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創作大賞2025授賞式と私【連続ドキュメンタリー小説・第2話】

【これまでのお話し】
授賞式で受賞者のスピーチを聞いていくうちに「人生を生きて、その生きざまを作品に乗せていかないと……」

と、打ちのめされていた私。なにはともあれ、パワーを貰う。そして私は、今まで隠してきた「推し」の存在を野やぎさんに伝える。

さあ、授賞式ではどんな出会いや、奇跡が起こるのか。推しnoter、酒、イケメン、野やぎさん、名刺交換——グルメと奇跡のドキュメンタリー続編。

(注意点)
私は今回、レポーター寄り(本職)の目線で、ありのまま感じたことと、推しへの想いを綴ります。もはや中盤、授賞式関係なくなってきてますがお許しを。

180文字

 第一話はこちら

 授賞式での私は、ずっとミーハーな観客でしかなかった。理由は、ずばり面食いだから。

 私は、すこぶるイケメンと美女が好きだ。婚活が難航したのも、この「面食いすぎる」というデメリットが原因ではないかと思う。

 授賞式は、東京のど真ん中だった。煌びやかなドレスに身をつつむ美女。個性的な服をサラッと着こなすイケメンたち。ダンディーな叔父様。

 お酒が透明なのに、瞬いて見える。

なんのお酒か忘れてしまった

 慣れない場所で気が動転していた私は、ずっとハイテンションで「綺麗!」「かっこいい!」「凄い!」しか言っていなかった。本職でドラマ・映画レビューのコラムを執筆しているが、語尾にそんな話ばかり書いたら書き直しになりそうだ。

本職です。こちらの記事では「美しい」しか言ってないかもしれない(笑)

 でも、本当に驚いた時って気の利いた言葉すら思い浮かばないのかもしれない。そして、その時感じた思いを吐露することで正気を保っていた気もする。

 きっと、あの舞台で堂々と立つには、ここで動じている場合じゃなくて。しゃんと立てるようにならなきゃいけないんだろうな。

 スピーチに登壇している受賞者のみなさんが、自分の言葉できちんと伝えている姿を見てそう感じた。

 隣にいる仲間たちは、挙動不審な私を見て「みくさん……良かったね」と言わんばかりに、温かい眼差しを向けていた。みんな優しい。大人だ。なお、私がその場で最高齢(46歳)である。

 がんばれ、私。
 もっと大人になれ、私。

 スピーチが終わり、懇親会が始まる。ここでは、ご飯を食べたり話したい人に近づいて話しかけることもできる。

 元婚活パーティー常連客の血が疼く。

 ところが、いざとなると……なかなか自分からは動けない。昔なら、自分から気兼ねなく話しかけられたはずなのに。結婚して8年。8年のブランクは長い。やはり続けるって大事なんだね。体と心が鈍る。

 同じくベストレビュアー賞を受賞した野やぎさんから

「誰かお話ししたい人、繋がりたい人はいますか?お互いに情報を共有しましょう」

という提案を受けた。そこで私は、今まで公の場で誰にも伝えたことのない(仲のいいnoterさん数人には、こっそりDMでお伝えしていた)「推し」の名前を伝えた。

「YASUさんとお話ししたいです」

 YASUさんの作品と初めて出会ったのが、今年の夏。どのタイミングだったかは忘れたけど、何気なく見たエッセイが凄く良くて、「この方は絶対に、いつか世に出る人だ」と思っていたら、すでに黄色いバッチがついているのに後から気づく。

 今年の応募作『パーティーはいつか終わる』を見たらあまりに凄すぎて、開いた口が塞がらなかった。

 創作大賞期間中、結果発表まで、私の中で一つ決めていることがある。

 それは、なるべく公の場で特定の作品について「〇〇さんが今年は、絶対受賞だ!」とか「あの作品が圧倒的だった」といった言葉をなるべく言及しないこと。(※もちろん、紹介したり褒めるって大事なことなので、してもいいと思います。あくまで私の話です!!)

