「期待値で打てば勝てる」は半分本当。残り半分は"続ける仕組み"だった──パチプロ時代の習慣とFXへの翻訳
「期待値で打てば勝てる」は、半分本当
パチスロで生涯収支1,000万円以上。
この数字だけ見ると、一般の人や負けている人からすれば、「さぞかし立ち回りが上手かったんだろう」と思われるかもしれません。
でも実際は、期待値で打てば勝てるなんてことは、知っている人はいくらでもいます。ネットで調べれば天井の期待値表は出てくるし、ボーダーラインも公開されている。つまり、知識そのものは誰でも手に入る。
じゃあなぜ、期待値稼働で勝てる人と勝てない人が分かれるのか。
答えはシンプルです。毎日それを続けられるかどうか。
期待値がある台が見つからない日に帰れるか
勝った日に調子に乗って養分打ちしないか
負けた翌日に、取り返そうとしてボーダーを下げないか
このへんで、かなり差が出ます。
「知っている」と「続けられる」の間には、けっこう深い溝がある。
自分がパチプロ時代にやっていたのは、その溝を埋めるための習慣づくりでした。
そしてこの習慣は、FXに移ってからもほぼそのまま使っています。むしろFXの方が、この溝がそのまま破産や退場につながりやすいと感じています。
今回は、パチプロ時代に自分がやっていた5つの習慣と、それをFXにどう翻訳したかを書きます。
この記事はこんな人に向けて書いています
期待値の考え方は分かっているのに、なぜか勝ちきれない人
兼業でFXをやっていて、ルールを守り続けるのがキツいと感じている人
手法やツールを学んでも、結局感情で崩れてしまう人
パチスロ経験があって、FXとの共通点に興味がある人
「意志の力で何とかする」に限界を感じている人
手法やテクニカルの話はほとんど出てきません。
「期待値を知ること」ではなく「期待値稼働を続けること」の話です。
習慣①:記録する──結果だけじゃなく、判断の過程を残す
パチプロ時代
自分はスマホのアプリに、毎日記録をつけていました。

元旦から普通にホールにいました。好きすぎる。年末最終日も年始初日も最後の客が自分、みたいなことがありました。取り切れなくて帰るやつです。
収支帳は、振り返りというより“ごまかせない現実”を毎日見るための道具でした。
項目はこんな感じです。
店名
機種
台番
打ち出しの回転数
初当たりの回転数
やめた回転数
投資額
回収額
展開(契機)
感情
たぶん、他の人たちよりはかなり情報量が多い方だったと思います。
ただ、パチスロのハイエナ稼働においては、収支帳の粒度はそこまで重要じゃないという考え方もあります。
「スマホにメモする暇があったら、1回転でも多く回す方が正義」みたいな価値観ですね。
それはそれで、たしかに正しいと思います。
でも自分は、
台の展開から滞在モードや状態を推察する
その時の感情も含めて残す
みたいなこと自体が、単純に好きでした。
この癖が、あとでそのままFXのトレード記録につながったので、結果的には財産になった。
あと、収支帳をつける本当の意味は、「振り返り」よりも「現実を見ること」にあると思っています。
勝った日は気分がいいから覚えている。でも負けた日、特に養分打ちで溶かした日は、記憶があいまいになる。
収支帳をつけていると、「今月トータルでいくらか」という事実が、毎日目に入る。
それが、次の日の立ち回りに地味に効く。
FXへの翻訳
FXでも同じで、エントリーの記録をつけている人は多い。
でも、毎日つけている人は意外と少ないです。
勝ったトレードは覚えている。でも、微妙な負けや、ルール外で入ったトレードはだんだんあいまいになる。
そして、あいまいになった頃にまた同じことを繰り返す。
自分の場合、アラートが来た時点で、
見たのか
入ったのか
見送ったのか
を記録するようにしています。これはツールの話ではありません。
収支だけでなく、見送り、迷い、ルール外の行動、その時の感情まで含めた判断の過程を、あとから検証できる形で残すことが目的です。
📝 "鳴ったら入る"は作らなかった。候補発見を仕組み化して、最後は人間が判断する
→ "鳴ったら入る"は作らなかった。波動論アラートの設計思想の話
習慣②:裏を取る──第一印象をそのまま売買指示にしない
パチプロ時代
これは自分の中では、かなり大事な習慣だった。
ハイエナ稼働の基本は、天井狙い。ハマっている台を見つけて、期待値がある回転数から打つ。
でも、落とし穴がある。
店のデータ表示器に出ている回転数と、台の内部データがズレていることがある。しかも当時は、これがかなり頻繁にありました。
代表的だったのが、下の画像の北斗の「あべし」です。

