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「励まし」「褒め」「価値付け」の技術~勇気を育てるステップ~|はじめての学級経営⑱

~心のエネルギーを充電する「励まし」「褒め」「価値付け」~

この記事は…
✅子どもがなかなか自分から手を挙げて発言しない…
✅失敗を怖がって挑戦しようとしない子が多い…
✅「やる気がない」「自信がない」と感じる子への声かけに悩む…

こんな悩みや疑問にお答えします。


学級づくりにおいて、子どもたちが「やってみよう」と一歩を踏み出す力を育てることはとても大切です。


でも実際には、

「どう声をかければいいのかわからない…」
「励ましているつもりだけど、響いていない気がする…」

とうまくいかないことも多いですよね。


そこで本記事では、子どもたちの心のエネルギーを充電するための3つの関わり方『励まし』『褒め』『価値づけ』について、すぐに実践できる視点と技術を紹介します。


最後まで読むと、「この一言があったから、子どもが挑戦できた」と、子どもの"一歩踏み出す勇気"を引き出すスキルを手に入れることができますよ。


この記事を読むと…
✅子どもが「やってみよう」と思える関わり方のコツが分かる
✅励まし・褒め・価値づけの技術が実践できるようになる


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<目的>

子どもの「挑戦したい」という気持ちを引き出す関わり方(励まし・褒め・価値付け)を身につける


<要約>

子どもが行動を変えたり、挑戦したりするためには、まず安心感が必要です。
しかし、それだけでは前に進めません。
安心を土台に、今度は「やってみよう」という心を育てるステップが求められます。
そのためのキーワードが「励まし」「褒め」「価値付け」です。
本記事では、それぞれの言葉の意味と効果的な使い方を整理しながら、明日から使える実践技術を紹介します。


<関連コンテンツ>

【はじめての学級経営⑯子どもを伸ばす7つの関わり】

👆全体像がよく分かります


【はじめての学級経営⑰「承認」「共感」の技術】

👆子どもと信頼関係を築くための技術です


【はじめての学級経営⑲「フィードバック」「叱り」の技術】

👆7つの関わり方「⑥フィードバックする」「⑦叱る」について解説


1.「やってみよう」と思う心はどう育つのか

子どもがクラスで何かを"やってみよう"一歩踏み出すための土台になるのは「安心感」です。


そのため、前回の記事では「承認する」「共感する」技術について詳しく解説しました。


ですが、安心できる場所にずっととどまっていては、子どもは成長していきません。

子どもが成長するためには、

安心感のある場所、"コンフォートゾーン"から一歩外へ出て挑戦する過程

が必要になります。


そこでここでは【子どもを伸ばす3ステップ】「安心→勇気→成長」の中から、

【2勇気】自信と意欲のステップ

について詳しく解説します。

子どもを伸ばす7つの関わり


子どもの「失敗するかもしれないけど、挑戦してみよう!」という気持ちを引き出せるよう学んでいきましょう!



