に抱えた問題を解決してみせた。

エリック・ダイアーの穴を埋め、足元が安定しないミンジェにとって代われるタレント。まさに最適解だった。これまでの結果も見事だ。リーグ戦24試合を戦い、20勝3分1敗。失点23はやや多いがリーグ最小なうえ、総ゴール数は88。ここまでの安定感を得ることができたのは、ターの存在あってこそである。スピード、足元の技術、空中戦、どれをとっても一流の名手だ。


Ⅳ.解決したバイエルンの「CB問題」

振り返ってみれば、バイエルンのCB問題は長く険しい道のりの連続だった。2016年、メフディ・ベナティアが適応しなかったジェローム・ボアテングの相方にマッツ・フンメルスを獲得するも、ボアテングが大きく調子を落として破綻。その後はニクラス・ズーレ、リュカを獲得するも、主力となってクラブのビッグイヤー獲得に貢献したのは左SBを主戦場とするダヴィド・アラバだった。

2022年にはデ・リフト、2023年にはミンジェという世界的に知られる実力者を獲得したにも関わらず、問題を解決できなかったバイエルン。しかし、問題はもうない。ターとは2029年までの契約を締結し、コンパニとは2029年まで契約を延長。ウパメカノとは2030年まで契約を延長した。むこう3シーズンは今の陣容を維持できるわけだ。バイエルンのCB問題を解決してみせたエバールに賛辞を贈りたい。


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