北斗はどのホールでもメイン機種で、台数も多い。その中で一台ずつあべしを確認するのは、目立つし、正直かなり面倒です。
だからこそ、そこをちゃんと見に行く人は意外と少なかった。
その結果、ちゃんと確認するだけで期待値の高い台を拾えることも多かったです。
他にも、
疑似ボーナスやAT / ARTのフラグが、店舗側のデータ表示器では正しく反映されない
内部ポイント天井がある機種だと、外から見える数字だけでは期待値がかなりブレる
みたいなことは、普通にありました。
稼働後期には戦国コレクション2という機種があった。
コレ数で天井が決まるんだけど、内部的には天井に近いところで捨てられていることもあって、導入時はけっこうおいしかったイメージがある。
だから自分は、打ち出す前・初当たり時・打ち止め時に、必ず1枚ずつ写真を撮っていました。
店名
データ表示器
液晶情報
台番号
このあたりが、全部1枚に収まるように残す。
下の画像は、戦コレ2のもの。打ち始めではなく、打ち終わり側の写真だと思います。
何しろ10年くらい前の話なので、そのへんは少し曖昧です。

これは「記録のため」というより、座る根拠の裏取りでした。
ぱっと見で「これは期待値あるな」と思って飛びついても、写真を撮る数秒の間に「あれ、これズレてないか?」と気づくことがある。
この一呼吸が、意外と大事です。
条件反射で座れるような台、下皿に爆速でキーケースを投げ込めるような台は、だいたい期待値が高い。
逆に、座る前に悩むような台は、その人にとって期待値がそこまで高くないか、少なくとも確信を持てる状況ではないことの方が多い。
ただし、「迷いがない=期待値が高い」とは限りません。
確信が強いことと、統計的に優位性があることは別の話です。迷わず座れるのは、事前に定めた条件との照合がスムーズにできている状態であって、その条件自体が正しいかどうかは、あくまでサンプル数を含めた検証で判断する必要があります。
自分は「打った後に振り返る」ことも大事だと思っています。
でもそれ以上に、座る前にほぼ条件反射で判断できる状態を作っておく方がよっぽど大事だと思っています。
これはパチスロに限らず、たぶん何にでも当てはまります。
期待値が高い場面ほど、判断はシンプルになりやすい んですよね。
FXへの翻訳
これはFXのエントリーそのものだと思っている。
アラートが鳴る → 確認する → 判断する。

この流れで、分かれ目になるのは確認の段階でちゃんと「裏取り」をするかどうかです。
アラートが来て「お、来た」と反射的にエントリーするのは、データ表示器だけ見て座るのと同じです。
液晶の情報を確認しないまま打ち出して、実は内部データがずれていた。それと構造はほとんど変わりません。
自分がアラートを「エントリー指示」ではなく「候補発見」として設計したのは、この感覚があるからです。
鳴ったら確認する。座るかどうかは、自分で決める。
アラートの確認が早い分にはいい。
でも、お手つきでエントリーしてはいけない。という話です。
悩むくらいなら見送ればいい。
事前に決めた条件をすんなり照合できないなら、それは今の自分にとって入るべき場面ではないことの方が多いです。
習慣③:条件がなければ、動かない
パチプロ時代
ホールに着いたら、まず店内を一周する。見るのは、台の回転数だけじゃありません。
島全体の空気や客の動きまで含めて判断する。
自分はそういう感覚で立ち回っていました。