⑴ 安心の次に勇気を育てる

子どもを伸ばす関わり方には、大きく3つのステップがありました。


安心感を育む
勇気を引き出す
③行動変容を促し、成長を支える

子どもを伸ばす3つの関わり


子どもが自分らしさを発揮し、主体的に学びに向かえるようになるには「安心→勇気→成長」という順序が欠かせません。


まず安心できる関係があり、

そのうえで「やってみよう」とする勇気が生まれます。


とはいえ、学級が安心できる場所になったからといって、すぐに

「自信に満ち溢れ、挑戦する意欲が高まる」

なんてことはありません。


では、どのようにして意欲を育てていけばいいのでしょうか


そこでカギになるのが、

③励ます
④褒める
⑤価値付ける

という教師の働きかけです。


教師はこれらの関わりを通して、

安全な場所から一歩外へ踏み出すきっかけ

をつくります。



⑵ コンフォートゾーンから一歩外に出る

コンフォートゾーンとは

ストレスのない居心地の良い環境や精神状態のこと

コンフォートゾーンとは?」より引用

を言います。


教師の仕事子どもの成長を促すことです。

そして、子どもが成長するには適切な方法でストレスをかける必要があります。


たしかに、安心感はすべての土台になります。

ですが、ずっと安心できる場所に留まっていたは、成長することはできません。

安心感の湯

ぽかぽかして、あったか~いお湯から出て、

新しい場所へと歩みを進めることで、人は成長することができます。



一つ例を見てみましょう。

発表しようとする子が少ない

よくありますよね

という場面をイメージしてください。


発表ができないという子ども達に、

(共感)「発表するのが不安なんだね。怖いよね。無理に手を挙げなくていいよ。」

と共感することで、ホッとするとは思います。


ですがその子ども達は、コンフォートゾーンの中に留まることで成長する機会を逃したとも言えます。


そこで担任が、壁を乗り越えるために"後押し"をします。

それが、「励まし」です。

ファイト~!


手が挙がらなかったとき、このように子ども達を「③励まし」ます。

(②共感)
「今、ほとんどの人が手を挙げていません。きっと不安な気持ちもあると思います。」

(③励まし)
「だけど、ここで挙手をしたらまた一つ、成長できるよ。君たちならできます。間違えたっていいんです。あなたをバカにする人はこのクラスにはいません。」

(問い)
「ではもう一度、聞きます。」
「この問題について、自分の考えを言ってみようかな、と思っている人は、いますか?」

(安心感の育まれたクラスであることが前提の声かけです。)

