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その長さだからその長さじゃない、爪の話

生後1ヶ月を過ぎたあたり。
娘が眠いときに見せる“あの仕草”が増えてきた。


よく顔を触る。目元をこするような仕草が増え、爪で顔を引っ掻いてしまうのがとても心配になる。


伸びた爪は、赤ちゃん用の爪切りばさみで整えるのだが、赤ちゃんの爪はとても小さく、作業は数ミリ単位。少しでも動かれると切りづらいため、起きている間に爪を切るのは難しい。
深く眠っているときを見計らい、手をそっと握って、息を潜め、慎重に爪を切っている。



この作業を、夜の寝かしつけのあとにするのは難しい。起こしてしまうかもしれないというリスクはとりたくない。必然的に、昼寝のタイミングで切ることになる。


たとえば、子どもと触れ合えるのが、朝と夜、そして仕事が休みの土日だけだとしたら――。
きっと常に爪が整っているだろう。昼間にママが整えてくれているはずだ。でも、もしかすると、そのことにさえ気づかないかもしれない。

都合よく土日にあわせて爪が伸びてくれるわけもなく、「爪の長さ」そのものに意識が向かない可能性がある。

爪がきれいに整っているのは、自然にそうなっているように見えるけれど、実は――

子どもの爪の長さは、
その長さだからその長さなのではなく、
誰かがそうしてくれているから
その長さなのだ。


ささいなことかもしれないけど、
育休中でなければ気づけなかったことかもしれない。
そして、自分がその“誰か”になれるのが、育休の価値なのかもしれない。

そろそろ爪が伸びてきたので、今日は爪を切ろうと思う。


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