具体的に見るのは、たとえばこんなところです。
稼働率
客層
ライバルの有無
常連の動き
一部具体例をあげると、お客さんがハマり台を打っていたとする。その時に見るのは、単なる回転数だけじゃないです。
当たるまで粘るタイプか
財布にお札が何枚あるか
貯メダルならどのくらい残っているか
仕事中か
そういう情報を総合的に見て、その台に張り付くのか、離れるのか を判断する。
あとはホールのクセ。
バラエティはベタピンだけど据えるとか、〇〇日は設定が入っているとか。
そういう情報も拾えていた方が、ライバルより有利に立ち回れます。
自分は、ひとつのことから得られる情報の多さが、期待値に直結すると思っています。
そして、お察しの通り、ハイエナはめちゃくちゃ嫌われます。
もうめちゃくちゃ嫌われる。乞食扱いされるし、ネットでも晒されるし、露骨にやれば店内でトラブルにもなる。
仲良くするのか、ハイエナと認知されないよう立ち回るのか。そこも含めて裁量。
これは余談ですが、晒しスレ的な場所では、自分はだいたい「黒縁眼鏡」という通称でした。
あの世界、活字にしにくいレベルの通称をつけられている人も多かったので、それに比べればかなり穏当な扱いだったと思います。「特徴まんまやん」、くらいの感覚で、別に嫌な気もしなかった。
で、話を戻すと、打てるものがなければ帰る。移動した方が効率がいいなら移動する。待った方がいいなら待つ。どちらでもないなら帰る。
環境認識と裁量の世界です。FXにもかなり似ています。
……と書くと意外と簡単そうに聞こえるけど、そんな甘くはない。
真剣に期待値稼働している人たちでも、ホールにいると欲に負け「なんとか打つ理由」を無理やり見つけてしまうことがあります。
ジャグラーとかね。
あとは、ボーダーがちょっと低くても「まあ行けるか」と座ってしまう。
結果、あとから来たライバルにいい台を取られ、自分はもう意地で養分打ちをすることになる。
そして、がっつり負けるまでがテンプレです。
「条件がなければ帰る」は、知識としては当たり前のことです。でも、ホールに立った瞬間の欲は、頭で分かっていることとは別の場所から来る。
大事なのは、見送りを「チャンスを逃した失敗」ではなく、「条件外を避けた期待値行動」として扱えるかどうかです。
帰ることも、立ち回りの一部。これは「意志の問題」ではなく「習慣の問題」だったと思っています。
FXへの翻訳
FXでもまったく同じ構造があります。
チャートを開いた。候補がない。でも、せっかく開いたから何か触りたくなる。
「さっきの動きに似てる気がする」「もう少し待てば来そう」──こうやって、ないはずの根拠を自分で作り出してしまう。
これ、ホールで「まあ行けるか」と座ってしまうのと同じなんですよね。
だから自分は、候補発見をアラートに任せることで、「条件がなければチャートを開かない」という状態を作っています。
自分で探しに行かない。通知が来たら確認する。来なければ何もしない。
何もしなかった日は、失敗ではなく、条件外を避けた日。
兼業で監視時間が限られているなら、なおさらこの設計が効きます。
📝 兼業で「見れない時間」をどう設計するかの話はこちら
→ 兼業トレーダーが"結果を出せない"本当の理由と、期待値を積むための日常ルール
習慣④:遊び打ちをゼロにはしなかった。だからこそ分ける必要があった