 こういった言葉を発してしまうと、誰かの期待を高めすぎたり、逆に不安にさせてしまう可能性があるかもしれないと思っていたからだ。

 親しい仲間同士のみの、クローズドな場所(オンライン交流会とか)では、「あの作品が、もしかしたら受賞かもしれないね」と話すことはあった。一応、公の場では基本的に黙っていたはず。

 いや……。あくまで「はず」なので、もしかしたらそうじゃないかも。だとしたらすいません。

 もちろん素直に感動したら、その気持ちを正直に伝えたい。純粋にいい作品と出会えたら、多くの人の目に止まるように「良かったから、みんな見て!」とシェアしたり、感想を書くことはしたい。

 けれども、応募する側の気持ちも私には痛いほどわかる。なぜなら自分も、応募しているからだ。それにしても私、さっきからずっと進次郎構文みたいなことばかり言っている。

 そういう配慮も含めると、改めて「感想を人に伝える」って凄く難しいものだ。だから、うん。ベストレビュアー賞って、本当に栄誉ある賞だよね。

 そういった経緯もあり、今まであえて言わなかったのだが、YASUさんの応募作を見た瞬間「あっ、今年メディア賞かもしれない……」とうっすら感じていた。(もう結果発表したので、解禁してもいいですよね?)

 なぜ、YASUさんが推しであることを今まで黙っていたのか。実は、私には「超絶高感度のイケメンセンサー」がついている。 

 これは私の第六感によるもので、マッチングアプリの時も文章を見ながら「この人はイケメンがどうか」などを予測していた。(というか、真面目に婚活しろ!)

 YASUさんの文章を見て、きっと「すんげぇイケメンな気がする」と、私は予測していた。だってイケメンのnote……こっそり楽しみたいじゃないですか。

 なんと、そのYASUさんとお話することができた。これが実際にお会いしたところ、私の予想をはるかに超えるどえりゃーイケメンさんだった。

 トレンディ俳優で、今ドラマに出演してますって言われたら、もれなく信じてしまうくらいにかっこよかった。むしろイケメンすぎて、なんか勝手に推しとか言っててすみませんって、申し訳なくなってきた。

 おそらくあの場所で、YASUさんを見て「キャーキャーかっこいい!かっこいい!!!!」って騒いでたのは私1人くらいで。みんな、軽く引いてましたよね?

 私のイケメンセンサー、それにしても精度が高すぎる。この技術を創作に活かせば良かったのだろうか。

 おそらく、YASUさんが作家デビューした暁には女性ファンが増えそうな気がするので、気になる方は是非今のうちからチェックを!

 一つ自慢させて欲しい。

 実は私、YASUさんから過去に一度コメントをいただいたことがある。

 そこで

「はじめまして。いつも記事楽しく拝見しております」

という一文があり、あまりに嬉しすぎて鼻血……いや、ひっくり返ってしまった。

 実はよくスキを貰っていて、内心嬉しくて仕方なかったのである。だって、あんな素敵なエッセイや小説を書く人が、私の記事を読んでくださっているんですよ???

↑YASUさんから始めてコメントをもらい、感激のあまり舞い上がっているアタシのコメントが見れます(笑)

 その時、ちょうど書くことにおいて自信を失いかけていた時期だった。だから、凄く嬉しかった。そのコメントが嬉しくて、嬉しくて。もう何度も何度も読み直した。

 今回、YASUさんの作品についても感想を書こうと思っていた。でも、創作大賞応募期間中に、咀嚼が上手くできず書けなかった。

 そのため、授賞式でYASUさんに

「書籍化された時にはぜひ感想を書かせてください。おそらく1年かかるかもしれませんが、必ず感想を書きます」

と約束した。

 感想は間に合わなかったけど、Xの方で「凄く素敵な小説があるから、みんな見て欲しい」とシェアする形で紹介した。

 なんとYASUさん、私の投稿を見てくれていて、凄く嬉しかったそうだ。Xも見てくれていたんですね。

 伝えるって、大事だ。
 伝えることで、人に想いは伝わるのだ。

 ◇

 YASUさんとお話しした時、私の隣にはせやま南天さんがいた。

入選おめでとうございます!

