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マクシミリアン・ミッテルシュテット(Maximilian Mittelstädt) | VfBシュトゥットガルト #69


マクシミリアン・ミッテルシュテット

Maximilian Mittelstädt
所属クラブ:VfBシュトゥットガルト
生年月日:1997年 3月18日28歳)

出身:ベルリン, ドイツ
身長:180cm 利き足:左足
主なポジション:左サイドバック, 左サイドハーフ



ヘルタ・ベルリンの左サイドバック

2001年および2002年のユース改革を経て、ドイツの各サッカークラブは自前の優れた育成機関を保有している。なかでも優れた実績を誇るクラブの1つがヘルタ・ベルリンだ。ケビン=プリンスジェロームのボアテング兄弟などを輩出した名門ユースには、ある特徴がある。同クラブのユースは、近年、ドイツ代表級の左サイドバックを数多く輩出しているのだ。

TSGホッフェンハイムで活躍してドイツ代表にも選出されたニコ・シュルツや、ボルシア・メンヘングラードバッハでポジションを争う期待の新星たち、ルカ・ネッツルーカス・ウルリッヒもヘルタBSCのユースが輩出した選手なのだ。なかでも現在のドイツ代表で左サイドバックを務め、圧倒的な実力を誇るのがマクシミリアン・ミッテルシュテットだ。


ミッテルシュテットのプレースタイル

ドイツ代表の主力の1人でもあるミッテルシュテットは、攻守両面で高い能力を発揮する左サイドバックの選手だ。彼の特徴は、なんといっても、左足から繰り出される、正確かつ威力のあるクロスだろう。チームの攻撃時に前線の高い位置まで進出して、供給されるクロスでチャンスを創出するのだ。2024年9月23日に行われたボルシア・ドルトムント戦では、2アシストを含む3つの得点にクロスで関与した。

また左足のキックを武器に得点を奪うこともできる。2024/25シーズンの第14節1. FCハイデンハイム戦では、ニック・ヴォルテマーデでの落としを受けて、20分、先制点を挙げてみせた。サイドハーフも務められるミッテルシュテットは、豊富な運動量も大きな特徴で、90分にわたって攻守の様々な局面に顔を出し、チームに貢献する選手だ。


ミッテルシュテットの「ユース初期」

ベルリン出身のミッテルシュテットは、5歳のときにSCシュターケンでサッカーを始めた。幼少期からヘルタBSCのファンであったミッテルシュテットの憧れは、当時彼自身がGKだったこともあり、ハンガリー人キーパーのキラーイ・ガーボルだった。キラーイのトレードマークであるダボダボなズボンを履いてみたこともあったという。

SCシュターケンで長くプレーし、成長したミッテルシュテットは、ヘルタ03ツェーレンドルフのユースに移籍した。実は当時、ツェーレンドルフのU19チームを監督として率いていたのが、ゼバスティアン・ヘーネスだった。ミッテルシュテットは当時14〜15歳だったとはいえ、もしかしたら2人はすでにそこで面識があったのかもしれない。些か運命的である。


ミッテルシュテットの初期キャリア

2012年、ミッテルシュテットはヘルタBSCのユースへ加入した。2014/15シーズンには、決勝でエネルギー・コットブスを破り、ヘルタBSCがユース年代のポカールで優勝。ドイツ代表のアンダー世代でも活躍し、2016年にはU19の銅のフリッツ・ヴァルター・メダルを贈られている。

ヘルタBSCのユース期待の逸材で育ったミッテルシュテットだったが、トップチームで出場機会を獲得するのは容易ではなかった。クラブには、当時ドイツ代表でもあった左SBマルヴィン・プラッテンハルトが在籍していたのだ。ミッテルシュテットがブンデスリーガ1部デビューしたのは2016年3月2日のアイントラハト・フランクフルト戦。81分、ヴラジミール・ダリダとの交代だった。「言葉で言い表すことのできない瞬間でした。初めてオリンピア・シュタディオンでプレーし、オストクルヴェでファンと勝利を祝ったんです。」


