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HANAのMVを義母と見ていて、「7+1=8=祝」という構造に気づいた。

義母と一緒に、YouTubeで音楽を聴いている。
以前は、童謡を聴かせることが多かった。
けれど最近は、僕がよく試聴しているちゃんみな、HANA、藤井風、レディー・ガガなどを、一緒に聴いていることが多い。

ふと見ると、義母が膝を叩いて拍子を取っている。
HANAのシャウトに、じっと浸っていることもある。
歌詞の意味が分かっているのかどうかは、僕には分からない。
でも、音楽には、言葉の意味を越えて身体に届く何かがあるのかもしれない。

そんなことを思いながら、HANAのMVを見ていた。
僕はHANAのひたむきさが好きだ。
7人のメンバーが、それぞれの個性を持って、懸命に前へ進んでいる。
けれど、僕がもう一つ惹かれるのは、彼女たちを見つけ、育てたちゃんみなの存在だ。

ちゃんみなには、鮮烈な光がある。
アークトゥルスのような、とでも言えばいいのだろうか。
自分自身が強い光を放ちながら、その光を7人に当てて、彼女たちを見守っている。
その姿を見ていて、ふと気がついた。

7+1。

HANAの7人。
そして、もう一人。
もちろん、これは僕が勝手に見出した構造だ。

ちゃんみなをアークトゥルスに喩えることに、何か客観的な根拠があるわけではない。
ただ、前回の記事で僕は、アークトゥルスを「熊の番人」として考えていた。

七つの星を抱える大熊座。
その熊を見守る一つの星。
そして今、目の前には7人の女性たちと、彼女たちを見出し、光を当て、育て、見守る一人の女性がいる。

7+1。

そう考えたら、もう一つのことが気になった。
そもそも音楽そのものに、「7+1」があるのではないか。

ド。
レ。
ミ。
ファ。
ソ。
ラ。
シ。
そして、
ド。

7つの音。
その先に、8番目のドがある。

面白いのは、8番目のドが、最初のドと同じ「ド」だということだ。
一周して、最初の場所に戻ったように見える。
けれど、実際には戻っていない。
一つ上のオクターブに移っている。
同じ音なのに、違う位相にいる。
7つの音で一つの世界が完結し、8番目で、その世界をもう一段上へ持ち上げる。

僕は、ここに妙な美しさを感じた。
そして、前回の記事から考えていたことが、ここでつながった。

7+1=8。
7つのものがある。
そこに、外側からそれらを照らし、見守る一つのものが加わる。
そのとき、8になる。

僕は、この「1」の位置にあるものを、以前から考えてきた「祝」と重ねてみたくなった。

祝うということは、単純に「おめでとう」と言うことではないのかもしれない。
そこに存在するものを認める。
その存在を尊重する。
そして、畏敬の念をもって見守る。
7つのものを否定して、一つにまとめるのではない。
7つが7つのまま存在することを認め、その全体を外側から照らす。
それが「8」という位置なのではないか。

だから僕は、
7+1=8=祝
という構造を脳裏に落とし込んだ。

もちろん、これは数学の定理ではない。
音楽理論に「8=祝」という意味があるわけでもない。
ましてや、世界のどこかに「7+1=8=祝」という普遍法則が証明されているわけでもない。
これは、僕がいくつかの出来事を眺めているうちに、そこに見えてきた構造だ。

早速、僕は夕飯時に食卓にいた娘と息子に言った。2人とも音楽活動をしている。
ドレミファソラシが7つあって、その先にもう一度ドが来る。
だから、これも7+1=8の構造なんじゃないか、と。

娘はちゃんと聞いてくれた。
息子もたぶん聞いていた。

二人とも、別に馬鹿にするわけでもない。
否定するわけでもない。
ただ、特に強い反応もなかった。
どうやら、この発見に興奮しているのは、今のところ僕だけらしい。
まあ、そういうものだ。
自分には突然、世界のあちこちが一本の線でつながったように見える。
でも、他者からすれば、
「ふーん……それで?」
くらいのことなのかもしれない。

それでも僕には面白い。
なぜなら、これは単なる数字の話ではないように思えるからだ。
7で一つの世界が完結する。
そして8で、同じものが違う位相に現れる。
終わりではない。
次へ移る。

カリストは人間から熊へ、そして星へ移った。
アルカスも星になり、熊を見る者から、熊を見守る者へと変わった。視座の全体性を獲得したのだ。

そして今、音楽の中にも、
7つの音の先に、8番目のドがある。
世界は、一つの位相で終わらない。
一度完成したものが、別の位相へ移っていく。
それを見守る視線がある。
僕は、それを「祝」と呼んでみたい。

そして、ふと思った。
『HIGUMA KARMA』にも、この構造は現れるのではないか。

ふと見れば、義母は無心に拍子を打ち音楽に没入している。画面にはHANAのデビュー曲「Drop」のMVが映し出されていた。

余計なプライドや迷いを削ぎ落として、覚悟を持って世に打ち出す。個々の自我を世界に明け渡して世界を響かせようとする無我のバイブレーション。

HANA、そしてちゃんみなの輝き、7+1の祝の構造。
7つのものと、一つのもの。
その関係から、8という新しい位相が生まれる。

そして僕は今、その構造が『HIGUMA KARMA』の編集の中でも現れるのかどうかをぼんやりと思っている。

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「虚空門GATE」監督 小路谷秀樹 Hideki Koujitani 『ヒグマカルマ』は現在も北海道・東北で取材と撮影を続けています。 もし活動を応援していただける方がいましたら、サポートいただけると制作継続の力になります。 いただいた支援は、移動費・撮影費として大切に使わせていただきます。