 憧れのせやまさんが、隣にいる。私の心臓はバクバクしているが、ここは授賞式。

 1人の大人として。46才として。プロのライターとして。私は今、冷静さを保つ必要がある。心の内で「人」という字を三回書いて、誰にも悟られずに私はごくりと飲み込んだ。

 せやまさんは、創作大賞2023の時に、『クリームイエローの海と春キャベツのある家』で朝日新聞出版賞を受賞している。

 私は昨年度の創作大賞に応募した時に、2023年度のメディア賞受賞者の作品にひととおり目を通していた。

 せやまさんと、まさか会えて本づくりについて話ができるなんて。私もちょうど今、ビジネス書を執筆していたので、本の執筆について話をすることができた。夢みたいで、贅沢な時間だった。

 野やぎさんには、他にもメディアの方々とたくさんお繋ぎしてもらえた。メディアの方に挨拶する前に「でも、私はベストレビュアー賞だからメディアの人も……」とブツブツ言っていたら

「ライターなんだから、お仕事に繋げましょう!」

って、野やぎさんが背中を押してくれた。

野やぎさんのお陰です。

 野やぎさんのところに行けたのも、ベストレビュアー賞3年連続受賞のはそやmさんが

「野やぎさんの近くに行くといいよ」

と教えてくれたからこそ。はそやmさんのナイスアシストがなければ、私はメディアの方と話せなかったかもしれない。

ベストレビュアー賞3連覇の貫禄を感じる、熱いレポート記事でした。付け爪のところに、はそやmさんらしさが現れてて好き(笑)

 まさに仲間同士で助け合うことで、ご縁って繋がるんだね。人の縁は、尊いものだ。

 授賞式には、インプレスNextPublishing編集長の岡本さん(今、自著の担当)が昔在籍していた出版社の方もお見えになっていたので、「うちの今の担当が、前に在籍しておりまして」という話をしたら打ち解けることができた。

 岡本さんの力、凄い。改めて、岡本さんありがとう。

 あとはブックライティングの仕事も最近行ったので、その話についても触れてみた。できることを増やして、伝えておくともしかしたら仕事の幅が広がるかもしれない。

 ベストレビュアー賞の場合、自分から挨拶に行く必要はあるけれども、メディア・出版社の方と名刺交換・挨拶はできるので、来年受賞した方はぜひ授賞式に参加して欲しい。

 たとえメディアの人と繋がらなくても、受賞者の人と話をしたり、スピーチを聞くだけでも勉強になることは絶対にあると思う。

 頂いた名刺の数を数えると(メディア・note社・受賞者全員)39枚という数に驚く。

 自分1人じゃ、到底ここまでの行動はできなかった。

 ベストレビュアー賞の紫吹はるさん、影山さくらさんからも、ミクさん一緒に挨拶いきましょうって声をかけてもらえたので、凄く嬉しかったです。あの時は、本当にありがとうございます!

 周りの人に私は今回、とても助けてもらえた。ほんとに、人との繋がりに感謝です。

 帰り際、note社の方と名刺を交換したのち、その場をサッと去ろうとした瞬間

「記事、読んでますよ!」

と、呼び止めてもらえた。

「えっ、記事読んでくださっているんですか?」
「はい。見ています。応援しています」

 その言葉を聞くなり、ふと我に返る。今まで、記事を書いてどこの誰に届いているかについては、コメントやスキの数でうっすら感じるくらいだった。

 それが今回、人と話すことで「(あえてスキをつけていなくても)記事読んでいます」と言ってくださっている方が本当に多くて驚いた。

 発信することで自分が思っている以上に多くの人に、私の声も。そしてあなたの「声」もきっと届いている。今回授賞式を通じて、私はそれを痛切に感じた。伝える力の偉大さにおののく。

 コンテストは誰かが選ばれ、落選する。落選する数の方が遥かに多く、人によっては凹むこともあるかもしれない。

 私も一応、中間を通過した2作品が最終選考で落選している。私が今、冷静に授賞式レポートを書いているのは、自分の中の「クリエイター」部分を切り離して、「ライターとしてイベントレポートを書く」という意識で向き合っているから。頭を切り替えることで、自分を守っているというのもある。

 綺麗ごとかもしれないが、結果だけがすべてでもない。これまで発信してきた言葉や行動の数々は、インターネットを通じて、誰かの希望になっているのかもしれない。

 そこから縁が広がり、時には予想もできないような奇跡を呼ぶこともある。予測していない仕事に繋がることだってある。

 ここで書いた記事は、私からすれば奇跡の連続だ。書かなければ、どの奇跡も生まれなかった。そして、幾多もの奇跡を呼んだのも——noteさんのお陰だ。

 さらなる奇跡を呼ぶためにも、私はこれからも此処で書いていくと誓う。

(つづく)

 ※次回が最終話です。

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