Buddy Rich – The Last Blues Album Volume 1 (1974)
作品数という観点からグルーヴマーチャントの看板スターを決めるとするとオルガン奏者のジミーマクグリフ、ギタリストのオドネルリーヴィ、フルート奏者のジョートーマスそしてドラマーのバディリッチになるでしょう。本作はそんなスターのうちバディとジミーの共演作です。ビッグバンドスウィングのバディとソウルジャズのジミーでは世代が違っていて相性が合わなさそうですが二人とも当時はファンクをやっていたうえに、聴き手を楽しませる演奏をするという点では同じであり、実際聞いてみるととても楽しい演奏を繰り広げています。しかもそこにスウィングもソウルも得意とするサックス奏者であるイリノイジャケーが加わります。彼が二人の接着剤になっていたかもしれません。
そして気になるのはタイトル。いかにも続編のありそうなタイトルですが続編となるvol2は未発表。計画だけなのか録音して御蔵入りなのか、別メンバーで録音されて別タイトルで世に出たのか。謎は深まります。
メンバー
バディリッチ:ドラム
ジミーマクグリフ:オルガン
イリノイジャケー:テナーサックス
ケニーバロン:エレピ(2,3,5)
ボブクランショウ:ベース
Soft Wind
キレのいいドラミングが気持ちいいイントロから始まります。イリノイジャケーのテナーもタフなブローで気持ちいい。ジョージフリーマンも始めはブルージーなソロを披露していますが次第に俺には俺のやり方がある!というかのようにテロテロとアウトしていきます。最後はジミーのソロですがキレのいいオルガンです。
Sweet Georgia Brown
スタンダードでジャケーの無伴奏ソロから始まりボブクランショウがゴリゴリのグルーヴを繰り出します。ケニーバロンからマクグリフへのソロ回しは二人のスタイルの違いが感じられて面白いです。そしてジョージフリーマン。癖のあるピッキングを披露しています
How Long
ブルースのスタンダードでシカゴブルースっぽいスタイルで演奏されています。ジョージフリーマンのシカゴブルースそのものの演奏から始まりその後もスローテンポのブルースでソロを回していきます。
Courage
これもシンプルなブルース。バディリッチのスウィング世代とは思えないファンキーなドラムとクランショウのシンプルなグルーヴがうまく噛み合い心地よいです。
Alright
シンプルなリフのブルースジャム。オーソドックスなフレーズからアウトまで繰り広げてクールなエレピソロを挟んで再びファンキーなテーマへ
