サッカーアルジェリア代表を分析!🇩🇿 vsナイジェリア代表🇬🇶 アフリカ・ネーションズカップ準々決勝
なぜアルジェリア代表は、ナイジェリア代表に圧倒されてしまったのか?

日本時間の1月11日午前1時に行われたアフリカ・ネーションズカップの準々決勝、アルジェリア代表vsナイジェリア代表は、ナイジェリア代表が終始試合を支配し、後半にヴィクター・オシムヘンとアコル・アダムスが決めた2得点で勝利を飾った。ここまでの4試合で8得点1失点と手堅く勝利を得てきたアルジェリア代表が、どうしてナイジェリア代表に圧倒されてしまったのだろうか。
恐らく最大の焦点となったのは、ナイジェリア代表が57%のポゼッション率を記録する「ボール保持重視型」のサッカーを展開したことだろう。今大会におけるアルジェリア代表の武器は、リヤド・マフレズ、モハメド・アムーラ、アニス・ハジ・ムーサの3人の快速ウイングによるチャンスメイクだった。ナイジェリア代表は、自分たちが長い時間ボールを持つことでそれを封殺したのだ。
ナイジェリア代表のシステムに敗れたアルジェリア代表

イブラヒム・マザを0トップに置く4-3-3のフォーメーションで試合に臨んだアルジェリア代表は、マザ、ヒシャム・ブダウィ、ファレス・シェイビの3人が相手のバイタルエリアでウイングと連携するサッカーを目指したのだろう。しかし、それは実現しなかった。ウィルフレッド・エンディディをアンカーに置く4-3-1-2の布陣を敷いたナイジェリア代表からボールを奪えなかったのだ。
ナイジェリア代表は、ボール保持時、エンディディがCBのラインまで降りて3バックを形成。両SBが高い位置を取り、アレックス・イウォビとフランク・オニイェカの両インサイドハーフと連携して、ポゼッションを確立した。裏抜けを狙うマフレズとアムーラのサイド後方で数的不利の状態になったアルジェリア代表は、守備に奔走させられ、カウンターを発動できなかった。
アルジェリア代表が内包する「根本的な課題」

選手の能力面でもアルジェリア代表はナイジェリア代表に敗れた。テクニックと敏捷性に優れるアルジェリア代表選手は、筋骨隆々なナイジェリア代表選手からボールを奪えず、カウンターさえ封殺された。見事だったのがナイジェリア代表選手CBのカルヴァン・バッシー。アルジェリア代表は前半の間、何度か好機を演出したが、バッシーに阻止され、シュートを一本も打てなかった。
加えて、アルジェリア代表チームの課題として露呈したのが、CB陣の高齢化だ。試合中、アルジェリア代表は相手に攻め込まれるなかで何度か好守をみせたが、それは中盤のラミズ・ゼルキと左SBのライアン・アイト=ヌーリによるもので、34歳のアイサ・マンディと30歳のラミ・ベンセバイニはオシムヘンの対応に手を焼いた。とくに本職が左SBのベンセバイニは不用意な縦パスやペナルティエリア内に広大なスペースを提供するミスを犯し、大きな敗因となっていた。
ワールドカップ本大会に向けての改善点

恐らくアルジェリア代表のヴラディミール・ペトコヴィッチ監督にとって、この試合は大きな教訓となっただろう。ナイジェリア代表はアフリカ予選で敗退し、W杯本大会には出場しない。ただ、今回と同様にアルジェリア代表以上のポゼッションを記録するチームと対戦することになる可能性は高い。とくに大会初戦は、全大会王者のアルゼンチン代表。防戦一方となるのは間違いない。
この試合で露呈したアルジェリア代表の弱点は大きく2つだ。1つは戦術的なミス。中盤で数的不利に陥ったことで、完全敗北を喫してしまった。好調だったイマド・アブデッリを先発させただけでも、試合内容は違っただろう。もう1つは守備陣の人材不足。ただこれは早急に対応できるものでもない。モハメド・トゥガイやジネディーヌ・ベライド、エリアス・ベンカラなどのサブメンバーをどう起用するかが鍵となるだろう。
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