パチプロ時代
これは意外に思われるかもしれません。
まず正直に言うと、自分は「条件がなければ帰る」を毎回完璧に実行できていたわけではありません。
稼働後期は特に、打てるものがない日にきっちり帰るより、適当に楽しんで帰る方が多くなっていました。自分にとってパチスロは娯楽でもあったから。
でもこれ、ルールを作る前と後では意味が全然違うんです。
ルールがない状態で養分打ちすると、使っちゃいけない金にまで手が出る。翌日に控えた予定をキャンセルしてまでリベンジ打ちして大敗し、虚無感と自己嫌悪で私生活まで崩れる。
でも、ルールがある状態で養分打ちすると、コントロールできる範囲からは出ない。二日連続でルール違反した挙句に負けていれば、さすがに自己嫌悪には陥るけど、気持ちの切り替えはできる。
つまり、行動が完全に同じでも、心理的に追い詰められる構造にしなければいい。
自分にとって大事だったのは、欲求を消すことではなく、本丸を守るために分けることでした。
克服でも抑制でもなく、分離。
これがこの習慣の核です。
みんな頭では分かってるんです。
期待値だけで打つべき
ルールだけ守るべき
感情トレードはダメ
そんなことは、だいたいみんな分かってる。
分かってるけど、
好きだから打つ
ムカつくから取り返したい
なんとか打つ理由を探す
そういうことは普通に起こる。
自分もそうでした。
ルールの中でならオヤジ打ち。翌日にリベンジ倍プッシュまでする念の入れよう。
ただの養分じゃんって話。
その通りなんです。でも、これってたぶん多くの人のリアルでもあると思っています。
期待値稼働に徹してる友人らからは、「またわけわかんないの打ってんなw」と呆れられることもしばしばありました。
朝一、神台だからっていう理由だけでラブ嬢にツッパしてたら、そりゃそうです。
で、そのまま延長

もちろん延長

オープンラストで打ち続ける。

それで勝てちゃうこともあるんですけどね。良くも悪くも。
だから余計にややこしいんです。
負けるからやめられないんじゃなくて、たまに勝ててしまうから、雑な欲求にも理屈がついてしまう。
これが一番厄介でした。
だからこそ自分は、感情や欲求を消す方向ではなく、壊れない構造を先に作る方が現実的だと思うようになった。
ポイントは、期待値稼働と遊び打ちの資金を、同じ基準で扱わなかったこと。
自分の場合、基本的に遊び打ちは貯メダルの範囲でしか新規投資をしないという分け方。仮にマイホ以外で現金投資した場合も、あとで必ず貯メダルから差し引く。
つまり、新規の現金投資で遊び打ちはしないということです。
もちろん、完全にきれいな管理ではないし、効率も良くない。でも、自分の中では本丸を壊さないための最低限の分離にはなっていた。
そしてこの感覚が、後にFXの
「ロジカル口座」と「エンタメ口座」の分離
につながっています。
📝 感情をなくすんじゃなくて、混ぜない
→ 「口座を分けろ」──ギャンブル中毒の元パチプロが作った、ロジカル口座とエンタメ口座の全設計
FXへの翻訳
FXの場合、特に崩れやすい人ほど、口座ごとにやり方を分けません。
ロジカルなトレード
感情的なトレード
複数の手法
思いつきのエントリー
そういうものを、全部同じ口座・同じ資金で回してしまう。
これが、自爆の温床になる。
期待値のあるトレードで積み上げた利益を、感情トレードで一発で溶かす。しかも同じ口座だから、「まだ残ってるし、取り返せる」と思って、さらに崩れる。
だから自分がやっているのは、口座を物理的に分けること です。
ロジカル口座=期待値を積む場所。ルール通りにしか動かない
エンタメ口座=感情で打つ場所。溶かしても本丸には影響しない
・入金上限を先に決める
・損失上限を設定する
・計画外の追加入金はしない
・生活資金とは完全に分ける
大事なのは、遊び打ちをゼロにすることではありません。FXでギャンブル的にトレードしたい欲求を消す必要もない。
ただし、分けるだけでは不十分です。
エンタメ口座にも上限を設定しなければ、「別口座だからいいや」が暴走の言い訳になる。分離は、上限とセットで初めて機能します。
混ぜないこと。そして、どちらの口座にも柵を作ること。
一つ付け加えておくと、この設計は自分にとっては機能していますが、すべての人に当てはまるわけではありません。
依存傾向が強い場合、「別口座があるからいいや」がかえって取引機会を増やし、損失を拡大させる可能性もあります。口座を分けても衝動を制御できない、生活資金に手を出してしまう、追加入金を繰り返してしまう──そういう状態であれば、エンタメ口座を作ることよりも、取引自体を一定期間停止することを優先した方がいい。必要であれば、専門的な相談先を頼ることも選択肢に入れてください。
ちなみに個人的には、株や積立と比べると、FXはかなりギャンブル性が強いと思っています。
もちろん、再現性のあるパターンはあるし、勝っている人もいる。
でも、「FXはギャンブルじゃない」と美化するより、ギャンブル性があるものとして扱った方がラク なんですよね。
そのうえで、だからこそ分離する。という考え方の方が、自分にはずっと現実的だった。
口座分離している自分からすると、もっと楽しめばいいのにと思うことすらあります。
習慣⑤:わからないものはやらない。好きなものに絞る

