なぜ「あの空間」に惹かれるのか?過去の記憶から心地よい部屋の正体を見つける、自己理解のステップ
インテリアショップに行ったり、SNSで素敵な部屋を見たりしたとき、「なぜかこの空間に強く惹かれる」と感じることはありませんか?
現在、私は47㎡のマンションで暮らしています。
決して広くはありませんが、部屋の中で一番心地よいと感じる「凪(なぎ)コーナー」には、お気に入りの布があり、植物があり、視線がスッと抜ける空間があります。
私はずっと「自分は大開口の窓や植物が好きなんだな」と、単なる好みの問題だと思っていました。
ただ、最近になってそれは表面的な好みではなく、もっと深い部分に理由があることに気がついたのです。

大きな窓にあわせた天井から床までのカーテンのレース越しに優しく光が入ります。
心地よさの正体は、幼い頃の原風景

「猫」は居心地がよい場所(揺り椅子の上)を見つける天才です。
こちらは、築80年以上経つ私の実家の母の部屋です。
大きな窓の向こうに見えるのは、私が小学生の頃に学校からもらってきた苗を、母が庭に植えて大きく育てたビワの木です。
無意識のうちに作っていたマンションの「凪」の空間は、幼い頃に育ったこの実家の原風景にとてもよく似ていました。
自分がどんな環境で育ち、何を見ていると安心するのか。
空間づくりとは、単におしゃれな部屋を作ることではなく、「自分が何に安心感を覚える人間なのか」というルーツを振り返るプロセスなのだと腑に落ちた瞬間でした。
暮らしの理想像に、なぜかいつも「猫」がいる理由
自己理解を深めていくと、インテリアの好みだけでなく、心の奥底にある「理想の暮らしのイメージ」も過去と繋がっていることがわかります。

私の中で、心地よい暮らしや部屋が完成したときのイメージには、なぜかいつも「猫」の存在があります。
振り返れば、実家では私が6歳のときにヨークシャーテリアを飼い始め、9歳のときに黒猫を迎え、私が20代前半で実家を出るまで、常に犬と猫がいる生活が続いていました。
若い頃の私は、犬の毎日の散歩やトリミングといったお世話をこなす時間的・精神的な余裕がなく、最終的には自然と「猫が2匹いる生活」にフォーカスするようになっていきました。
私にとって「猫が家にいること」が、無理なく心地よく過ごせる暮らしの原風景として深く刻み込まれていたのです。
(今の暮らしと「猫」に関する記事は、末尾で紹介しています)
過去の自分が「今の自分」を作り、今の自分が「未来」を描く
過去の環境や経験が、今の自分の価値観を作り上げています。
ただ同時に、年齢を重ねた「今」だからこそ見えてくる未来もあります。
あんなに余裕がなくてお世話ができなかった犬との暮らしも、歳を重ね、環境の構造改革が進み、心身ともに「凪」の状態でいられる今の自分なら、共に生きていけるかもしれない。
空間が整い、心に余白が生まれたことで、かつては手放していた選択肢が再び巡ってきたのです。
そんな風に、過去や今に目を向けることで、これからの未来へのイメージが新しく、そして柔らかく広がっていきます。
(未来の暮らしと「犬」に関する記事は、末尾で紹介しています)
「なんとなく好き」を紐解く自己理解のステップ
インテリアを選んだり、暮らし方を考えたりすることは、自分自身の内面と向き合う究極の自己理解です。
もしあなたが今の家や部屋にどこか違和感を感じているなら、一度「自分が本当に心惹かれる風景」や「過去に心の底から安心した記憶」を振り返ってみてください。
そこには、あなたが本当に望んでいる暮らしのヒントが隠されているはずです。
そして、そうやって「目に見える空間」が自分のルーツと繋がり心地よく整ってくると、不思議なことに、今度は引き出しの中などの「目に見えない空間」が放つ空気感や滞りにも敏感になってきます。
まずはぜひ、あなたの心が凪ぐ「原風景」を探すところから始めてみてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
この記事が、本当に心地よい空間を見つけるためのヒントになれば幸いです。
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また、『未来の暮らしと「犬」に関する内容』は以下の記事へ記載をしています。これからの未来の暮らしを考えるヒントになれば幸いです。
「凪(なぎ)コーナー」などに関しての具体的な考え方や内容は書籍に記載しています。
こちらも読んでいただけたら嬉しいです。
【シリーズ】凪の暮らし(全3部作)
本記事を含む、心地よい空間を作るための3部作です。
ぜひ合わせてご覧ください。
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