すると、先ほどとは見違えるほど、挙手をする子どもが増えます。


子どもの発言が終わった後、挙手をした子ども達全員を称賛します。


つまり、壁を乗り越えたことを「④褒める」ということです。


そして、

壁を乗り越えようと挑戦した姿を「⑤価値付け」ます。

これだけ勇気をもって自分の考えを言おうとする人が多いということは、君たちはぐんぐん成長するクラスになりそうですね。

と。


このようにして、

学級全体として、「チャレンジしよう」という風土をつくっていきます。



以上、「意見を伝える」という一例を通して、

子どもを伸ばす3ステップの2つ目、

「自信と意欲のステップ」

イメージを解説しました。


子ども達を勇気づけ「自信」「意欲」を育てていくために、担任は"壁を登れそうな子の手を引く"ところから始めます。

だからはじめは大変です。


ですが、一度挑戦できる子が増えれば、周りにもよい影響を与えてくれます


「チャレンジすることはカッコいい」という風土が根付いてくると、

子ども同士でも「励ます」「褒める」という関わり方が増えます。


そして、学級を「安心できる場所」から「挑戦できる場所」に変えるには、失敗を受け止める文化が必要です。


✅「失敗しても大丈夫」
✅「やってみることに意味がある」

こうしたメッセージを日常的に伝えることで、子どもはコンフォートゾーンから一歩踏み出せるようになります。


では、「失敗できる」「挑戦はカッコいい」という文化をつくるための3つの技術

③励ます
④褒める
⑤価値付ける

を一つずつ詳しく見ていきましょう。


それぞれの型を教師が身につけることで、子ども達にも「励まし方」や「褒め方」を教えることができるようになりますよ。


【まとめ】
教師は…
安全な場所から一歩外へ踏み出すきっかけをつくる
「挑戦することはカッコいい」という文化をつくる


2.励ます技術

まずは「③励ます」技術です。

子どもを伸ばす7つの関わり

⑴ 励ますことで勇気を育てる【マインド】

「励ます」とは、単に元気づけることではありません。


「励ます」とは、「あなたの可能性を信じている」と伝える行為です。


子どもが挑戦しようとする時に、教師の一言が大きな後押しになります。


たとえば、

✅初めて手を挙げようとしたとき
✅苦手な問題に取り組もうとしているとき
✅失敗して落ち込んでいるとき

こうした場面で励まされた経験が、子どもの中に「やってみよう」と思える力を育てます。


たとえ、子ども自信が自分を信じることができていなかったとしても、

担任は子どもを信じて、「子どもの可能性を信じる」言葉がけをします。


つまり、励ますことができる教師は、

「子どもの可能性を信じている」教師

なのですね。


子どもの可能性を信じて、それを言葉にして勇気づける技術

それが「励ます」技術の正体です。


<「励ます」の正体>
「子どもの可能性を信じて、それを言葉にして勇気づける技術

たとえ本人が信じられていなかったとしても



⑵ 最高の励まし言葉3選【スキル】

不安を感じていたり、落ち込んでいたりする子どもに対して、

💭「どんな言葉をかければいいのか分からない…」

と迷う場面は多いと思います。


そんなときに意識したいのが、子どもが「よし、やってみよう」と思える声かけです。


ここでは、実際の指導場面で使いやすい、3つの「最高の励まし言葉」とその使い方をご紹介します。


①君ならできる
②一緒にやってみよう
③いい失敗ができたね

最高の励まし言葉3選

「君ならできる!」


自信が持てない子どもにとって、背中を押す魔法の言葉です。


「子どもの可能性を信じる」と決めた担任が使いこなすことができます。


「君ならできる!」を使うタイミングはたとえばこのような場面です。

▶️どんなときに使う?
・テストや発表など何かにチャレンジする直前
・「できない…」と不安を口にしたとき

目を見て伝えることがポイントです。

▶️伝えるポイント
目を見て、落ち着いたトーンで
・“あなたの力を信じているよ”という気持ちを込めて

まっすぐな気持ちで伝えます。


▶️ひとことアレンジ例
・「昨日の練習、すごく集中してたよね。君なら絶対できるよ
・「大丈夫、ここまで頑張ってきたもんね。君ならできる!」

子ども自身が「先生が信じてくれている」と感じることが大切です。


根拠がなくったって信じます。

まずは“信じる姿勢”を言葉にすることから始めましょう。



「一緒にやってみよう」


「ひとりじゃない」と感じることで、安心して挑戦できます。


「一緒にやってみよう」を使うタイミングはこのようなときです。

▶️どんなときに使う?
・やるべきことが分かっていても、手が止まっているとき
・新しいことへの挑戦をためらっているとき


不安を感じやすい子どもに、寄り添いつつチャレンジを促すとき効果的な働きかけになります。

▶️伝えるポイント
・子どもの隣に座るor近くに寄って声をかける
・「一緒にやる=見守る・手伝う」というメッセージを込める


▶️ひとことアレンジ例
最初の一問だけ、一緒にやってみようか」
「やってみて分からなかったら、すぐ教えてね。一緒にやってみよう」


「一人でやらなきゃいけない」と思っている子にとって、はじめの一歩を伴走してくれる存在は大きいです。


“一緒にやる→自分でできた!”の経験を積み重ねていけるよう支える働きかけをしていきましょう。



「いい失敗ができたね!(ドンマイ!)」


失敗を受け止めることで、「また挑戦してみよう」と思えるようになります。


▶️どんなときに使う?
・発表やチャレンジでうまくいかなかったとき
・間違えたあとに気まずそうにしているとき

「失敗=恥」

ではなく

「失敗=成功までの過程」

であることを伝えます。

▶️伝えるポイント
・笑顔で、前向きなトーンで
・失敗=成長のきっかけになることを伝える

子どもが「失敗=悪いこと」と思っているときこそ、価値を言語化することが大切です。


▶️ひとことアレンジ例
「いい間違いだったね。ここで気づけてよかったよ」
「この失敗、次に生かせそうだね。ナイスチャレンジ!