パチプロ時代
理解できないものはやらない
まず、自分がやらないと決めていたのは、理解が追いついていない台です。
打ち手の技術や知識介入で期待値が大きく変わる機種で、自分がまだその機種をよく分かっていない時。
単純な回転数だけを見るハイエナなら誰でもできる。でも、機種固有の知識がそこそこ必要な立ち回りで、自分の理解が追いついていないなら、それはその人にとって期待値が高いとは言えない。
だったら、自分が確信を持てる機種・状況だけに絞った方がいい。
わからないことはやらない
説明できないことはやらない
これはFXや、特に株や仮想通貨でも同じことが言えると思っています。
好きで続けられるものに絞る
もう一つ、効率だけを考えれば打った方がいい台でも、自分はやらないものがあった。
期待値稼働としては少しブレているし、期待値を最大化する立ち回りではないと思う。
でも、自分はその方が長く続けられると分かっていた。
特にマジカルハロウィンシリーズは相性が悪すぎて、あまり打ちたくなかった。他に誰かいたら普通に譲ってました。
もちろん、これは試行回数の話で、短期的に負けに偏っていただけだと言われたらそれまでです。
ここは区別しておきたいんですが、「好き」や「相性がいい」は、継続性に影響する要素であって、統計的な優位性そのものの証明にはなりません。
好きだから期待値がある、ではない。でも、好きじゃないと検証を続けられないし、サンプルも溜まらない。
結局、好きなこと・得意なことに集中した方が、長く続くし、検証のサンプルも溜まりやすい。
でも自分は、期待値稼働をやっていながら、どこかで「期待値は理論としては正しくても、実際はそんな綺麗に収束しない」とも思ってる。
パチプロ時代に限らず、自分は好きなことを没頭してやり続けちゃう節がある。
時間があるなら朝一から閉店まで全然平気だったし、今でもゲームとかなら10時間ぶっ通しでも平気。このnoteも体調を崩して寝込んでる間に始めて、気づいたら何日もこもりっきりで書いてます。好きじゃないと続かない。
「継続できるかどうか」は、意志の力じゃなくてそもそも好きかどうかが一番デカい。
下の画像は、その頃ほぼ毎日つけていた収支記録です。こういうのって、気合いだけではなかなか続かない。
普通に好きすぎたんですよね。