ヘルタBSCでの転機と成長

2016/17シーズンは先発5試合を含む12試合、2017/18シーズンは先発5試合を含む11試合の出場と、機会は限られながらも、ミッテルシュテットは徐々にチームの信頼を掴んだ。そして最大の転機となったのが2018/19シーズン。負傷しがちなプラッテンハルトに代わり、出場機会を得たミッテルシュテットは先発20試合を含む25試合に出場した。

2018年12月15日、第15節のVfBシュトゥットガルト戦ではリーグ初ゴールを挙げるなど、傑出したプレーを披露したミッテルシュテットは、下降線を辿るチームのなかで欠かせない存在となった。2021年、フレディ・ボビッチがSDに就任し、クラブの改革が進むなかでも、ミッテルシュテットは信頼され続けた。


新天地VfBシュトゥットガルトでの活躍

しかし2022/23シーズンを7勝8分19敗の最下位で終えたヘルタBSCは2部へ降格。そんなヘルタBSCで活躍したミッテルシュテットに目をつけたのはゼバスティアン・ヘーネスが監督を務めるVfBシュトゥットガルトだった。2023年夏、50万ユーロとされる移籍金でシュトゥットガルトへ加入したミッテルシュテットは、2023年8月26日のRBライプツィヒ戦でのデビューを皮切りに、急激にチームの主力に定着した。

とくに第8節のウニオン・ベルリン戦で初先発を果たすと、攻撃的なプレースタイルを武器に活躍。シーズン後半の第20節SCフライブルク戦ではループシュート、第21節FSVマインツ05戦ではボレーシュートから立て続けに得点を挙げるなど、チームで欠かせない存在となっていった。最終的には、23の先発を含む33試合に出場する活躍を披露した。


ドイツ代表でのマクシミリアン・ミッテルシュテット

長年、左サイドバックの主力級の不在が嘆かれているドイツ代表にとって、ミッテルシュテットの存在は希望の星だった。なかでも慧眼の持ち主であるユリアン・ナーゲルスマン監督が彼を捨て置くはずがなかった。ミッテルシュテットは2024年3月23日、ドイツのA代表としての初出場を飾った。フロリアン・ヴィルツが試合開始後、わずか7秒で先制点を挙げた、「伝説のフランス代表戦」である。

同試合でフル出場し、傑出したプレーをみせたミッテルシュテットは、続くオランダ代表戦で初ゴールを挙げる。左足で放ったミドルシュートからの得点だった。その活躍が評価されたミッテルシュテットは、同年夏に自国で開催されるユーロ2024のドイツ代表選手として招集された。ミッテルシュテットはダヴィド・ラウムとポジションを分ける形になりながらも、ハンガリー代表戦で1アシストを決めるなど活躍した。


2024/25シーズンのミッテルシュテットと「ベルリン・デーナー」

2024/25シーズンのブンデスリーガでも、ミッテルシュテットは素晴らしい活躍をみせた。攻撃面では1ゴール7アシストと、8つのゴールに関与する活躍をみせ、守備面でも高いデュエル勝率65.6%)とボールリカバリー数119回)を記録している(データはFotMobを参照)。シュツットガルトのチーム内でのミッテルシュテットの活躍については言及するまでもないだろう。

「ここへ来た最初の日から快適さを感じているし、ここでとてもハッピーだよ!」本人自身もインタビューでこう語るように、ミッテルシュテットはシュトゥットガルトの街でも快適さを感じているのだろう。しかし、ミッテルシュテットの故郷ベルリンへの愛は強い。例えば、彼の好きな食べ物の筆頭は「ベルリン・デーナーBerlin Döner)」だ。

ベルリン・デーナーとは、ベルリンで食べることのできるドネルケバブのことで、パンの間にたっぷりの野菜と肉を詰めて食べるサンドイッチに近い料理。ボリューム感と手頃さが大きな特徴で、ベルリン市民のソウルフードだ。ミッテルシュテットのおすすめは「Hakikiハキキ)」や「Rüyamルヤム)」という伝統あるベルリン・デーナーの店とのことなので、ベルリンに立ち寄った際には、食べに行ってみるのもよいかもしれない。


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