失敗を否定せず、学びに変える視点を伝えましょう。


大切なのは、子どもの可能性を信じる気持ちを込めて伝えることです。


【まとめ】
目を見て、寄り添って、子どもへ「信じているよ」と伝え、勇気づける

<励まし言葉3選>
①君ならできる
②一緒にやってみよう
③いい失敗ができたね

励ます技術

3.褒める技術

続いて「④褒める」技術に入ります。


子どもを伸ばす7つの関わり

⑴ 信頼できる人からの褒めは効果が高い【マインド】

褒め言葉が力を持つのは、子どもとの信頼関係があってこそのものです。


信頼している先生から褒められることで、子どもは「もっと頑張ってみよう」と思えます。


そのためには、「承認」「共感」といった関わりの土台が必要です。


日頃から子どもの存在を認め、感情に寄り添うことで、褒める言葉がより深く届きます。



⑵ 【型】褒め方の基本【スキル】

子どもを褒めたいけれど、

💭「何をどう褒めればいいか分からない」
💭「うまく伝わっていない気がする」

と感じることもありますよね。


そんなときは、「事実」+「評価」で褒めることを意識してみましょう。

<褒め方の基本>
【事実を伝える】+【評価をする】

シンプルかつ再現性の高い褒め方です。



<なぜ【事実】+【評価】で褒めるのか>


理由は2つあります。

・何を褒められたのかが明確になる
自分の行動に価値があると実感できる

何を褒められたのかが分かると、子どもは「また同じようにやってみよう」と感じやすくなります。


また、自分は正しい行動をしたという自信になり、次も同じように行おうという思いを抱きやすくなります。



<褒め方の手順>


ステップ①:「何をしていたか」をよく観察する
ステップ②:「その行動」を具体的な言葉で伝える(=事実)
ステップ③:「どう感じたか」「どんな点が良かったか」を伝える(=評価)

例:
「授業で意見を言うことが増えましたね。素晴らしいです。」

  • 「何をしたのか」という行動の事実を伝える

  • それがどんなに素敵かという評価・気持ちを添える

こうすることで、子どもは具体的に「どんな行動がよかったのか」を理解し、再現しやすくなります。



<場面後ごとの褒め方 例>


【場面1】授業中の発表
「自分の考えをはっきり伝えていましたね。すごいです。」

【場面2】友達への関わり
「困っている友達に声をかけていましたね。とても思いやりのある行動で素敵です。」

【場面3】宿題への取り組み
「字がとても丁寧でしたね。しっかり見直したことが伝わってきました。」

【場面4】体育のチャレンジ
「難しい技にもチャレンジしていましたね。がんばる姿がかっこよかったです。」


毎日の中で1日1回でも意識して取り入れてみることから始めてみましょう。


<褒め方の基本>
【事実を伝える】+【評価をする】
何をしたのか+どう感じたかをセットで伝えること


4.価値付ける技術

最後は「⑤価値付ける」技術です。


子どもを伸ばす7つの関わり



⑴ 価値付けで学級風土をつくる【マインド】

「価値付け」とは、子どもの行動に意味を与え、言語化する関わりです。

たとえば

✅困っている子に手を差し伸べた
✅友達の意見を聞いてうなずいていた
✅「ごめんね」と言えた

こうした行動を「それって素敵だね」と価値付けて伝えることで、クラスの文化にしていきます。



⑵ 【型】価値付けの基本【スキル】


価値付けは、「ふりかえり」+「価値の共有」がセットです。

<「価値付け」の基本>
【行動を振り返る】+【価値を共有する】

<例>
「あなたの一言で、クラスが前向きな気持ちになったね。すごく大切な力だよ。」


ポイントは、その子だけでなく、クラス全体に広げることです。

「こういう行動がクラスにとって大事なんだよ」という価値の共有が、集団の風土をつくります。



<学習のまとめ>

今回は学級経営の基本である「勇気を育てる関わり方」について解説しました。


まとめると、

<この記事のまとめ>
・子どもは「安心→勇気→成長」の順で変化していく
・「励まし」「褒め」「価値付け」は、子どもの挑戦を支える重要な関わり
・それぞれの言葉には、基本の型と効果的な伝え方がある


お疲れさまでした!

この記事を通して、「子どもをどう励ませばいいのかわからない…」と悩む先生の力に少しでもなれていたらうれしいです。


最後までお読みいただきありがとうございました。

お相手はもみじでした。

また次の記事でお会いしましょう👋




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