FXへの翻訳
FXでも、「稼げるらしい手法」を片っ端から試して、どれも中途半端に終わる人は多い。
でもそれは意志や手法が弱いんじゃなくて、自分に合わないものを無理に続けようとしているだけかもしれない。
もちろん中には微妙な手法もあるかもしれない。
でも、継続して検証できるなら、完全に無価値なものばかりでもないはずです。たぶん。
自分の場合、最終的には
波動論という一つのロジックに絞る
そこにアラートを作る
LBCを組み合わせる
その形でプロップ運用までつなげる
というところに落ち着いた。
つまり、全部が一本の線でつながっているんです。
手法をいくつも持つことが悪いわけじゃない。
でも、自分が迷わず使えるものだけに絞った方が、判断が早くなるし、続けやすい。
この習慣で自分が選別基準にしているのは、次の二軸です。
自分の言葉で説明できるか──理解が追いついていないものは、仮に統計的な優位性があっても、自分にとっては使いこなせない
生活や性格に合い、無理なく続けられるか──好みは継続力に直結するが、それだけでは優位性の証明にはならない。サンプル数・取引コスト・相場環境の変化を含めた検証が前提になる
この2つが揃って、ようやくその人にとって実戦で使える手法になる。
パチスロでも、FXでも、この構造は同じ。
📝 LBCをどう使っているか──パチスロの翻訳で説明した話はこちら
→ 100万円を2週間で1100万円。波乗りジョニー氏激推しツール"LBC"を使ってみた話
期待値思考は「知識」じゃなくて「習慣」
パチスロの5つの習慣 → FXへの翻訳まとめ
記録する──結果だけでなく、判断の過程を検証可能にする
裏を取る──アラートや直感を入口にとどめ、事前条件との照合を必須にする
条件がなければ動かない──ノーポジを機会損失ではなく、優位性を守る行動と捉える
本丸を守るために分ける──口座・資金・記録を分離し、損失上限と追加入金禁止を設ける
理解でき、続けられるものに絞る──統計的な検証を前提に、説明可能性と継続可能性で選別する
やっていること自体は、すごく地味です。
全部、「知っている」レベルなら誰でもできる。でも、「毎日やる」レベルになると、途端に人が減る。
知識を習慣に変えた時、やっと期待値になる。
期待値思考は、知識として知った瞬間に完成するものじゃない。習慣として毎日繰り返して、少しずつ体に染みていくものだと思っています。
ここで言う「期待値」は、パチスロのように確率が固定されたものとは違います。
FXにおける期待値は、十分なサンプル数で検証し、取引コストや相場環境の変化も含めて「このやり方なら長期的に優位性がありそうだ」と判断できる根拠のことです。主観的な自信や、「なんとなく勝てそう」という雰囲気のことではありません。
手法は大切です。ただ、続ける仕組みがなければ、知っているだけで終わる。
パチ屋で学んだことの中で、一番FXに効いているのは、たぶんそこです。
ここまでの話を、パチスロ時代の習慣とFXへの翻訳で並べるとこんな感じです。

期待値を積む人は、強い人じゃなくて、崩れても本丸へ戻れる仕組みを持っている人です
最後に、今回いちばん言いたかったこと。
自分がパチスロで1,000万以上の収支を残せたのは、立ち回りが特別うまかったからじゃない。
この5つを、崩れながらも繰り返したから だと思ってる。
崩れなかったわけじゃないです。ルールを破って養分打ちした日もあるし、使っちゃいけない金に手を出して虚無感に沈んだ夜もある。午前中に沈んだこともある。超ある。
ただ、ルールを作ってからは、崩れ方が変わった。
そして自分にとって期待値は、絶対の答えというより、長距離マラソンを走りきるためのお守りに近い感覚です。
期待値なんて、生涯できれいに収束するわけじゃない。でも、運やヒキだけで動き始めると立ち回りがすぐブレる。
だからこそ、自分がブレずに済むように、一貫性を持って行動するための軸として、期待値という考え方を置いている。
期待値そのものが勝たせてくれるわけじゃない。ブレずに続けるための背骨。
その意味で期待値は、自分にとってかなり強力なお守りでした。
人は崩れます。それは前提です。
差を生むのは、崩れないことではなく、崩れた後に本丸まで巻き込まずに戻れる仕組みがあるかどうか。
期待値を積める人って、特別に意志が強い人ではないと思っています。むしろ逆で、自分みたいに
打ちたくなる
ムカつく
遊びたくなる
なんとか理由をつけて触りたくなる
みたいな人間でも、崩れた後に本丸を守ったまま立て直せる仕組みがあれば、ある程度なんとかなります。
これはパチスロでも、FXでも同じ。
もし今、
分かっているのに続かない
ルールを守れない
感情で崩れる
打てるものがない時に自分でボーダーを下げてしまう
という感覚があるなら、たぶん必要なのは、もっと強い気合いではなく、続け方の設計です。
こういう話が刺さる人に向けて、これからも
「期待値を軸とした立ち回りをどう続けるか」 「どうすれば自爆せずに積めるか」
みたいな話を書いていくと思います。

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