ルイス・ディアス(Luis Fernando Díaz Marulanda, コロンビア代表):FCバイエルン・ミュンヘンの新たな左ウインガー【祝・29歳の誕生日!】
ルイス・ディアス

Luis Fernando Díaz Marulanda
所属クラブ:FCバイエルン・ミュンヘン
生年月日:1997年 1月13日(29歳)
出身地:バランカス, コロンビア(コロンビア代表)
身長:180cm 利き足:右足
主なポジション:左ウイング, ストライカー
クラブ経歴:
2017-2019 アトレティコ・ジュニオール
2019-2022 FCポルト
2022-2025 リバプールFC
2025-現在 FCバイエルン・ミュンヘン
FCバイエルン・ミュンヘンの新たなコロンビア人

2017年、ドイツの盟主FCバイエルン・ミュンヘンに、アドルフォ・バレンシアに次ぐ2人目のコロンビア人選手が加入した。左利きの天才トップ下、ハメス・ロドリゲスである。実際に活躍したのは、2017/18シーズンのみだったが、その芸術的なプレーの数々はファンを魅了した。しかし、その印象を塗り替えるかのような活躍ぶりをみせるのが、2025年夏にリヴァプールFCから加入したルイス・ディアスだ。
キングスレイ・コマンやレロイ・ザネが退団し、選手層が危ぶまれたウイングで瞬く間にポジションを掴むと、UEFAチャンピオンズリーグでのパリ・サンジェルマンFC戦の2ゴールを含め、今季ここまでの22試合で13ゴール7アシストと活躍。1.FCウニオン・ベルリン戦ではヨシップ・スタニシッチとのワンツーから強烈なシュートを決めるなど、ヴァンサン・コンパニ監督率いるチームに素早くフィットした。
ルイス・ディアスのプレースタイル

左ウイングのポジションを本職とするディアスは、敵陣に侵入した際、ハリー・ケインのシャドーストライカーとしてプレーする。実際、バイエルンはすべての試合で70%近い支配率を記録するため、ディアスは何度もボックス内に侵入。ボールを持つと、カットインや味方との連携で打開を図る。またマイケル・オリーセが右サイドで崩しを担う際にも、中央へと侵入して得点を狙うシーンが多い。
ディアス最大の強みは、豊富な運動量と高い得点能力を活かした「勝負強さ」だ。単に走力のあるカウンター要員ではなく、ネガティブ・トランジション時のプレスやショートカウンター時の判断の速さ、空中戦でも競り合えるフィジカルを武器に、何度も得点の好機を作り出す。顕著だったのがFCザンクトパウリ戦で、1点を先制して守備ブロックを築く相手から1ゴール1アシストを記録し、チームを勝利に導いた。
ルイス・ディアスの初期キャリア

ディアスは1997年1月13日、ベネズエラ国境に隣接する人口3万余りのコロンビアの北部の小都市バランカスで、4人兄弟の長男として生を受けた。アマチュアクラブで活躍した父ルイス・マヌエルが運営するサッカースクールに5歳から通い始め、2人の弟とともに技術を磨いた。そんなディアスに転機が訪れたのは2015年。当時18歳の彼がコパ・アメリカーナ・デ・プエブロス・インディヘナスに出場するコロンビア代表のメンバーに選ばれたのだ。
コパ・アメリカーナ・デ・プエブロス・インディヘナスは、2015年に1度のみ開催されたアメリカ大陸各国の先住民のみの代表チームで行われる大会で、ワユー族(Wayuu)であるディアスも出場資格があったのだ。当時コロンビア代表の選出に当たったレジェンドのカルロス・バルデラマは、ディアスのドリブルやスピードから往年の名手ファウスティーノ・アスプリージャを連想したという。
パラグアイ代表との決勝では0-1で惜しくも敗れたものの、同試合に右WBで先発したディアスは直接フリーキックを任されるなど、重要な戦力となった。この大会で主力となり、活躍したことがディアスの飛躍のきっかけとなった。コロンビア・アトランティコ県の県都パランキージャを本拠地とするアトレティコ・ジュニオールFCSAのスカウトの目に留まり、加入が決まったのだ。
ルイス・ディアスが下したポルトガル移籍の決断

アトレティコ・ジュニオール加入直後はセカンドチームを主戦場としたディアスだったが、2017年6月6日にトップチームデビューを果たすと、2018年には主力に定着。2018シーズンを通じて59試合16ゴール7アシストを記録。8月にはコロンビア代表にも選出されるなど、大きく成長を遂げた。そんなディアスに目を付けたのが、過去にコロンビア人選手が活躍した実績を誇る名門FCポルトだった。
実際、ディアスのポルト加入には、当時コロンビア代表監督を務めたポルトガル人の名将カルロス・ケイロスに加え、ハメス・ロドリゲスやラダメル・ファルカオなどのOBが説得に当たったという。2019年夏にポルトに加入したディアスは1年目から主力として活躍し、49試合で12ゴールを挙げてクラブのリーグとカップの2冠に貢献。2シーズン目はタイトルを逃したものの、3シーズン目となった2021/22シーズンは前半の28試合で16ゴール4アシストを記録した。
リバプールFC時代のルイス・ディアス

驚異的な数字を残したディアスは、2022年1月、ユルゲン・クロップ監督率いるリバプールFCへの決断する。クラブと5年契約を締結したディアスは、加入直後から主力を務め、リーグ戦13試合4ゴールを記録。2シーズン目は怪我もあって苦しむんだものの、クロップ最終年となった3シーズン目の2023/24シーズンは51試合で13ゴールを挙げ、低調なチームを支えてみせた。
そんなディアスが圧巻だったのは、2024/25シーズン。アルネ・スロット監督のもとで「偽ストライカー」の役割を与えられた彼は得点能力が開花し、50試合で17ゴール5アシストを記録。新監督のもと、クラブの5シーズンぶりとなるリーグ優勝に貢献した。そんなディアスが2025年夏、7500万ユーロとされる移籍金を移籍したのがバイエルンだった。先述した通り、ディアスはすでに新天地でフィットしてみせた。コロンビア代表FWの更なる活躍から目が離せない。
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